ふ(干・乾)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 かわく干(ひ)る。また、潮が引く。 ※万葉(8C後)二・一五九「荒妙の 衣の袖は 乾(ふる)時もなし」 干・乾
[補注]平安時代以降は上一段化して「ひる」となるが、上代では、未然・連用形に特殊仮名づかいの乙類の仮名が使われており、また、「書紀‐景行一二年一二月」の、「市乾鹿文」という人名に「乾、此云レ賦」と訓注があって「ふ」の語形の存在が認められる点などから上二段活用であったと考えられる。
広辞苑 自動詞 (上代語。平安時代以後は上一段活用)かわく。干る。
①水分が蒸発してなくなる。
万葉集2「荒たへの衣の袖はふる時もなし」。
万葉集5「わが泣く涙いまだひなくに」
②潮が退いて海底が現れる。 万葉集15「潮ひなば」
動詞活用表
未然形 ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 ふる も、かも、こと、とき
已然形 ふれ ども
命令形 ひよ

検索用附箋:自動詞上二段

附箋:上二段 自動詞

最終更新:2024年05月10日 21:30