なす(鳴)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 鳴らす。音を立てる。 日本書紀(720)継体七年九月・歌謡「本へをば 琴に作り 末へをば 笛に作り 吹き儺須(ナス) 御諸が土に 登り立ち 我が見せば」
広辞苑 他動詞 鳴らす。 万葉集11「時守の打ち―・す鼓」 鳴す
大言海 他動詞 ()るノ他動〕
鳴らす、ニ同ジ。((タラス)ノたす、(ヘラス)ノへすノ如シ)ウチナス。サナス。
萬葉集、十一 廿六 「時守ノ、 打鳴鼓 (ウチナスツヅミ)()ミ見レバ、(トキ)ニハナリヌ、アハヌモ恠シ」
古今集、十二、戀、二「秋風ニ、搔キなす琴ノ、聲ニサヘ、ハカナク人ノ、戀シカルラム」
古事記、上 三十八 「處女ノ、那須ヤ板戶ヲ、オソブラヒ、アガ立タセレバ」(開戶ヲ鳴ラス)
繼體紀、七年九月「イクミ竹()竹、云云、()方ヲバ、笛ニ造リ、吹キ儺須、三諸ガ上ニ、登リタチ」
萬葉集、二 三十四 長歌「鼓ノ音ハ、雷ノ、聲ト聞クマデ、吹キ 響流 (ナセル) 小角 (クダ)ノ音モ、アタミタル、虎カホユルト」
古事記、上 畫鳴 (カキナシ)」注「訓鳴、云那志
萬葉集、五長歌「少女等ガ、佐那板戶ヲ、押開キ」
動詞活用表
未然形 なさ ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 なし たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 なす べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 なす も、かも、こと、とき
已然形 なせ ども
命令形 なせ

検索用附箋:他動詞四段

附箋:他動詞 四段

最終更新:2025年09月15日 12:47