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ぬか(助詞)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 助詞 〘 終助 〙 ある事態の生ずることを願う意を表わす。…てくれでもしないかなあ。…であってほしい。→ぬかも 万葉集(8C後)三・三三二「吾が命も常にあら奴可(ヌカ)昔見し象(きさ)の小河を行きて見むため」
( 打消の助動詞「ず」の連体形に疑問の係助詞「か」の付いたもの ) 打消の意をこめた疑問を表わす。…ないのか。 古今和歌集(905‐914)恋四・七三一「かげろふのそれかあらぬか春雨の降る日となれば袖ぞぬれぬる〈よみ人しらず〉」
[語誌]( 1 )[ 一 ]は「万葉」に例が多く、「…も…ぬか」の形になる係助詞「も」との呼応傾向や、打消表現一般に用いられた「不」字をこの場合は用いていないという表記上の特徴などによって、注意されてきた。しかし、連語としての意味の違いを除けば[ 二 ]と同様、打消の助動詞「ず」の連体形「ぬ」と疑問の係助詞「か」とで構成されている。
( 2 )打消の助動詞は疑問の助詞と呼応する場合、狭義の打消以外に、種々確認をするような意味合いで肯定的に用いられることが多く、[ 一 ]のように願望の意に用いられるのもその一つである。形は違っても、同様の呼応による願望の表現には、中古にも「御でしにやはなし給はぬといふ」〔宇津保‐忠こそ〕のような例がある。この例は疑問の係助詞「や」の文中用法および係助詞「は」が、「ず」の連体形「ぬ」と呼応したものである。
( 3 )上代語で「も」を用いた表現に中古以降「は」が取って代わる傾向は、反語の「かも」「やも」が「かは」「やは」に変わるのと同様であろう。この種の呼応が願望の表現になる一般傾向からいって、「万葉」に「ぬか」の形が特にめだつのは、文体の問題である可能性が強い。
広辞苑 (否定の助動詞ズの連体形ヌに係助詞カの付いたもの)願望を表す。…ないかなあ。…してほしい。 万葉集3「わが命も常にあら―昔見し(きさ)の小河を行きて見むため」

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最終更新:2025年11月29日 16:17