pina /// / 約束:2 \
sid:
ソーンの
使徒ピネナの名と混同したことから
セレンが後期にpinaをpiloに変えたが、少しも広まらなかったので、pinaを再び採用した \ 約束、誓い、契約、誓約 \ [
yuo ] \
on(内容)を
alに約束する、誓う、宣誓する、契約する \ [
iyuan ] \ 約束した、誓った、宣誓した、契約した \ [
ivi ] \ (約束純詞)約束として~する \ [
vetyolom ] \
pinaはpromiseより重い意味を持つ。勿論、「約束」などよりは遥かに重い意味を持つ。
pinaは
古アルカ語源だが、
古アルカの
pinaはというと、元の形が後第一改定アルカから前
クミール・アルカの間にできたpipinaであり、これは
naが「心」でなく「命(或いは心臓)」であった頃の意味であるから、「命を貫く」という意味であった。この語形はあまり長く生きず、中期アルカの始め頃には既に
pinaに短縮されていた。短縮の大きな原因は
pinaという語形の語彙が無かったため、合理性を優先させたことによると思われる
pinaは「命を貫く」という意味だったが、これは「仮に破ったとしたら命を貫く=死なねばならない」という意味が出所であった。このことを見ても解かる通り、
pinaは「約束」などより遥かに意味が重い。このことは
制アルカの文化自体にも大きな影響を与えており、約束を破ることは非人道的であり、人格が破綻しているとさえ取られる。その為、
制アルカでは約束を守れなくなることと破ることをきっぱりと区別する。前者はやむを得ない理由によるならば仕方がないという見方をされるが、後者は上述の通り人格破綻者だと思われる。また、以上の性質から、
pinaは「約束」よりも遥かに頻度が少ない。小さなことでは
pinaすることはない。例えば子供に「おかし買って」とせがまれて「明日な」と答えたところ子供に「わーい、本当?」と言われ、「ああ、約束だ」と返すことは不適である \ また、
pinaは見通しが利かないことには適応されない。約束する内容が可能であると確信していることでないと
pinaとはいえない。見通しが効かず、上手くいくかどうかわからない事について約束するということ自体がそもそも不貞であるとみなされる。約束は他人を信頼させ、安心させる効果がある。なのに約束した本人が上手くいく確信がないのでは、「約束」という言葉の価値が薄れてしまう。それを防ぐ為にも確信がないことに
pinaすることはありえない \
最終更新:2007年05月19日 20:14