め(接尾ロ)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接尾辞 ① 人名または人を表わす名詞、あるいは対象とする物事を表わす語に付けて、これをののしり、卑しめていうのに用いる。 ※平家(13C前)四「その仲綱めに鞍おいてひきだせ」
② 自分の名、または自分ないし自分に関連する物事を表わす語に付けて、卑下していうのに用いる。 ※幸若・築島(室町末‐近世初)「かの修行者がむすめは、かう申家かぬめが妻女にて候が」
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五「下拙の私めの相方のおやまさんは」
広辞苑 接尾辞 ①ものの名に添えて、見下げていう語。 平家物語7「その法師―」。
「畜生―」
②自分または自分の側のものの名に添えて謙遜の意を表す。 歌舞伎、青砥稿花紅彩画「この家の主人―にござりまする」。
「私―」
大言海 接尾辞 (ムレ)ノ約カト云フ〕
(一)人ノ稱呼ニ添ヘテ罵ル語。
平家物語、二、西光切られの事「ニックイ入道めガ、何事ヲカ奏スベカンナルゾ」
盛衰記、廿九、新八幡願書事「其信救め、イカニモシテ打殺セヨ」
幸若舞、文覺「文覺分ケ入ッテ、云云、ヱイ龍王めトゾ、怒ラレケル」
其奴 (ソヤツ)め」
(二)鳥ノ稱呼ニ添ヘテ云フ語。卽チ、スズめ(雀)、ツバクラめ(燕)、カモめ(鷗)、小ガラめ、ナドノ如シ。

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最終更新:2023年08月29日 20:46