どう(副詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 副詞 ( 不定称の代名詞「ど」の変化したもの )
① よくわからないことを不定・未定の状態として指示する。どのように。どんなふうに。→どうかどうしてどういうどうにか
ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「Dǒxô(ダウショウ) カウショウ」
虎明本狂言・宝の槌(室町末‐近世初)「久しひ事じゃによって、隠蓑かくれ笠はどちへどうなったやら」
② 現実のある事柄を、理解できず、肯定しがたいものとして、拒否・非難の気持をこめてさし示す。なんと。→どうだどうした 浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上「命つないでたまさかに逢ふてこなさに甘ようと、思ふ所を逆様な、こりゃ酷らしいどふぞいの」
③ あり得る事態の一切を、その極端な場合をも含めて、観念的にさし示す。→どうあってもどうしても 狂言記・八句連歌(1660)「どうおっしゃれても、今日はなりませぬ」
浄瑠璃・大経師昔暦(1715)中「上を軽しめた慮外者、どふしても大事ないと〈略〉片息に成る程ぶちのめされ」
④ 呼びかけて相手の気分、意向を軽く問い確かめ、物を勧めたりするときに用いる。いかが。いかがですか。 竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生富士を観る「『もう一杯どう』と立ったまま訊かれた」
広辞苑 副詞 ①どのように。 「その時には―しますか」 如何
②相手の考えを問う語。 「お一つ―」
大言海 副詞 (ドレ)ノ略ノどノ延〕
如何ニ。何ト。イカヤウニ。如何
史記抄(文明)四 七十四 「是ヲどヂャカウヂャト云フハ、スヂナイコトゾ」
狂言記、胸つき「どうアッテモ、今日ハ是非トモ同道スル」
後撰夷曲集(天明)九「ウラメシイ、どうトモナラヌ、煩ヒガ、ナホレバ繫グ、馬ノクラハシ」
「どうスル」どうイフ」どうカ」どうニカ」どうデモ」

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最終更新:2025年08月23日 16:28