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術伝流操体no.50 - (2016/08/30 (火) 14:43:33) の編集履歴(バックアップ)


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術伝流操体 【5】応用 [1] 按摩指圧などと組み合わせて 
(3) 座位で按摩指圧と組み合わせ
座位で按摩指圧と組み合わせ

1.はじめに

 先々回先回に続いて、按摩指圧との組み合わせの例です。今
回は、座位での基本的手順と、工夫を紹介します。

2.ラクな座位になってもらう

 ラクな座位になってもらいます(写真1)。胡座(あぐら)
が多いですが、正座がラクと言う人もいます。また、初めは正
座になった人(写真1)に、胡座も試してもらうと、胡座の方
がラクということもあります(写真2)。

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写真1

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写真2

3.肘・膝で、肩・背中などを指圧按摩操体

 肘〜前腕小指側、膝などで、座位の受け手の肩、腰、背中、
腰、腕を指圧按摩していきます。

 指圧按摩しながら、イイ感じのする格好を探してもらったり、
体重を移動しやすい方に移動してもらったりします。イイ感じ
を探すときは、特に、首や手が動かしやすいと思います。体重
を移動するときは、倒れない範囲でするように声を掛けてくだ
さい。

1)肘〜前腕小指側で、肩を指圧按摩

 前腕小指側を肩の中央に置いて指圧します(写真3)。

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写真3

 このとき、これまでも説明したように、手首を使い、動診〜
タワメ〜瞬間脱力をリズム良く繰り返せば、按摩になります
(写真4)。

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写真4

 また、その指圧按摩している所の筋肉が収縮していくような
動きの操体を付け加える(写真5)と、効果が出やすくなりま
す。

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写真5

2)肘で、背中を按摩指圧

 肘で、背中を、肩甲間部から腰の方へ按摩指圧していきます。

 効果を上げるためには、肘でもツボが取れることが必要です。
初めは戸惑うかもしれませんが、稽古を重ねれば、肘でもツボ
が取れるようになります。

 手首でリズム良く動診〜タワメ〜瞬間脱力を繰り返せば按摩
になります。

 また、按摩指圧している部分の筋肉が収縮するような動きの
操体を組み合わせれば、効果が出やすいです。肩甲間部の上の
方では肘を高くした方が上手く行きます(写真6)が、中程に
なったら、肘を低くした方上手く行きます(写真7)。

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写真6

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写真7

 また、こうすることで、受け手の体が前屈してしまって、指
圧按摩の力が逃げてしまうのを防げます。

 右が終わったら左を同じようにします。

3)膝で背中を按摩指圧

 膝で、背中を肩甲間部から腰の方へ指圧していきます。両手
を肩に置きバランスを取ると同時に、受け手の体が前に倒れな
いようにします(写真8)。

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写真8

 効果を上げるためには、膝でもツボが取れることが必要です。
初めは戸惑うかもしれませんが、稽古を重ねれば、膝でもツボ
が取れるようになります。

 やはり、足首でリズム良く動診〜タワメ〜瞬間脱力を繰り返
せば、按摩もできます(写真9).

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写真9

 右側を終えたら、左側をします。

4)膝で腰横側の指圧

 受け手の腰椎部の脊柱起立筋の外側を、操者の両膝で挟み、
指圧します。爪先立ちになり、両膝で、受け手の肋骨と骨盤の
間の体横側を挟んで、両膝を閉じるように力を入れます(写真
10)。

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写真10

 このときイイ感じの方に首や肩を動かしてもらうと、気持良
さが深くなりやすいです。

5)腕の内側を伸ばす

 腕の内側を伸ばしていきます。

 先ず、真っ直ぐ上に伸ばして、腕内側中央の手厥陰を伸展し
ます(写真11)。

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写真11

 次は、斜め上に伸ばし、腕内側親指側の手太陰を伸展します
(写真12)。

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写真12

 そして、左右順番に、肘を曲げ、前腕小指側の手少陰を伸展
します(写真13、14)。

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写真13

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写真14

 腕の伸展をするときに、皮膚をズラす操体を付け加えると、
気持ち良さが深くなりやすいです。


 手平を組んで上に向ける操体もします(写真15)。膝で肩甲
間部を押すと、気持ち良さが増えやすいです。

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写真15

6)拳骨で後頭骨下縁を指圧按摩

 拳骨の先で、後頭骨下縁、つまり、首の後頭骨側を指圧按摩
します(写真16)。指圧按摩する肘を大腿部で支え、グラつか
ないようにして、受け手に体重をあずけてもらいます。

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写真16

 体重が掛かってくるので、リズム良く動診〜タワメ〜瞬間脱
力を繰り返すのは、他より難しいです。

7)肘と膝で腕を挟んで指圧按摩

 操者の腕と膝で、受け手の腕を挟んで按摩指圧していきます。
先ずは上腕(写真17)、次に前腕(写真18)。

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写真17

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写真18

 リズム良く動診〜タワメ〜瞬間脱力を繰り返せば、按摩にな
ります。

 左が終わったら、右も同じように指圧按摩していきます。

8)腕と胴の間の痼りの操体

 腕と胸、腕と背中の間に張っている筋肉の中に痼りを見付け、
その痼りを弛める操体をします。

 痼りを見付けたら、上の方、つまり、肩に押し付けるように
移動します。痼りの周りの筋肉が緊張してくると思います。

 それから、胸側の場合は、肘を曲げ、小指を手平側に回す手
首捻転をします(写真19)。こうすると、痼りの周りの筋肉が
より緊張します。受け手には体重を移動しやすい方に移動して
もらいます。

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写真19

 背中側の場合は、肘を伸ばし、手首を背屈し固定してから、
中指を小指側に回します(尺屈)。

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写真20

4.仕上げの操体、指揉み

1)座位で重さの操体

 頭の後ろで手を組んでから、左右捻転、前後屈のしやすい方
を選んでもらいます。それから体重を移動しやすい方に移動し
てもらいます。操者は、しっかり受け止め、受け手が十分体重
を掛けられるようにします(写真21)。

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写真21

2)髪の毛を引っ張る

 頭の熱い所を探し、その部分の髪の毛を軽く引っ張り、パッ
と離します(写真22)。

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写真22

 この方法で、鍼の散鍼と同じように、皮膚表面の熱を散らす
ことができます。

3)手の指揉み

 手の指を順番に按摩していきます(写真23)。

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写真23

 普通は、利き手でない側の小指〜拇指を按摩していき、次に、
利き手側の小指〜拇指を按摩します。

5.おわりに

 操体や指揉みなどについては、今まで書いてきた術伝流操体
を参考にしてください。

 座位での操体は、
術伝流操体no.41術伝流操体no.42術伝流操体no.4
術伝流操体no.5術伝流操体no.6、など、
仕上げの重さの操体や指揉みは、術伝流操体no.28など
を見てください。

 紹介した指圧按摩は例です。自分流の按摩指圧に操体を組み
合わせ、受け手に喜んでもらえるよう工夫してください。 


   つぎへ>>>術伝流操体no.51



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