あゆ(肖)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 似る。あやかる。あえる。 ※書紀(720)応神即位前「是、皇太后の雄しき装を為たまひて鞆を負(は)きたまへるに肖(アエ)たまへり〈肖、此をば阿叡(アエ)と云ふ〉」
※源氏(1001‐14頃)帚木「そのたなばたの裁ち縫ふ方をのどめて長き契にぞあえまし」
広辞苑 自動詞 似る。あやかる 〈応神紀訓注〉 肖ゆ
大言海 自動詞 似ル。アヤカル 名義抄「似、アエタリ」
同、肉部「肖、アエタリ、ニタリ」
字類抄「肖、アエ、アエタリ、似也、像也」
應神卽位前紀「天皇旣 產之 (アレマセルトキ)、完生腕上、其形如鞆、是(アエタマヘリ)皇太后(神功皇后)爲雄裝之負 上レ 鞆」肖、此云 阿叡 (アエ)」(完ハ、(シシ)ニテ、肉ナリ)
後撰集、十二、戀、四「最上川、深キニモあえズ、稻舟ノ、心輕クモ、歸ルナルカナ」
躬恆集、上「(ヒサ)()ヌ、人ヲまつ(待、松)ニヤ、あえヌラム、常磐ノ戀ト、我レハナリヌル」
源順集「君ハハヤ、人ナミナミニ、出デタチテ、沈ミニ沈ム、我レニあゆナヨ」
金葉集、十、雜、下、連歌、鮎ヲ見テ「何ニあゆるヲ、あゆトイフラム」鵜舟ニハ、取入レシモノヲ、オボツカナ」
動詞活用表
未然形 あえ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 あえ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 あゆ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 あゆる も、かも、こと、とき
已然形 あゆれ ども
命令形 あえよ

検索用附箋:自動詞下二段

附箋:下二段 自動詞

最終更新:2023年10月28日 17:07