とみ(疾・頓)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 形容動詞 時間的に間がおけないさま。また、間をおかないさま。急。にわか。さっそく。「とみの」の形で連体修飾語として、また、「とみに」の形で副詞的に用いることが多く、現代ではもっぱら「とみに」の形で用いられる。 伊勢物語(10C前)八四「さるに、十二月(しはす)ばかりに、とみのこととて御ふみあり」
[補注]語源については「とし(疾)」の語幹に接尾語「み」の付いたものとする説もあるが、「土左日記」に見られる「とに」などの形から、「頓」の字音の変化したものと考えられる。
広辞苑 (「頓」の字音から)にわかなこと。急なこと。→とみに 古今和歌集雑「母の皇女のもとより、―のこととて文をもてまうできたり」
大言海 名詞 ()みノ義、()み、()みト同ジ〕
(キフ)ナルコト。俄ナルコト。キフ。サッソク。
伊勢物語、八十四段「とみノ事トテ、御(フミ)アリ、驚キテ見レバ」
古今集、十七、雜、上「とみノ事トテ、文ヲモテマウデキタリ、アケテ見レバ」
枕草子、五、四十七段、ねたきもの「とみノ物縫フニ、カシコウ縫ヒハテツト思ヒテ、針ヲ引キヌキタレバ、ハヤウ尻ヲ結バザリケリ」
疾・頓

検索用附箋:名詞名称大和支那
検索用附箋:形容動詞大和支那

附箋:名称 名詞 大和支那 形容動詞

最終更新:2025年07月19日 14:53