なる（鳴）

辞書	品詞	解説	例文	漢字
日本国語大辞典	自動詞	① 音がする。ひびく。声が出る。	古事記（712）上「鳥鳴海神、〈鳴を訓みて那留(ナル)と云ふ〉」	鳴
		② 名などがあまねく知られる。知れわたる。ひびきわたる。	浮世草子・風俗遊仙窟（1744）二「此道に鳴る人々の口ずさみ」
広辞苑	自動詞	(「ね（音）」の古形「な」を活用させた語か) ①音がする。響く。	万葉集14「伊香保嶺に 雷 (かみ)な―・りそねわが 上 (へ)には故はなけども子らによりてそ」。 源氏物語若菜下「胸つぶつぶと―・る心地す」。 平家物語4「矢さけびの声の退転もなく、鏑の―・り止むひまもなく」。 「鐘が―・る」「腕が―・る」	鳴る
		②ひびきわたる。あまねく知られる。	「勇名天下に―・る」
大言海	自動詞	（一） 音 (オト)ニ立ツ。ヒビク。 音 (オト)ス。	萬葉集、廿 三十四 長歌「負ヒソ矢ノ、ソヨト奈流マデ、ナゲキツルカモ」 「鐘鳴る」山鳴る」手鳴る」名、世ニ鳴る」	鳴
		（二）鳴ク。	萬葉集、十 廿三 「春サレバ、 蜂蠃鳴野 (スガルナルノ)ノ、霍公鳥、ホトホト妹ニ、アハズ來ニケリ」 同、十四 五 「 安思我良 (アシガラ)ノ、 彼面此面 (ヲテモコノモ)ニ、サスワナノ、 鹿鳴閒 (カナルマ) 沈 (シヅ)ミ、コロアレ紐解ク」

動詞活用表
未然形	なら	ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形	なり	たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形	なる	べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形	なる	も、かも、こと、とき
已然形	なれ	ども
命令形	なれ

検索用附箋：自動詞四段

附箋：四段 自動詞