辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 自動詞 | ① 機が熟して実や花が自然に落ちる。こぼれ落ちる。→あえぬがに。 | ※万葉(8C後)一八・四一一一「かぐはしみ 置きて枯らしみ 安由流(アユル)実は 玉に貫きつつ 手に纏(ま)きて 見れども飽かず」 | 零 |
② 汗、血、乳などがしたたり落ちる。流れる。 | ※落窪(10C後)一「まだしくは、血あゆばかり、いみじくのむらむとおぼして」 | |||
広辞苑 | 自動詞 | ①こぼれ落ちる。 | 万葉集18「―・ゆる実は玉にぬきつつ」 | 零ゆ |
②したたり出る。流れる。 |
能因本枕草子すさまじきもの「乳―・えずなりぬる |
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大言海 | 自動詞 |
〔廣韻「零、落也」他動ニハ、あやすト云フ(絕ゆ、たやす)〕 (一) |
萬葉集、十八
廿八
橘歌、長歌「 同、八 三十 攀 二 橘花 一 贈、長歌「 同、十 五十四 寄 レ 花「 玄玄集(能因) |
零 |
(二)滴リ出ヅ。流ル。 |
古事記、上
廿八
「見
二
其腹
一
者、悉 枕草子、二、十四段、すさまじきもの「 榮花物語、廿四、若枝「イトワビシウ、身ヨリ汗あゆナドハ、コレヲヤ云フラム」 狹衣、三、中 三十六 「顏モ赤ウナリ、汗モ打チあえテ」 落窪物語、一「血あゆバカリ、イミジクノノシラム」 榮花物語、十六、本雫「御口、鼻ヨリ、血あえテ、消入リタマヒヌ」 |
動詞活用表 | ||
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未然形 | あえ | ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし |
連用形 | あえ | たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても |
終止形 | あゆ | べし、らし、らむ、ましじ、まじ |
連体形 | あゆる | も、かも、こと、とき |
已然形 | あゆれ | ども |
命令形 | あえよ |
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