あら(⿰魚荒)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 スズキ科の海産魚。体長一メートルに達し、えらぶたに鋭いとげがある。幼魚には体側を走る三本の褐色縦帯がある。成魚の背は一様な灰紫褐色を帯びる。北海道以南、フィリピンまで分布し、沖合いの深い岩礁域にすむ。冬が美味。おきすずきはた。《季・冬》 ※運歩色葉(1548)「𩺊 アラ」 𩺊
広辞苑 名詞 ①スズキ科の海産の硬骨魚。全長約1メートル。口が大きく、背部は灰色で紫色を帯び、腹部は銀白色。北海道からフィリピンまでのやや深海の岩礁部にすむ。冬に美味。オキスズキ。〈[季]冬〉。 〈類聚名義抄〉 𩺊
②(九州で)クエ(九絵)の別称。
大言海 名詞 〔倭訓栞、あら「𩺊ト書クハ、二合ノ作リ字也」サレド、其語原、知ラレズ〕
魚ノ名。日本海ニ多シ、鱈ニ似テ、口大キク、下顎突出ス、鱗細カク、褐色ニシテ、斑アリ、腹ハ銀白色ナリ、大ナルハ、身長三尺ニ至ル、肉不味ナリ、多クハ、かまぼこナドニ作ル。
名義抄、十「𩺊、音荒」
運步色葉集(天文)「 𩺊 (アラ)
毛吹草(正保)三、越前「 𩺊 (アラ)
大和本草(寳永)十三、海魚、あら「冬春多シ、云云、若水(稻生氏)云、あら、敏魚ナルベシ、厨人以爲下品、乾シタルハ、產後ノ血暈ヲ治ス」
𩺊

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最終更新:2023年10月30日 19:17