とむ(富)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ① 財産がふえる。ゆたかになる。金持になる。 催馬楽(7C後‐8C)この殿は「この殿は むべもむべも 止美(トミ)けり」
方丈記(1212)「とめる家のとなりに居るものは」
② 多く有する。たくさんある。豊富である。 法華義疏長保四年点(1002)四「義富(トメ)るをもて広と称す」
内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一一「『ガラス』物の多き所は、自然に反射力に富(トミ)たる故」
広辞苑 自動詞 ①財産がふえる。豊かになる。 孝徳紀「自ら 勢家 (とめるいえ)()きて(わたらい)を求む」。
「国も―・み、家も―・む」
富む
②(財産以外の事物にいう)たくさん持っている。豊かである。 法華義疏長保点「義は(トメル)をもて広と称す」。
春秋 (しゅんじゅう)に―・む」「商才に―・む」「起伏に―・む」
大言海 自動詞 ()むト通ズト云フ〕
(一)田宅、貨財ノ所持多クナル。(ユタカ)ニナル。有福トナル。榮ユ。
史記、貸殖傳「管氏亦有三歸、位在陪臣、富列國之君
催馬樂、此殿者「此ノ殿ハ、ムベモとみケリ、サキクサノ、アハレ、サキクサノ、ハレ、サキクサノ、三ツバ四ツバノ中ニ、殿ヅクリセリヤ、トノヅクリセリヤ」
(二)豐ナリ。(財產以外ノ事物ニ云フ) 唐書、宋之問傳「富文辭、工書、有人」
「文才ニ富む」
動詞活用表
未然形 とま ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 とみ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 とむ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 とむ も、かも、こと、とき
已然形 とめ ども
命令形 とめ

検索用附箋:自動詞四段

附箋:四段 自動詞

最終更新:2025年07月19日 17:26