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のす(載)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 のるようにさせる。
① 人などを、乗物に乗るようにさせる。また、それらに物を積む。
大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点(850頃)「素き象に載(ノセ)て、還りて紫震に献(たてまつ)らむ」 乗・載
② 人や物を、台や棚などの上に置く。上げる。 東大寺本大般涅槃経平安後期点(1050頃)「汝我を床に轝(ノセ)て、往きて仏の所に至さしむべし」
③ ( 載 ) 公の記録や刊行物の紙面にのるようにする。掲載する。記載する。登録する。 「戸籍にのせる」「雑誌にのせる」
大唐西域記長寛元年点(1163)一「或は地に暑湿多しと書(しる)し、或は俗仁慈を好むと載(ノセ)たり」
④ ことばたくみにもちかけて、こちらの思うつぼにはめる。おだてたりして、相手をひきつける。 「おだてにのせる」「口車にのせる」
申楽談儀(1430)声のこと「やうやうと云ふ声を言ふ者有。のせたる心より出づ」
⑤ たくらみごとの仲間に入れる。参加させる。 「一口のせる」
⑥ 調子を合わせる。調和させる。 「調子にのせる」
俳諧・初懐紙評註(1686)「愁思有心にて前句を乗たる也」

(イ) 取引相場で、前からの売買玉にさらに売り増し買い増しをする。
(ロ) 米相場で、利になった時に米を売買する。 稲の穂(1842‐幕末頃)「利方に成たる時売事をのせるとも、利のせ共言」
⑧ 近世上方語で、進める。 〔新撰大阪詞大全(1841)〕
⑨ 飲む、食うことをいう、人形浄瑠璃社会の隠語。 滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「ナントせい(〈注〉酒)をぜかし(〈注〉止)て、しぶたら(〈注〉茶)をのせ(〈注〉呑)ようぢゃアねへか」
⑩ 進行する流れに乗るようにさせる。物事が滞りなく運ぶようにする。 「仕事を日程に乗せる」
広辞苑 他動詞 物の上に別の物をちょうど釣り合うように位置を取らせる意。
①位置を移すために、運ぶ道具の上に人・荷物などを積む。
源氏物語若紫「わが御車に―・せ奉り給ひて」。
源氏物語須磨「舟に事々しき人形―・せて流すを見給ふにも」。
天草本平家物語「しかるべい人たちをば―・するとも、雑人どもをば―・するな」。
「駅まで車に―・せる」
乗す・載す
②物の位置を何かの上に移す。多くは、下から上に移すことをいう。 太平記2「足たゆめばこの(ちご)を肩に―・せ背中に負うて」。
「網棚に荷物を―・せる」「売上げを1兆円の大台に―・せる」「舞台に―・せる」
③紙面に書きしるす。掲載する。また、電波などを通して報道する。 徒然草「九郎判官の事はくはしく知りて書き―・せたり」。
「雑誌に―・せる」「テレビ局が電波に―・せる」
④働きかけて自分の方に引き込む。
㋐計略にかける。はめる。
傾城禁短気「京に斯うした深い男のあることを今まで我に包み置いて、ぐつすりと請けられ、我等がことは空吹く風のやうに―・せをつた所が憎い」。
「口車に―・せる」
㋑いい気持にさせて調子づかせる。 「選手を―・せるのがうまい」
⑤仲間に加える。 「仕事に一ロ―・せてくれ」
⑥調子を合わせる。 浄瑠璃、薩摩歌「三味線に―・せて謡ふは源五兵衛、何処へ往きやるぞ薩摩の山の」。
「ギターに―・せて歌う」
大言海 他動詞 ()るノ他動。足る、足す。借る、貸すト同趣〕
(一){上ゲテ置ク。ノボス。乘ラシム。ノセル。
神代記、上「遂爲夫婦、先生蛭兒、便載葦船而流之」
今昔物語、廿七、第四十一語「馬ニ乘リタル人、乘レ、ト云ヒテのせタリケルニ」
枕草子、十、百三十三段「ソノ御心ザシアリツラム人ヲ乘せ給ヒテ」
(二)物ニ書キ記ス。登載ス。
(三)タブラカス。ハムル。 色道大鑑(延寳)態藝門「のする、滿足ガルヤウニイヒナシテ、歡バスル貌ヲイフ、又ハ聞ウクル者、興ニ乘するニヨリテ、カクモイフ歟」
「計略ニ載す」
(四)調子ニ合ハス。 「唄ヲ三味線ニのせる」
動詞活用表
未然形 のせ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 のせ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 のす べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 のする も、かも、こと、とき
已然形 のすれ ども
命令形 のせよ

検索用附箋:他動詞下二段

附箋:下二段 他動詞

最終更新:2026年01月17日 19:18