とむ(尋・覓・認)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 たずねる。さがしもとめる。 日本書紀(720)神代上(兼方本訓)「時に川上に啼哭(ねな)く声有るを聞く。故、声を尋ねて覓(トメ)(別訓 まき)往(いてま)ししかば、一(ひとり)の老公(をきな)と老婆(をむな)と有り」 尋・求・覓
広辞苑 他動詞 たずねる。たずねもとめる。 万葉集13「石瀬ふみ―・めそわが来し」 尋む・求む・覓む
大言海 他動詞 タヅヌ。タヅネモトム。ツキトムル。 萬葉集、十六 廿七 所射鹿 (イルシカ)ヲ、()むる河邊ノ、 和草 (ニコグサ)ノ、身若キカヘニ、サネシ兒等ハモ」
古今集、一、春、上「誰シカモ、とめテ折リツル、春霞、立チ隱スラム、山ノ櫻ヲ」
新古今集、一、春、上「とめ()カシ、梅盛リナル、我ガ宿ヲ、疎キモ人ハ、ヲリニコソヨレ」
萬葉集、九 三十六 長歌「トコロヅラ、()め行キケレバ、ヤカラドモ、イヨリツドヒテ」
同、十九「夜クダチニ、寐ザメテ居レバ、河瀨()め、心モシヌニ、鳴ク千鳥カモ」
同、十三 廿七 「直ニ()ヌ、コノ 巨勢路 (コセヂ)カラ、イハセフミ、()めゾ吾ガ來シ、戀ヒテスベナミ」
拾遺集、一、春「香ヲとめテ、誰レ折ラザラム、梅ノ花、アヤナシ霞、立チナカクシソ」
同、十、神樂「榊葉ノ、香ヲカグハシミ、とめ來レバ、八十氏人ゾ、マトヰセリケル」
尋・覓・認
動詞活用表
未然形 とめ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 とめ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 とむ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 とむる も、かも、こと、とき
已然形 とむれ ども
命令形 とめよ

検索用附箋:他動詞下二段

附箋:下二段 他動詞

最終更新:2025年07月19日 18:03