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ねる(邌・徐歩)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ( 練・邌 )
① 静かに歩く。おもむろに歩く。
神楽歌(9C後)採物・剣「〈本〉奈良の都を 禰留(ネル)は誰が子ぞ」
浮世草子・傾城色三味線(1701)江戸「太夫とおなじ顔して、練(ネッ)てゆくもおかし」
練・煉・錬・邌
② 行列を整えてゆっくり進む。 文明本節用集(室町中)「遅歩 ネル」
③ あっちへ行きこっちへもどりなどして歩く。
他動詞 ( 練・錬・煉 ) 固いものやあらいものなどを、伸ばしたり固めたり煮たりして、やわらかいもの、使えるもの、質の良いものなどにする。
① 生絹の膠質(こうしつ)を除去して、しなやかにする。
日本霊異記(810‐824)中「夫に随ひ柔(にこや)かに儒(やはら)かにして媡りたる糸綿の如し」
② 木や蔓(つる)などをたたくなどしてやわらかくし、曲がりやすいようにする。 拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋三・八一三「かのをかに萩かるをのこ縄をなみねるやねりそのくだけてぞ思ふ〈凡河内躬恒〉」
③ 皮類を撓(いた)めつくる。なめしがわにする。
④ 金属を焼いて鍛える。
⑤ こねまぜて、ねばるようにしたり、固めたりする。 太平記(14C後)一八「泥に粘(ネラレ)たる魚の如にて」
⑥ 精製する。精錬する。 夫木和歌抄(1310頃)二五「伊勢のあまのねるやうしほのいくかへりからきおもひに身を焦がすらん〈藤原家良〉」
⑦ 詩文などの字句を十分に推敲(すいこう)する。計画、案などを何度も考えて修正・改良する。 俳諧・物種集(1678)「今年大かた百に成もの 独吟をねりたいほとに練りつけて〈正信〉」
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「美妙巧緻の文章をもて其の模範となし師表となしもて其文を練(ネ)るべきなり」
⑧ 学問・技芸を練磨する。修養・経験を積む。また、肉体や精神をきたえる。 ささめごと(1463‐64頃)上「仏法に最上醍醐味といへる、いかにもねれる心をいふなるべし」
広辞苑 自動詞 ①静かに歩く。そろそろと行く。 源氏物語末摘花「儀式官の―・り出でたる臂もち覚えて」。
平家物語3「束帯ただしき老者がもとどりはなつて―・り出でたりければ」
練る・邌る
②行列を整えて歩く。 隊伍 (たいご)を組んで行進する。
大言海 自動詞 〔行キトドコホリテ、步ム狀、物ヲ練ルガ如シ〕
靜ニ步ム。ソロソロト行ク。又、足ドリノ細カナルコトヲ、こまかねり(細練)ト云フ。
神樂歌、劒「(シロガネ)ノ、目貫ノ太刀ヲ、下ゲ佩キテ、奈良ノ都ヲ、ねるハ誰ガ子ゾ」
催馬樂、我門「我ガ門ヲ、トサンカウサン、ねる(ヲノコ)
新六帖、一「我ガ門ヲ、サシワヅラヒテ、ねる男、サゾタチマチノ、月モ見ルラム」
夫木抄、三十、禁中「九重ニ、タタメル玉ノ、御階ヨリ、傾ク月ノ、ねりノボルカナ」(月卿徐步ノ意)
「ねり供養」ねり物」
邌・徐步
動詞活用表
未然形 ねら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 ねり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 ねる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 ねる も、かも、こと、とき
已然形 ねれ ども
命令形 ねれ

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附箋:他動詞 四段 自動詞

最終更新:2025年12月20日 19:33