あさ(朝)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 夜が明けてからしばらくの間。⇔・晩。 ※万葉(8C後)一四・三四三〇「しだの浦を阿佐(アサ)漕ぐ船はよしなしに漕ぐらめかもよよしこさるらめ」
※竹取(9C末‐10C初)「我朝ごと夕(ゆふ)ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ」
[語誌]古代にあっては夜の終わりの時間をさす「あした」とほぼ同じ意味であるが、単独で使われることは少なく、他の語と複合して使われることが多かった。また、「朝さる・朝漕ぐ・朝立つ」など助詞を介さず動詞と直結する例が多い。夕、宵、夜に対応し、「あかとき」とも時間的に重なることがあるらしい。日の照る時間は「昼」で別のものであったが、のち「あさ」のさす時間帯もだんだん広がって、あるときは、一昼夜を暁、明、朝、昼、夕、暮、宵、夜に分けて辰の時(おおよそ午前七~九時)をさすといわれたり、また、広く夜が明けてから正午までの午前中の時間をさして使われることもある。
広辞苑 名詞 (古代には、昼間を中心にした時の表現法と夜間を中心にした時の表現法とがあり、「あさ」は昼間を基準にした「あさ」「ひる」「ゆう」の最初の部分)夜明けからしばらくの間、また、正午までの間。→あした 万葉集8「―ごとにわが見る屋戸の」。
「―が来る」「―早く」
大言海 名詞 あしたノ約、其條ヲ見ヨ〕
夜明ノ後、數時閒ノ稱。( (ユフ)ニ對ス)アシタアサケ
萬葉集、二「秋ノ田ノ、穗ノ上ニ(キラ)フ、朝霞」同、八 四十九 朝每 (アサゴト)ニ、吾ガ見ル宿ノ、 瞿麥 (ナデシコ)ノ」

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最終更新:2024年05月18日 21:44