ふ(綜)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 経(たていと)を引きのばして機(はた)織り機にかける。織るために経をのばし整える。 ※万葉(8C後)一六・三七九一「うちそやし 麻続(をみ)の子ら ありきぬの 宝の子らが 打つ栲は 経(へ)て織る布」
広辞苑 他動詞 経糸 (たていと)を整えて、(はた)に掛ける。 万葉集16「 打𣑥 (うちたえ)は、へて織る布」。
日葡辞書「イトヲヘル」
大言海 他動詞 ()ニ通ズト云フ、或ハ、()フル、ノ略カ〕
(ハタ)ニ、(タテ)絲ヲ引キ()ヘテ織ルニ供フ。訛シテ、へる。(此語、ふ、ふる、ナド用ヰタル例ヲ見ズ、サレド、古語ナレバ、此變化ナラザルヲ得ズ)
天治字鏡、十二 廿九 「經引、波太不」(機絲ヲ綜ル意)
古今集、十、物名、女郞花「白露ヲ、玉ニ()クトヤ、ササガニノ、花ニモ葉ニモ、絲ヲミナヘシ」
後撰集、十四、戀、六「賤機ニ、ヘツル程ナリ、白絲ノ、絕エヌル身トハ、思ハザラナン」
夫木抄、十、七夕「我ガ祈ル、願ヒノ絲ノ、年ヲヘテ、アハデシモヤハ、秋ノ七夕」
動詞活用表
未然形 ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 ふる も、かも、こと、とき
已然形 ふれ ども
命令形 へよ

検索用附箋:他動詞下二段

附箋:下二段 他動詞

最終更新:2023年08月09日 21:52