とち（杼・橡・栃・杤）

辞書	品詞	解説	例文	漢字
日本国語大辞典	名詞	＝とちのき（橡）	三教指帰（797頃）下「橡飲茶菜、一旬不給」 山家集（１２Ｃ後）下「山ふかみ岩にしだるる水ためんかつがつ落つるとち拾ふほど」	橡・栃・杼・栩
広辞苑	名詞	「とちのき」に同じ。	三教指帰「―の飯」	橡・栃
大言海	名詞	喬木ノ名。深山ニ多シ。葉、長大ニシテ、 朴 (ホホ)ニ似テ細齒アリ、其七葉、 列 (ナラ)ビテ、かへでノ葉ノ如キヲ一葉トス。夏ノ初、枝ノ梢ニ、五六寸ノ穗ヲナシ、五瓣ノ淡紅花ヲ綴リ開ク、大キサ四五分アリ。材良クシテ、 閒道 (シマ)アリテ美シ。七葉樹 實ハ、秋、熟ス。つばきノ實ニ似テ、外皮、厚サ二分許、茶褐色ナリ。熟スレバ、自ラ三ツニ裂ケテ落ツ。內ニ一子アリ、扁ク圓ク、栗色ナリ。天師栗 此實ヲ、米粉ニ交ヘ、餠トシテ食フベシ、とちもちト云フ。	箋注倭名抄、九、果蓏類 七十二 「杼、度知」 字鏡 四十六 「橡、止知」 拾遺集、七、物名「とち、トコロ、タチバナ」 山家集、下「山深ミ、岩ニ滴ル、水トメム、カツカツ落ツル、橡ヒロフホド」 書言字考節用集、六、生殖門「橡、トチ、和州土俗、謂 二 之 兒手柏 (コノテガシハ) 一 」 和漢三才圖會、八十七、山果類「橡、本綱有 二 二種 一 、一種不 レ 結 レ 實、其木心赤、名 レ 之曰 レ 棫、結 レ 實者曰 レ 栩、其實爲 レ 橡 (トチノミ)、盛 レ 實之房、爲 レ 梂 (カサ)、云云、山人 儉歲 (キキンドシ)拾來、以爲 レ 飮、或擣浸取 レ 粉食、其木高二三丈、堅實而重、有 二 班文點 一 、點大者可 レ 作 二 柱棟 一 、小者可 レ 爲 二 薪炭 一 、他木皆不 レ 及、其實之殼者、煮 レ 汁可 レ 染 レ 皂也、若曾經 二 雨水 一 者、其色淡、其嫩葉、可 二 煎飮代 一レ 茶也、按、木心亦有 二 蹙縮 一 、 橒 (モクメ)美而膚濃、用作 二 飯盌及箱案之類 一 、不 レ 減 二 於欅 一 也」	杼・橡・杤・杤

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