あて(貴・高貴)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 形容動詞 ① 身分や家柄などが高く貴いさま。高貴だ。⇔いやしい ※竹取(9C末‐10C初)「あてなるもいやしきも、いかで此のかぐや姫を得てしがな、見てしがなと」
② 人の容姿、態度などが上品でみやびやかなさま。目立たないものや弱小なものに品格のある美しさが感じられるさま。 ※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「容姿(かほかたち)清らならばあてにらうらうしき人といへど」
[2] ((一)①から転じて) 父上。 ※栄花(1028‐92頃)ゆふしで「あては麿(まろ)をば恋しとは思ひ給はぬか」
広辞苑 ①身分の貴いこと。高貴。 竹取物語「世界のをのこ―なるも賤しきも」
②貴くみやびやかなこと。上品なこと。 枕草子42「―なるもの。薄色に 白襲 (しらがさね) 汗衫 (かざみ)
大言海 名詞 (ウハ)()ノ約ト云フ、((ニシキ)()茶碗)倭訓栞、あて「眞字伊勢物語ニ、高貴ノ字ヲヨメリ、云云、一說ニ、(ウハ)()也、う、は、反、あ也」()モ、(ウヘ)ノ約ナルベシ〕
(タフト)キコト。(ジヤウ)(ヒン)ナルコト。
竹取物語「世界ノ(ヲノコ)、あてナルモ、賤シキモ」
伊勢物語、百二段「あてナル女ノ、尼ニナリテ、云云、山里ニ住ミケリ」
源、五、若紫 四十二 「イタウ面瘦セタマヘド、イト、あてニウツクシウ、ナカナカ見エタマフ」
高貴

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附箋:名称 名詞 形容動詞

最終更新:2023年10月09日 19:17