へ(戸)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 人戸。民家。また、戸籍。 ※書紀(720)継体三年二月(前田本訓)「任那の日本の懸邑に在(は)む、百済の百姓の浮逃(に)げ貫(ヘ)、戸也絶(た)えて三四世(みつきよつきな)りたる者を括(ぬ)き出でて並に百済に遷して貫(ヘ)に附く」
[補注]「いへ(家)」の「へ」は上代特殊仮名遣では甲類であるところからこの語とは関係がなく、同じ乙類の「へ(竈)」に基づく語といわれる。
広辞苑 名詞 (「へ(竈)」の転という)戸籍。 欽明紀「 戸帳 (へのふみた)に編()く」
大言海 名詞 ()ノ義、戶戶ノ區別ノ意〕
(一)()ヲ以テ、民ノ家ヲ稱スル語。今モ民戶ヲ數フルニ、幾竈、幾煙(火ノ轉)ト云フ。(支那ニテ民ノ家ヲ、()ト云フヲ借ル)
倭名抄(一本)門戶類「戶、戶邑之處、倍」
名義抄「戶、ヘ」
(二) 戶籍 (ヘフムダ)。コセキ。 顯宗紀、元年五月「天皇不加戮、充陵戶兼守山、削 籍帳 (ヘノフダ)、隸山部連」(()(フダ)ノ義)
繼體紀、三年二月「百濟百姓 浮逃 (ニゲテ)()三四世者、竝遷百濟()也」
欽明紀、元年八月「召集秦人漢人等諸蕃投化者、安置國郡、編 戶籍 (ヘノフムダ)

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最終更新:2024年05月10日 21:33