「まったく、殺し合いなんてどうかしてるわ。普段殺し合いの小説を書いてる私達が言えることじゃないけれど」
「でびるの言う通りね。みんな心が荒んでいるわ」
埼玉県が県庁所在地、さいたま市に存在するとあるコーヒーショップの店内にて、談笑しながらコーヒーを飲み交す二人の書き手。
レミリア・スカーレットの姿をして、身の丈に合わない椅子に腰かけて、
シュガーたっぷりのコーヒーを飲む少女は、ロリショタロワ書き手・
真紅の悪魔(カーディナル・デビル)。
「でも、私はラッキーだったわ。同じロワの書き手に、こんなに早く出会えるなんて、滅多に無いことだもの」
カーディナル・デビルの反対側に座り、こちらはブラックの風味を味わいながら釘宮ボイスでそう言って笑う、
ヴィクトリア・パワードの姿をした少女は、同じくロリショタロワ書き手・
深淵の教皇(ハイエロファント・アビス)。
「そうね、はいえろふぁんと。レミリア的に言えば、これもまた運命ということかしら」
そんな事を言いながら、空になったコーヒーカップをテーブルに置く真紅の悪魔。
店員はいないため、飲もうと思えばいくらでも飲めるのだけれど、丁度目の前の深淵の教皇も飲み終えたようなので、二杯目は我慢して本題に入る。
「それで、はいえろふぁんと。貴女は殺し合いに乗るのかしら?」
しばしの沈黙の後、微笑みながら深淵の教皇はその質問に答える。
「乗るのなら、こうして貴女とコーヒーを飲んだりなんてしないわ、でびる」
「………………」
「貴女や、他のLSの書き手仲間を殺してまで、生き残ろうとなんて思わないわ。LSロワや、他のロワの人達を集めて、主催を叩き潰しましょう。
優勝エンドに興味はない。目指すのは、勝利エンドだけよ」
「はいえろふぁんと……」
ゆっくりと、真紅の悪魔に深淵の教皇の手が差し出される。
少し戸惑いつつも、真紅の悪魔はその手をとって、しっかりと握る。
「やるわよ、でびる。私達が、皆を救うの」
「ええ、わかったわ、はいえろふぁんと」
それはそれは、美しい光景だった。
深淵の教皇のポケットに青酸カリのカプセルが詰まったビンが入っておらず、真紅の悪魔の服の内に必須アモト酸が隠されてさえいなければ、の話だが。
表面上はロリらしい汚れなき笑顔ではあったが、この瞬間、二人の思考は完全にシンクロしていた。
((計画通り……!))
【一日目・深夜/埼玉県さいたま市にあるコーヒーショップ】
【深淵の教皇(ハイエロファント・アビス)@LSロワ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、青酸カリ@現実、不明支給品0~2
【思考】
基本:人を集めて一気に毒☆殺
1:計画通り……!
【真紅の悪魔(カーディナル・デビル)@LSロワ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、必須アモト酸@
ニコβ、不明支給品0~2
【思考】
基本:人を集めて一気に毒☆殺
1:計画通り……!
【必須アミノ酸@
ニコロワβ】
飲んだ人間が頭がパーン!して死ぬ薬品。
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最終更新:2009年03月19日 09:45