なげ(無気)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 形容動詞 ( 形容詞「ない」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの )
① なさそうなさま。
落窪物語(10C後)二「ちひさくをかしげなるわかうどにて、思ふ事なげにてありく」 無げ
② ないに等しいさま。無造作なさま。ほんのちょっと。かりそめ。なおざり。多く「なげの」の形で用いる。 古今和歌集(905‐914)春下・九五「いざけふは春の山辺にまじりなんくれなばなげの花の影かは〈素性〉」
広辞苑 ①無さそうなさま。 著聞集5「思ふ事―にね給へるうたてさよ」。
「人も―」
無げ
②心のこもらないさま。さおざりなげやり 後撰和歌集恋「言の葉は―なるものといひながら」。
「―の(いらえ)
大言海 名詞 無キガ如キコト。 狹衣、三、中 十二 「カク心ヨリ外ニ、なげノ哀レモ、カクル人ノアラム折ニヤ」
兼盛集「言ノ葉ヲ、なげナルモノト、思ヒセバ、何カハ人ノ、ツラクシモアラム」
源、四、夕顏 十一 「サルベキ折折ノ御イラヘナド、ナツカシク聞エツツ、なげノ筆遣ヒニツケタルコトノ葉、アヤシウラウタゲニ」
同、四十五、椎本 九十一 「なげノ應ヘヲダニモ、セサセ給ハズ」
六帖、四「アハレヲバ、なげノ詞ト、イヒナガラ、オモハヌ人ニ、カクルモノカハ」
風雅集、十三、戀、四「カハリタツ、心ト見ユル、ソノウヘノ、なげノ(ナサケ)ヨ、ヨシヤイツマデ」
無氣

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附箋:名称 名詞 形容動詞

最終更新:2025年09月14日 16:47