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はた(旗・旌・幡)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 布や紙などでつくり、高くかかげ、目標、装飾とするもの。大小さまざまな形状があり、儀式、軍陣などには、一端を竿に付け、下端を長く垂らした手長旗(てながはた)、長旗(ながはた)、流旗(ながればた)などと呼ばれるものが用いられ、上部を手(て)、下部を足(あし)と称した。また、江戸時代には、布の側面に乳(ち)をつけて竿に通したものをさしてもいう。幟(のぼり)。現在では、国旗、社旗、校旗など。 古事記(712)下・歌謡「隠国の 泊瀬の山の 大峰(おほを)には 波多(ハタ)張り立て さ小峰には 波多(ハタ)張り立て」
大唐西域記巻十二平安中期点(950頃)「兵会ひて、旗(ハタ)・鼓相ひ望みて」
旗・幡・旌
② ( 幡 ) 仏語。仏菩薩などを供養する荘厳具。その材料などによって、平幡(ひらはた)、糸幡、玉幡など種々のものがあり、板で作られることもあった。江戸時代、良家の子女が若くして死んだ時など、振袖など生前の晴れ着を仕立ててつくり、これを寺院に納めて供養する風習が行なわれた。 日本書紀(720)推古一一年一一月(岩崎本訓)「是の月、皇太子、天皇に請(まう)したまひて大楯及び靫〈靫、此をば由岐と云ふ〉を作り又旗幟(ハタ)に絵(ゑか)く」
③ 江戸時代、大坂の相場で売ることをいう。 浮世草子・商人職人懐日記(1713)一「米買こんで相場のあがるを待を持といひ、高相場に売置をして、さがるを悦ぶをはたと名附」
④ 蛸(たこ)の異称。 雑俳・長ふくべ(1731)「献立に蛸(ハタ)鯣(てんがい)とかかれたり」
⑤ 紋所の名。①を図案化したもの。丸に一つ旗、三つ旗の丸などの種類がある。
広辞苑 名詞 ①布・紙などで造り、主に 竿 (さお)に掲げて、標識・装飾とするもの。→ 仗旗 (じょうき)・軍旗。 万葉集2「捧げたる―の靡きは」
②紋所の名。
③〔仏〕(梵語 patākā 「幡」と書く)仏・菩薩の威徳を示す 荘厳具 (しょうごんぐ)。法会・説法などの際、寺の境内に立て、または本堂に飾る。三角形の首部の下に細長い 幡身 (しんばん)をつけ、その下から数本の脚を垂れたもの。(ばん)
大言海 名詞 〔風ニハタメクモノカ、或ハ云フ、(ハタ)ヲ用ヰレバ云フカ〕
(一){文武ノ式、又ハ、佛式等ニ、立テテ目標トスル具。布帛ニテ長ク製シ、其一端ヲ竿ノ端ニ繫ケ、高ク立テテ、翻ヘル如クス。布帛ノ上端ノ橫木ヲ 橫上 (ヨコカミ)ト云ヒ、其裾ヲ旗足、又ハ、あしト云ヒ、又、橫手ト稱ス。其中央ニ紐ヲ付ケテ、竿ニ結ヒツケ、末ハ吹流シナリ。源平ノ頃ヨリシテ、軍隊、及、敵ニ身分ヲ識別セシメムガ爲ニ、源家ハ白旗、平家ハ赤旗ヲ用ヰ、皆、無地、其外、諸武家、軍隊ニテハ、新田氏ハ中黑、足利氏ハ 引兩 (ヒキリヤウ)ナド、家家ノ紋ヲツク。
倭名抄、十三伽藍具「幡、波太」
同、同征戰具「幡、波太、旌旗之總名也」
字鏡 七十九 「𣄣(旟)、旌也、旗之屬也、波太」
漢書、陳湯傳「遂陷康居、屠五重城、搴歙侯之旗、斬郅支之首、縣旌萬里之外、揚威昆山之西
神代紀、上 十一 鼓吹 (ツヅミフエ) 幡旗 (ハタ)
萬葉集、二 三十四 長歌「捧ゲタル、幡ノナビキハ、 冬木成 (フユゴモリ)、春去來レバ、野每ニ、ツキテ有ル火ノ、風ノムタ、靡クガ如ク」
平治物語、二、待賢門軍事「コレ皆源氏ノ勢ナレバ、白旗二十餘(ナガレ)ウチ立テタリ、大宮表ニハ平家ノ赤旗三十餘旒サシ上ゲテ」
旗・旌・幡
(二)紙鳶 (イカノボリ)ノ異名。(九州)

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附箋:名詞 物品

最終更新:2026年03月21日 16:05