あざ(痣・黶)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 皮膚の一部分に局限する色の変化。その種類は多く、外傷により皮膚の内部で出血することによるもの、内科的な血液病や血管の異常によって生じる紫斑病、先天的異常に基づく色素の増殖や、血管の増殖拡張により皮膚にできた黒褐色、青色、赤色の母斑(ぼはん)などがある。 ※彌勒上生経賛平安初期点(850頃)「⿱𭼩里、点、疣(アサ)、贅とのごとき過は无し」
※宇治拾遺(1221頃)七「この輿のそばにある、顔にあざのある男」
痣・疵
② 比喩的に①のように見えるものをいう。
(イ) 近世、結婚した女の眉を剃った跡。また、その青い色をいう。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)初「顔にあざ二(ふたッつ)出来るおしい事」
(ロ) 入れ墨。 ※雑俳・柳多留‐七(1772)「わるものに成りはじまりはあざを付け」
ほくろ ※御国通辞(1790)「ほくろ、痣、あざ」
広辞苑 名詞 皮膚に生じる赤・青・黒褐色などの斑紋。皮下出血や湿疹治療後の一過性色素沈着のほか、一般には皮膚を構成する表皮細胞・色素細胞・血管・脂腺細胞などの局所的増生(母斑)による限局的皮膚着色をいう。→母斑 今昔物語集5「顔に―有る男」 痣・黶
大言海 名詞 〔倭訓栞、あざ、痣「黑キ色ハ、體ニ交リタルヲ以テ云フ也」((アザ)ふト云フニヤ)イカガアルベキ〕
人ノ肌ニ、異ナル色ヲ殘シ留メタルモノ。(カサ)(キズ)、ナドニ因ル、天然ニ色ヅキタルニモ云フ。
倭名抄、三 十四 瘡類「疵、阿佐」
醫心方、三十 三十六 (アザ)
名義抄「疵、アザ、キズ」
著聞集、十一、畫圖「(ヒジリ)ノ御顏ニ、イササカあざノオハシケル」
痣・黶

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最終更新:2023年10月02日 20:33