ゐ(井)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 泉や流水から、水をくみとる所。はしり井。また、地を掘り下げて地下水をたくわえてくみとる仕掛けのもの。 ※書紀(720)神代下(水戸本訓)「井(ヰ)の上に百枝の杜(かつらの)樹有り」
※枕(10C終)一六八「井は ほりかねの井。玉の井。走り井は逢坂なるがをかしきなり」
広辞苑 名詞 ①泉または流水から用水を汲み取る所。 常陸風土記「(もり)の中に 寒泉 (しみず)あり。大―と謂ふ」 井・堰
②地を掘り下げて地下水を汲み取る所。井戸 (いど) 常陸風土記「新に―を掘らしめしに、 出泉 (いずみ)浄く(かぐわ)しく」
③《堰》「いせき(堰)」に同じ。
大言海 名詞 ()(其條ヲ見ヨ)ノ語根。水ノ集ル所ノ義、ゐどト云フハ、 井處 (ヰド)ノ義((カマ)()(フシ)()ノ類)〕
(一)泉、又ハ、流レ水ノ、飮用水ヲ汲ミ取ル所。卽チ、(ハシリ)() 山井 (ヤマノヰ)、流井ノ類。
夫木抄、廿六、井「ワキテソノ、アカツキ契ル、法ノ井ハ、流レクム身ト、ナルガタフトサ」
(二){地ニ穴ヲ掘リテ、飮水ヲ湛ヘテ汲ム所。ヰドホリヰド 倭名抄、一水泉類「()、鑿地取水也、()
古事記、上 六十六 「傍之井上、有湯津香木
萬葉集、七「アシビナス、榮エシ君ガ、掘リシ井ノ、石井ノ淸水、飮メドアカヌカモ」

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最終更新:2023年09月15日 16:16