形副詞(2009/02/03 (火) 09:20:43)より転記

形副詞は形容詞と副詞の混成である。
両者とも語形が同じなので、こう呼ばれる。

形容詞


形容詞は名詞の後ろに来る。
ket lisで「小さい猫」。

副詞


副詞は「se+形容詞」で作る。seは格詞のひとつ。
「小さい」がlisなら、「小さく」はse lis。
副詞は通常「主語+動詞+目的語」の後に置くが、そこでないといけないということはない。

an badat elen se vien. 私は机を強く叩いた。

se vienで「強く」。
vienだけだと「強い」。

なお、seは母音で始まる単語の前ではs'になる。
an vast tas s'aluut(絶対試験に合格する)

純副詞


上ではs'aluutと述べたが、実はaluutはseがなくとも副詞になる。
aluutは「必ず」という確率の副詞だが、意味的に副詞であることは明らかなので、わざわざseを付けない。

こういう副詞専門の単語を純副詞といい、確率のほかにkalma(しばしば)のような頻度を表すものも純副詞になる。
純副詞は動詞の直前か直後に置かれる。aluutやkalmaは直前である。

なお、程度を表すtinka(非常に)などは意味的には副詞でしかありえないものの、純副詞にはならない。
純副詞かどうかは辞書を確認されたし。

法副詞


英語の助動詞にあたるもので、可能や希望などを表す。
可能はsen、希望はlaxといい、axt senで「書ける」、axt laxで「書きたい」を意味する。

senやlaxは動詞の直後に来てseを伴わないので、純副詞である。
言語学的には「法」を表すため、純副詞の中でも特に法副詞と呼んでいる。

  • よく使う法副詞

lax ~したい 希望
van ~しよう 意思
sen ~できる 可能
vil ~できない 不可能
das ~したらどうですか 提案
fal ~すべき 義務
flen ~してもよい 許可
xiit ~しましょう 勧誘

同じ位置に来ても、未来時制のsilや受身を作るyuは「法」ではないので、法副詞には含めない。

  • 余禄
前置形副詞命令も参照のこと。

最終更新:2009年11月15日 19:16