あけ(赤・朱・緋)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 赤い色、または、赤く染めたもの。広く、朱、紅、緋(ひ)などの色を含む。 ※書紀(720)大化三年是歳(北野本訓)「服の色は並びに真緋(アケ)を用ゐる」 赤・朱・緋
② 「あけごろも(緋衣)」の略。五位のこともいう。 ※後撰(951‐953頃)雑一・一一二三「たまくしげふたとせ逢はぬ君が身をあけながらやはあらむと思ひし〈源公忠〉」
③ 馬の毛色。赤毛。 ※康保三年源順馬毛名歌合(966)「ほのぼのと山のはのあけ走り出でて木の下蔭を見てもゆかなん」
[補注]「アカ」が「アカガネ」「アカネ」のように熟して用いられるのに対し、単独で用いられる形だったとされる。
広辞苑 名詞 (アカ(赤)の転)
①赤い色。(あかね)で染めた色。(しゅ)()
朱・緋
②馬の毛色の名。あかげ
緋袍 (あけごろも)の略。
大言海 名詞 (アカ)ノ原語((タケ)、たか藪。(サケ)、さか樽)〕
(一)赤キコト。赤キ色。(シユ)
論語、陽貨篇「惡紫之奪 一レ (アケ)」(朱ハ正色、紫ハ閒色、不正ガ、正ニ勝ツヲ憎ム)
「あけニ()ム」
赤・朱・緋
(二)赤ク塗リタルコト。 萬葉集、三 十九 (アケ) 赭船 (ソホブネ)
後拾遺集、二十、神祇「住吉ノ、松ノ 下枝 (シヅエ)ニ、神サビテ、綠ニ見ユル、あけノ玉垣」
(三)()(イロ) 孝德紀、大化三年十二月「服色並用 眞緋 (アケ)
天智紀、六年閏十一月「(アケ)二十四疋、(ハナ)()二十四端」
(四)(アケ)ノ衣。アケゴロモ。五位ノ官人ノ着ル袍。卽チ、緋色ナリ。 後撰集、十五、雜、一、藤原ノさねきガ、藏人ヨリ 位階 (カウ?ブリ)賜ハリテ、明日、殿上マカリオリナムトシケル夜「ウバタマノ、今宵バカリゾ、あけごろも、アケナバ人ヲ、ヨソニコソ見メ」
同、同「小野好古、云云、四位ニハ、必ズ、マカリナルベカリケルヲ、云云「タマクシゲ、二年逢ハヌ、君ガ身ヲ、あけナガラヤハ、アラムト思ヒシ」
今鏡、下、腹腹の御子「タダビトノ五位、あけの衣ニテ、ウルハシクハアルベキヲ」

検索用附箋:名詞物品名称色名

附箋:名称 名詞 物品 色名

最終更新:2024年05月06日 19:02