め(芽)

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日本国語大辞典 名詞 ① 植物の茎または葉が未発達の状態にある時の総称。植物形態学的内容はその形、発生の時期や位置またはそれを構成する器官によって多様。多くは鱗片に包まれている。《季・春》 ※古事記(712)中・歌謡「みつみつし 久米の子らが 粟生には かみら一本 そ根が本 そ根米(メ)つなぎて 撃ちてし止まむ」
※源氏(1001‐14頃)柏木「この春は柳のめにぞ玉はぬく咲き散る花のゆくへ知らねば」
② 卵の黄身の上面にあって孵化(ふか)して雛となるもの。胚盤(はいばん)。
③ 新たに生じ、これから成長しようとするものをたとえていう。 「悪の芽をつむ」
※一つの思考実験(1922)〈寺田寅彦〉「あらゆる過失や危険の芽を摘発し」
広辞苑 名詞 ①将来、枝・葉・花などの器官に成育する幼組織。発生の位置によって、頂芽・腋芽・不定芽に、また生じる季節により冬芽などに分ける。内部を保護する鱗片などに包まれる。広義には動植物の原基をいう。 古事記中「其根―つなぎて」
②卵の黄身の上面にあって、孵かえって雛となるもの。胚盤。
③新しく生じ、発展しようとするもの。 「若者の―をはぐくむ」
大言海 名詞 (モエ)ト通ズ〕
草木ノ莖、幹、枝、葉、ナドノ、纔ニ出デ初メタルモノ。萌エ出デタル莖。
古事記、中(神武)「カミラヒトモト、ソネガモト、ソネ米ツナギテ、討チテシヤマム」
萬葉集、十「アサミドリ、染メカケタリト、見ルマデニ、春ノ柳ハ、 目生 (モエ)ニケルカモ」

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最終更新:2023年08月29日 20:10