あつ(充)

日本国語大辞典
広辞苑
辞書 品詞 解説 例文 漢字
大言海 他動詞 〔當つノ意、此語ニ、普通ニ、宛ノ字ヲ書ク、コレハ、依然ノ意ナル、宛然ノ宛ニハアラズ、靈異記、上、第ニ緣「年米 舂時 ()、其家室()稻舂女等 𬽇 (アテムト)( ヲ)」同書考證、上「天平勝寳四年東大寺封戶牒、作𬽇」繼體紀、六年十二月「以 部大 ()(アラ) 鹿火 (カビ) 𬽇 (アツ)宣勅 使 ( ニ)」皆、充ノ增畫字ナリ、是レ等ヲ訛シテ、宛ト書クナリ〕
(一){割リアツル。アテガフ
宇津保物語、俊蔭「山ノホトリニカカリクル(ケダモノ)ハ、 阿修羅 (アスラ)(ジキ)トセヨト、あてラレタリ」
漢書、揚雄傳「充庖廚而已」註「師古曰、充、當也」
「課役ヲ充つ」茶ヲ酒ニ充つ」
(二)あてるヲ見ヨ。
あてる
()つノ條ヲ見ヨ〕
(一)()つノ口語。
充・宛
(二)差シアテル。仕向ケル。 「手紙ヲ、大阪ヘあてテ、送ル」
動詞活用表
未然形 あて ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 あて たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 あつ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 あつる も、かも、こと、とき
已然形 あつれ ども
命令形 あてよ

日国と広辞苑は同じ見出し語の扱い。「あつ(当)」を参照。

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最終更新:2024年11月17日 21:54