なふ(助動詞ロ)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 助動詞 ( 活用は「なは・◯・なふ・なへ・なへ・◯」。動詞の未然形に付く ) 上代東国方言。打消の意を表わす。…ない。 万葉集(8C後)一四・三四二六「会津嶺の国をさ遠みあは奈波(ナハ)ば偲ひにせもと紐結ばさね」
万葉集(8C後)一四・三四八三「昼解けば解け奈敝(ナヘ)紐のわが背なにあひ寄るとかも夜解けやすけ」
[補注]打消の助動詞「ず」の未然形「な」に継続の助動詞「ふ」が付いてできたものと考えられ、室町時代以来、関東方言として現われる助動詞「ない」の祖形かといわれる。
広辞苑 助動詞 (上代東国方言。否定の助動詞ナイの原形という。活用「なは・◯・なふ・なへ・なへ・◯」)否定を表す。…ない。 万葉集14「()ろにあはなふよ」「昼解けば解けなへ紐の」

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最終更新:2025年10月04日 15:29