あむ(編)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 ① 糸、竹、籐(とう)、針金などを互い違いに組み合わせる。 ※万葉(8C後)一三・三三二三「息長(おきなが)の 遠智(をち)の小菅 連(あま)なくに い刈り持ち来」
※新訳華厳経音義私記(794)「連膚 連、訓安牟 下波太 音普」
② 材料を集めて本をつくる。編集する。編纂(へんさん)する。 ※霊異記(810‐824)中「文を編(ア)み造りては句を乱る〈国会図書館本訓釈 編 阿无〉」
③ ばらばらになっているものをまとめて組織あるものにする。編成する。 ※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七「新たに兵を編(アム)に至り、務めて門閥の弊を棄て」
広辞苑 他動詞 ①糸・竹・(とう)・針金・髪などを打ち違えに組んで、衣類・敷物・家具・垣・髪型などを作る。 万葉集12「 畳薦 (たたみこも)重ね―・む数(いめ)にし見えむ」。
「毛糸で手袋を―・む」
②諸書の文を集めて書物を作る。編集する。 日葡辞書「キャウ(経)ヲアム」。
「歌集を―・む」
大言海 他動詞 (一){打交ヘテ組ミ織ル。(絲、繩、竹片、ナドニテ、籠、網、席、簾、竹垣、ナドヲ) 萬葉集、十三 廿七 長歌「 息長 (オキナガ)ノ、 遠智 (ヲチ)ノ小菅、 不連 (アマナク)ニ、 伊刈 (イカ)リ持チ()」(息長、遠智ハ、近江國ノ地名)
靈異記、中、序「編、阿旡」
(二)諸書ノ文ヲ書キ集メテ作ル。編輯ス。((ヘン)ノ字ノ訓讀) 周禮、春官篇「磐師擊編鐘」註「編、讀爲編書之編
「書ヲ編む」
動詞活用表
未然形 あま ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 あみ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 あむ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 あむ も、かも、こと、とき
已然形 あめ ども
命令形 あめ

検索用附箋:他動詞四段

附箋:他動詞 四段

最終更新:2023年10月23日 19:42