K.Y.登場話から前後編なのか? ~ 名無しさんのパーフェクトお料理教室(フルボッコにするぞ的な意味で)

北海道の大自然の中を、二人の男女が駆けていく。
二人の手は固く繋がれており、両者の間にただならぬ絆があることを窺わせていた。
背の低い少年が、後ろを走る黒髪の少女に話しかける。
「もっと速く! 追いつかれますよ!」
手を繋いでいるというのに、少年には年相応の緊張というものが感じられない。
異性を意識した時のそれとは別の緊張なら、顔中いっぱいに表れているが。
「仕方ないじゃないか、濡れたスカートでは走りにくいんだから。なんなら履いてみるかい?」
「いいから走って下さい! 速くッ!」

少年の名は広瀬康一
殺し合いを破壊しようと速効決意し、すぐさま仲間を発見できた幸運なスタンド使いである。
ただ、彼には『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる広瀬康一と異なる点がいくつかある。
まず一点。彼はジョジョの広瀬康一に負けず劣らずの熱い心を持ってはいるが、決してそれを表に出そうとしない事。
照れ臭いというのが主な理由だが、感情を表に出し過ぎると情報交換などの会話のリズムが崩れてしまうと思っている。
例えば先程速く走れと言ったのも、相手を責めているわけではなく相手の身を想って言っただけなのだが、それを表に出したりはしない。
自分が悪役になることで逃走のテンポが良くなるなら、自分は喜んで悪役になろう。そう考える男がこの康一なのである。
「まったく……風邪引きそうですし、走りながら脱げるなら脱いでデイパックにしまった方がいいんじゃないですか?」
そして二点目。この康一に『一部の相手にリトルフィートをかけ続ける裏能力』は存在しない。
故に『追跡者が小学生並の身長になり走るのが遅くなる』なんてこともないわけだ。
「……それは何? つまり、あれか、君はシたいと言っているわけか?」
「はあ?」
「その、つまり、マスタ~~…………ベ~~~s「いいから走れっつってんだろオオオオオオッ」
3点目。目の前の少女は“ジョジョの康一”の恋人である山岸由花子の顔をしているにも関わらず、康一は恋愛感情を抱いていない。
勿論健全な男子として太腿に貼り付いたスカートの奥には興味があるのだが、今はそんなことを気にかけていられる状況ではない。
何せ命を狙われているのだ。ここは殺し合いの場で、自分達はその参加者なのだから。
「おや、君はムッツリか。触手プレイを書いていたからてっきりオープン弩助平かと」
「えっ、あ、いや、あれはですね、女っ気が少ないとよく聞いていたから、サービスのためやっただけで、別に僕の趣味ってわけじゃですね。
 そう、そうです。僕は変態じゃないですから。ただ需要を感じて渋々書いただけですから」
そう、これが4点目。同じ“広瀬康一”でも彼とジョジョの康一とが全然違う最たる理由。
彼は、“書いている”のだ。
「かいているって……マスをか?」
「おいいいいいいいいいいジャンプウウウウウウウウウ! 原作これ少年ジャンプウゥゥゥゥゥl!!
 そういうネタは大亜門にでも任せとけばいいんですッ! もうほんとそういうネタはやめろって!」
「ははは、私はマスオさんの話を出しただけだぞ。それを何かヤラシイことと捕えるとは、やはり君はムッツリだな」
「嘘つけええええええ! 何をどうすればジョジョロワの人間がマスオさんを書けるんだよ! カオスか波平の領分じゃないですか!」
そう、ジョジョロワ――己の好きなキャラクター同士が殺し合うという小説を、この康一は書いているのだ。
これが、本家康一との決定的な違い。
故にこの康一にはロワ書き手としての知識があるし、触れてきた作品に思考が影響を受けている。

――改めて紹介させて頂こう。
彼の名前は◆xrS1C1q/DM。
その作風から広瀬康一のあだ名を得た、ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2ndというリレー小説を担うエースの一人である。
テンポの良さに定評があり、序盤の火薬庫と化していた鉄塔の大乱戦を見事書ききった書き手でもある。
そんな彼は、逃走のテンポを悪くする身のない漫才を良しとしない。
脱出を目標に掲げており、仲間の存在が生存率に与える影響も理解しているが、何があっても相手を許せる聖人君子などではないのだ。
康一は少女にハッキリと注意する。
「自覚がないみたいだから言っておきますけど、今現在の足手まといは貴方なんですよ!
 守ることに不満はないですけど、もうちょっと生き延びるために足掻こうとしてくださいよ」
だが、不満を口にすることはあっても、決して相手と縁を切ろうとは思わない。
改善してより良い仲になるために言うのであって、恨みがあるわけではないのだ。
重箱の隅を突く様な意見から誤字まで、幅広い指摘がなされているのがジョジョロワ2ndである。
とはいえ、それは誰にでも行われるわけではない。
相手が一時投下スレに投下して厳しい意見を求めてきた場合と、批評スレで申請してきた場合のみである。
相手を選ばねばそれはただの荒らし行為なのだ。
その辺を弁えぬほど、康一は愚かな男ではない。

「分かっているよ、康一君」
そう、康一が厳しい意見を彼女に対してぶつけるのは、彼女が長い時間を共有した大切な仲間だからだ。
どんなことがあっても別れたくない、死なせたくない人だから。
だから悪役になってでも、彼女の生存率を上げるために厳しい意見を言うのである。
「だから、決めたんだよ。もう足は引っ張らない」
そしてなにより、彼女が最初に出会った時に言ったのだ。互いに協力して生き残ろうと。
そのために、言わねばならぬことがあるなら指摘してくれと。だから康一は厳しい意見を言い続けてきたのだ。
「ここで奴を迎え撃とう」
「な……ッ!?」
そして厳しい指摘を受けた少女は、黒く艶やかな髪をかきあげて微笑んだ。
その顔には、自信がありありと浮かんでいる。

――改めて紹介させて頂こう。
彼女の名前は◆Y0KPA0n3C。
心理描写と言葉のチョイスに定評がある、康一と同じジョジョロワ2ndを担うエースである。
バトルも繋ぎも幅広く担当している。
「それなりに広い森の中だ、奴が私達を見失った可能性は高い」
「いや、でも追いつかれると思いますよ……相手が誰か不明な状況でのパス回しって、最近のロワじゃ嫌われてますし」
康一はジョジョロワ1stを思い出す。
尾行者を不明にしたままパスが出された話に対して、「さすがにそれはまずいんじゃね?」と言われていたことを。
それを考えると、追跡者が顔も出さずに終わるとは思えない。
「分かっているさ。だから私は“奴を振り切った”とは言わなかったろう?
 どこまで逃げても奴は間違いなく追ってくるし、振り切るのはまず不可能だ。街まで出て道具を入手したかったが、それまで私は逃げきれそうもないのでな」
「…………」
確かにそうだ。
北海道はでっかいどう。いくら縮小されているとはいえ、同エリア内の街に着くまでどれだけかかるか分からない。
ましてや同行者は濡れ鼠でスカートが足に貼り付き走りにくい状況だ。
追いつかれて背後から襲われるくらいなら、待ちかまえて正面から戦った方がいいかもしれない。

「先手を打ち奇襲をかけられれば勝ち目は高い。何せこっちは二人なんだ。
 それも即席のコンビじゃない、慣れ親しんだ相棒同士だ。負ける要素は見当たらないよ」
「……スタンドは、使えるんですか?」
「ああ。君と居たおかげか、大分記憶も戻ってきたんでね」
彼女の名前は◆Y0KPA0n3C。
だがしかし、このロワにおいて大半の参加者はトリップとは別の名前を与えられる。
勿論彼女にもそれは与えられていた。
にも関わらず、彼女はその名を思い出せないのだ。
「全身ずぶ濡れというオシャレなシチュエーションにこだわるあまり、君の足を引っ張ったんだ。
 私がメインで戦おう。康一君は援護を頼む」
「トリィさん……」
彼女のスタンド名は『バックストリート・ボーイズ』――このスタンド名は、記憶から失われていなかった。
彼女の名前は『バックストリート・ボーイズ』――記憶から抜け落ちた名前の代わりに、彼女自身が名付けた名だ。
ウェザー・リポートに倣っているらしいが、康一はその名前をイマイチだと思ってる。
まず何より名前が長い。一々フルでは呼んでいられないだろう。
だとするとウェザーのように名前を略すべきなのだろうが、女性に対して『ボーイズ』という事には抵抗があった。
思春期の少年である康一にとっては、女性に対して『バック』というのも何かセクハラに感じられたし、そんなわけで良い略称が浮かびにくいのだ。
『ストリート』というのもイマイチしっくりこなかったが、それ以上略す『クスト』や『リート』はもっとしっくりこなかった。
『スト様』は別の人間が浮かぶため却下となり、そんなわけで消去法的に『トリィ』と呼ぶ事にしている。
これもまた違うキャラが浮かんでくるので、康一は違う名前を考えたいと思っていた。
「……そんな理由で着替えることを拒んでいたんですか?」
「ああ。書き手として、文章や物事に美しさを求めることは必須だよ」
「ナルシストですかアンタは」
批評スレで他人の作品を批評する時は非常に丁寧な物腰だったのだが、と康一は自分の知るバックストリート・ボーイズの性格を思い返す。
そうやらこの書き手ロワでは、ある一側面だけが強調される嫌いがあるようだ。
「いいえ、COOLです」
「はいはい……」
ヒョウさんとでも呼んでやろうか、と心の中でぼやいてみる。
批評の人だからヒョウ。そしてナルシストだからヒョウ。ジバクくん的な意味で。

「それに君には湖から引き上げてもらった借りもあるしな」
「あー……そういえば何であんなことになっていたんですか?」
あんなこと――それは殺し合い開始直後のことである。
山に飛ばされた康一は、とりあえず街に出て情報を集めようと考えていた。
しかし、適当に歩いて辿り着いたのは街ではなく、サミットで有名になった洞爺湖。
一度北海道に来てみたかった康一は、少しだけ浮かれ気分で洞爺湖の畔へと歩いて行った。
空気が美味しく、湖もとても美しい。何より自分以外に誰もいないという点が最高だった。
ギャースカ騒ぐうっおとしい観光客も、ゴミを散らかすDQN達もそこにはいない。
ただ自分だけが、その自然を満喫していた。
そして深呼吸して洞爺湖を見渡し、彼は同郷の書き手に出会う。
「ああ、あれ? いやほら、最近ちょこちょこあるだろう? 水上でスタートし、開始早々着水するアレだ」
「いや、でも普通は溺れるなり泳ぐなりしますって……」
ただし、最初に目撃したのは彼女の下半身だけだったのだが。
「何で犬神家なんですか……」
そう、康一が洞爺湖で発見したのは、水面から出ているピンと立った足だったのだ。
慌ててデイパックを引っ繰り返し、そこで初めて支給品の確認をした。
何かしら便利なものが入っていないかと思ってのことだったが、まさか救命ボートが入っているとは。
救助に向かい助け上げた相手が同郷の書き手だったことも含めて、彼は僥倖だったと言えよう。
そうして合流した直後に、対岸の森から追跡者が姿を見せたのだ。
だがしかし、警戒してボートはあちらへは進めなかった。
それどころか逆に反対側の岸に向けて進めていた。
結果論だが、それは正解だったと言えよう。
襲撃者はすぐさま魔法のようなものを唱え、ボートを攻撃してきたのだ。
幸い相手の魔法が光属性だったため、二人は無事に岸まで辿り着く事ができた。
ボートを見つけてから大急ぎで出港したため、光属性の攻撃を無効化するブラックダイアを始めとする支給品がボートの上に散らばっていなければ、今頃二人は洞爺湖の底に沈んでいただろう。
何とかそうならずに済んだ二人は、こうして今に至る逃走劇を開始したのだ。
「そういえばあの時の君には私の下着が見えていたんじゃあないのか? ムッツリな君に覚えられていると困るんだが、忘れてもらえないものか」
「あのですねえ……あんな状況だったんですから、そういう方面の事なんて意識してませんでしたって。心配しなくても平気です」
「む、そうか?」
装備品になりそうなブラックダイアを残し、他の支給品は上陸後に全てデイパックに放り込んである。
バックストリート・ボーイズは強制犬神家をさせられてなおもデイパックを放してはいなかったのでボート上で確認していたが、武器になるようなものは出てこなかった。
支給品確認の途中で襲われたので、説明書を見る暇はなかった。
見た目で判断しただけなので、もしかしたら武器になるものがあるかもしれない。
だが今は、そんな不確定要素に賭けていられる状況ではないのだ。
現状頼れるのはスタンドのみ。それで切り抜けねばならない。

「まあ、とにかくだ。私は君に助けられた。その借りを返したい。だから頼む、私に戦(や)らせて、むしろやりたい」
木に背を預け、ジョジョ立ちを決めるバックストリート・ボーイズ。
そんな彼女を見ていると、真剣に悩んでいる自分がだんだんと馬鹿らしく思えてきた。
おそらく、いい意味で。
追跡者に対する恐怖心のようなものは、もう一切無くなっている。
「まったく……仕方ないですね。同原作キャラの遭遇は死亡フラグですし、気張りましょうね」
自分が淡々とした態度ばかり取ってしまうように、目の前の少女もオシャレな行動をつい取ってしまうのかもしれない。
それ故に分かりにくいが、この間抜けなやりとりも、自分をリラックスさせるためにやってくれたのではないだろうか。
康一はそう思った。
『回りくどいやり方で緊張をほぐす』というのはCOOLな行動と言えるだろう。
「ふふ……言われるまでもない」
「じゃあ、これ預けておきま――」

    ズ    ガ    ン

ブラックダイアを渡そうとして差し出していた右手。
それに応えるように差し出され返したバックストリート・ボーイズの右手が、視界から急に消え去った。
派手な音とともに、眼前にいたバックストリート・ボーイズが吹き飛ばされたのだ。
顔面に衝撃を受けたのか、バックストリート・ボーイズは風車のように横回転をして傍の木へと激突した。
先程までバックストリート・ボーイズが居たはずの場所には、拳を突き出した金髪の男が立っている。
容姿が違っていた気もするが、コイツが追跡者なのだろうか?

「クソッ、見失ってはくれなかったかッ!」
スタンドを出し相手を牽制しながら鎌をかける。
これの返答で金髪の男が追跡者か否か分かるだろう。
追跡者でない場合、追跡者と眼前の男という2人の危険人物を相手にするはめになるので、追跡者であれと祈りながら答えを待った。
勿論ぼけっと突っ立って答えを待っていたのではなく、バックストリート・ボーイズの吹き飛ばされた方に駆け寄りながらだ。
そして返って来た返事は、康一の望んだものだった。
「あれだけ大声で漫才をやられてたら、盲目の爺さんだって見失わないと思うがなッ!」
言いながら、男は拳を繰り出してくる。
「ごもっとも!」
康一はそれを軽快なステップで回避。
連続で繰り出されるアッパーも、リズムに乗ることさえ出来れば回避することは容易である。
「エコーズ!」
そしてやられっぱなしになってやるほど、康一はお人好しな人間ではない。
バックストリート・ボーイズの安否を確かめるためにも、向こうから接近してきたこのチャンスを活かして相手の動きを封じたいところだ。
『NETAKABUREEZE!!』
金髪の男の腕に、エコーズが文字を張り付ける。
康一の操るエコーズは、相手の心に言葉を響かせる能力を持つ。
そしてその応用で、エコーズは相手の気分を重くして動きを封じる事が出来るッ!

『ああ……ネタが被った……話のキモになる部分をまさか他ロワでやられるなんて……』
「な、何だこの声は!?」
『しかもあっちの方が面白い……俺のは二番煎じなうえに文章力も酷い……ああ、なんで予約なんかしちゃったんだろう……』
耳を塞いでも意味はない。声は心に直接響く。
そして心が沈むと体も沈む。どういう理屈かは分からないが、とにかくそういう能力である。
現に金髪の男の体は地面にめり込み始めていた。
「よし、エコーズ! そのままそいつを縛りつけておけ!」
射程距離の関係で、比較的早くに解除されてしまうかもしれない。
それでも康一はその場を離れずにはいられなかった。
トップスピードに乗った自分なら、倒れた状態から体勢を立て直して追わねばならない金髪の男を振り切れるかもしれない。
それにこのまま戦っていても、バックストリート・ボーイズの安否が気になり注意力散漫で敗れるだろう。
ならば行くしかあるまい。大切な仲間の待つ場所へ。

だがしかし、射程から出るギリギリのところで、康一は足を止めることとなる。
金髪の男にやられて、ではない。
「やれやれだな君は。敵から目を離すなんてジョジョの世界では命取りだぞ」
目の前で不敵な笑みを浮かべる、同郷の書き手を見たからだ。
「バックストリート・ボーイズ!」
「YES I AM! チッ♪ チッ♪」
先程吹き飛ばされた相棒は、今こうしてピンピンしている。
こんなに嬉しい事はない。
「ふ……どう、この絶妙なタイミング。オシャレだろう?」
「まったく……出のタイミングを計ってられる状況じゃないでしょうが、このスットコドッコイ」
自然と笑みが漏れてしまう。
やはり、同郷の書き手さんは愛おしかった。
同郷の書き手を生き残らせたい――心からそう思える。
自分が殺し合いに乗らないのも、彼女達ジョジョロワ仲間のおかげかもしれない。

「いやいや侮るなかれ、出のタイミングは重要だよ……って、危ないッ!」
しかし、暢気に感傷に浸らせてくれるほど、ロワと言う環境は甘くないのだ。
押し倒すような形で康一を庇い、バックストリート・ボーイズの華奢な体は再び吹き飛ばされる。
まだ射程内であったはずなのに、何故だか動いている金髪の男の手で。
「うおおおおおおおおエコォォォォォォォォズッ」
『KANSOPLEAAAAAASE!!』
エコーズの文字が、再び金髪の男へと飛ぶ。
やはり先程と同じように、金髪の男は膝をついた。
これが演技でないとしたら、全く効いていないというわけではない。
時間制限でもあるのだろうか?
「考察なら後でゆっくり一緒にやろう、康一君。そのためにまずは目の前の敵を全力で潰す」
能力考察に没頭しそうな頭を、バックストリート・ボーイズの声が冷静にしてくれる。
彼女は三度立ち上がった。それには、目の前の金髪男も驚いている。

「ふふ……おっぱいが無ければ即死だった……」
「いや、おっぱい一つで生死が決まるなんてありえませんて」
「ふむ、つまりこういうことか? 生死は決まらないが精子は「だからジャンプだっつってんだろヌケサクがアァーーーッ」
腹を押さえ、前かがみで立ち上がるバックストリート・ボーイズ。
重力に負け今にももげてしまいそうな程豊かな胸が、彼女の呼吸に合わせ上下していた。
ツンと張った胸のせいで首周りに隙間が生じ、桃色のレースが見えている。
「……って、さっきからそんなでしたっけ?」
「ん、何がだ?」
そして康一はふと気が付く。
彼女の胸は、はたしてここまで豊満だっただろうか?
しかし確証がないうえに、そもそも本人に「一気におっぱい大きくなったね」などと言えようはずがない。
冗談でもPAD入れてきたんですか、などとは言えないのである。
「ふむ……君はこんな状況でも胸を見ているんだな。なるほど思ったとおりの弩助平だ」
「いやいやいやいやいや! ていうかどんなイメージを抱いているんですか僕に!」
「触手プレイを書いたジョジョロワ1の変態さん、だな。君のレベルに合わせて下ネタを言うのは疲れるんだがな」
「変態じゃないですっての。ていうか誰も下ネタは求めていないというかホント下ネタやめて下さいって怒られるから」
度の過ぎた下ネタはよくない。これは書き手ロワにおけるお約束である。
書き手さんに不快感を与える行為は駄目、絶対。

「それにしても、回復効果くらいしかないだろうと思って食べたスーパーキノコで胸が大きくなるとは……
 やはりキノコはしゃぶると大きくなるというこt「バースト・タックル!」
康一がツッコミを入れるより早く、バックストリート・ボーイズの言葉は遮られた。
再びエコーズの重圧を振り切った金髪の男がバックストリート・ボーイズに打撃を加える。
不意を突かれて唖然とする康一の顔面にも、男の拳が降り注ぐ。
「終わりd「所属と姓名を名乗れーーーっ!」
とどめをさそうとする男に対し、吹き飛ばされて息も絶え絶えなバックストリート・ボーイズが言葉を投げる。
それにしても所属と姓名て。
「書き手として……名乗らないのは無礼だと思うがね……」
殴打した左腕を右の手で押さえながらもにんまりと笑みを浮かべるバックストリート・ボーイズ。
彼女の姿を見て、彼女のやろうとしていることを康一は理解した。
自分が淡々としてしまうように、彼女がオシャレになってしまうように、書き手の本能に自分達参加者は抗えない。
そして、少なからず書き手と言うのは目立ちたがり屋だ。
名前とロワ名を聞かれたら答えずにはいられないかもしれない。
それで稼いだ僅かな時間に相手の能力を見極められるかは怪しいが、相手の所属ロワを知っているのと知らないのとでは攻略難易度が天と地の差だ。
やってみるに越したことはない。

「やれやれ……鳥を晒せと煽られて、本当に晒す馬鹿が何処にいる」
小馬鹿にしたようなリアクションを取られる。
何だか無性に腹が立つが、どうすることもできない。
エコーズがいまいち効かない以上、バックストリート・ボーイズに望みをかけるしかないのだ。
彼女の体力が回復するまで何とか時間を稼ぎたい。
もっとも、希望である『バックストリート・ボーイズ』の能力を康一は知らないのだけれど。
「だがまあ特別だ。宣伝のために教えてやろう」
後ろに居るバックストリート・ボーイズが息を飲む。
はたして相手はどのロワの人間なのだろうか。
アニロワ? ニコロワ? ギャルゲロワ? いやこのチート性能は書き手ロワか?

「我が名は『名無しさん@お腹いっぱい。』――AAAロワで投下数ナンバーワンを誇る書き手だ!」
「( ゚д゚) ・・・」
「  _, ._
 (;゚ Д゚)」
「な、何だお前らそのリアクションは!!」
「いや、だって、AAAっていったら僕らと同じ過疎ロワだから……」
正直チートできるのは有名人だけかと思っていた。
が、どうやら目の前の書き手は過疎ロワの書き手らしい。
「というか、名無しさんっていいのか? 私は不味いと思うんだが」
「ふふん。鳥なし書き手ならテイルズなどから出ていると風の噂に聞いている」
テイルズロワ。
鳥なしロワだが、各書き手が書き手ロワに登場しているゲーム系ロワだ。
アナザーをやっている等、康一達も耳にしたことのある大御所である。

「だが、テイルズの書き手とは違う所がこちらにはある。
 ……知名度とかじゃあないぞ?
 あちらさんはちゃんと名無しさんの中の人が一人一人出てきてるのに対して、こっちは『全員合わせて一人の名無しさん』として登場してるんだ」
「んな……!?」
例えるなら、全て作者は名無しだからと言ってテイルズロワの書き手を『全話を手掛けた名無しさん』として出すようなもの。
複数の人物を名前欄が同じというだけの理由で一つに纏める無謀な行為。
「そんな事が許されるとはな……どうやら主催者は荒木並にフリーダムなようだね」
バックストリート・ボーイズが苦笑を浮かべる。
――主催。そう、このロワの主催者も、『同じ名前(鳥)の複数の人物を、バラさないで出されたキャラ』である。
「だから名前さえ同じなら一人の人物として参加する事が出来る。問題があっても最北のこの地なら放置でOKだしな」
「イマイチ納得はできないが、納得しないといけないんだろうね。
 こういう解説シーンでは驚いて上げるのがCOOLなバトル展開を書く上の基本だし」
「よく分かっているじゃないか」
にやりと笑み、目の前の金髪男が自身の顔を手で覆う。
「ちなみに……鳥付き書き手が名無しだったこともあるくらいなんでね、戦闘力にはそれなりに自身がある……
 それに何より、書き手の集合体である『名無しさん』は――」
すると、どうだろう。
金髪の男の顔が不快な音と共に潰れていき、そしてそのまま変形する。
覆っていた手を外した時には、地味な青年といったような先程と全く違う人物の顔になっていた。
何より衝撃的なのは、背中に龍が生えたことだろう。
顔が変化していたと思ったら、服やオプションまで変わっていた。
何を言っているか分からないと思うが、康一達にも何が起きたか分からなかった。
ただ、目の前の人物が先程の金髪の男と同一であることは、男のセリフですぐに分かった。
「ご覧の通り、好きなキャラに変化することができる。得意キャラは“中の書き手”の数だけいるんだから。
 まあ、とはいえ制限で命は一つだけにされてるし、一回死んだら普通にそのままお陀仏だけど」

人の良さそうな青年の顔でにこりと笑み、名無しさんは背中の龍から炎を発する。
その炎の行き先は――
「バックストリート・ボおあっつぁあああああッ」
解説の隙を突いてスタンドを出そうとしたバックストリート・ボーイズ。
彼女の体が炎の渦に包まれる。
「トリィさん!」
「ぐあああ……ッ! こ、康一君……この炎を消してくれたら私の心に恋の炎が灯るかもしれないぞアッツ!」
「アホなこと言ってないでじっとしていて下さい! エコーズ!」
康一のスタンド『エコーズ』の本質は、声を貼り付けその効果を及ぼす事。
気分を重くさせて重力に屈させるのは、その効果の一部分にすぎない。
彼のエコーズにはこんな使い方もあるのだ。
『劇場版ファントムブラッド! OVA版スターダストクルセイダーズ!』
「ああああああ…………」
『コブラ! フーゴ主役の5部小説!』
黒歴史を叫んで熱を冷まさせる。
この能力により、バックストリート・ボーイズを襲う炎は消え去った。
だが――

「なるほど、言葉の内容によって起こる事象を変えられるのか」
代償として、相手に能力を気付かれてしまう。
ジョジョバトルにおいて、能力バレは最も避けねばならない行為だというのに。
「残念だけど、『名無しさん』に完全に効く台詞はない。
 複数の書き手の魂が集まって出来てるからね。必ず誰かしらその言葉を気にしない“中の書き手”がいるんだよ。
 そして“その書き手の心”を全面に出せば、精神攻撃は撃破できる。その能力じゃあ動きを止める程度にしかならない」
今度は氷。
背中に背負った青い方の龍が吐いた息のせいで、康一の足が氷漬けになる。
それを見届けてから名無しさんは再び顔に手をやると、その姿を再び金髪の男へと変貌させた。
「素手で戦えて、何人もの敵を屠ってもまだしぶとく生き延び続けている――ゲンを担ぐならやはりクリフだな」
名無しさんとしての代表キャラはガブリエルやルシオなどになるが、名無しさんは己の姿にクリフ・フィッターをチョイスした。
『生き残っている中で最も戦績をあげており、武器を必要としていないキャラ』となると、一番に浮かぶのはクリフなのだ。
ボーマンは序盤の迷いや最新話で瀕死のクリフに押されたという事実があるし、レナは回復は出来ても空気なうえにどうやら戦力外扱いをされている。
ちなみに、もしも剣が支給されていたら迷わずアシュトンを選んでいただろう。奉仕マーダーアシュトンも書いたのだから。
なお、名無しさんとしてクリフを書いた書き手はいないが、『名無しさんを構成する書き手』の内何人かが鳥付きでクリフを書いた事があるため名無しさんは問題なくクリフになることができるらしい。
実質名無しさんはAAAロワ参加者なら誰にでもなれると言ってもいいだろう。
「安心しろ、お前達の死体は美味しく召し上がってやる。
 昨今のパロロワでは死体を食すのがブームらしいからな……AAAではやっていないが、相手のスキルを得る可能性が少しでもあるならやってやるさ。
 AAAはいつでも書き手を募集中、取り込めるものは何でも取り込む」
そう言って康一に近寄る名無しさん。
その顔面に一撃を叩き込むべく、倒れていたはずのバックストリート・ボーイズが康一の影から飛び出した!
「そうやって慢心しても勝てるのは、少年漫画の原作内だけなのだよ、名無しさん@お腹いっぱい。ッ!!」
そしてスタンド『バックストリート・ボーイズ』で襲撃をかける
「ああ、そうだ、名無しさんとして出られた理由は『wikiの書き手紹介に“名無しさん”の項目があるから』なんだが、
 そこには『@お腹いっぱい。』無しで書かれているし、単に『名無しさん』と呼んでくれ。句点が混ざると読みにくい」
――が、スタンドを出す瞬間に、名無しさんの拳が鼻っ面に叩き込まれた。
スピードもパワーも、先程までと段違いである。

「スロークイック……安定感がある過疎ロワの住民には分からないだろうが、一部のロワにはスロー期とクイック期がある。
 騒がしくしながら逃げてくれたおかげで、安心してスロー期のまま追いかけることができた。その甲斐あって今は絶賛クイック期。悪いが負ける気はしない」
先程助けられた分、今度は自分が助けたい。
その想いから再び立ち上がるバックストリート・ボーイズに、名無しさんは容赦のない追撃を与える。
「やめろおおおおおおッ! エコーズッ!」
「だから無理だって!」
足を動かせない康一に浴びせられる肘。
スッパリと額が切れたが、それでも康一は怯まない。
自ロワの書き手を守りたい、大切な仲間がやられるのを黙って見ているなんてできない。
その想いだけでスタンドを発動し続ける。
「氷も溶かさずそうやって向かってくる所を見るに、自分自身にはスタンドを使えないようだな」
「隙あり! 『バックストr「その長い名前、変えた方がいいんじゃないか?」
折角隙を突いても、スタンド名を叫ぶ途中で殴られてしまう。
バックストリート・ボーイズもスタンド名を叫ぶのはやめるべきかと思ったが、名前を叫ぶのは演出の基本。
格好良い文章を書く人間が、その基本演出を無視できようはずがなかった。
イタリアの英雄パルコ・フォルゴレの如く何度でも立ち上がるが、何度やってもスタンド名を叫ぶ途中で殴り飛ばされてしまう。
そして彼女は、とうとう意識を刈り取られてしまった。最後までスタンドを発動することは出来なかった。

「まったく……そんなに仲がいいなら二人一緒に逝かせてあげよう」
三度行われる名無しさんの変身。
次に現れた姿は、波平のヅラを被ったブラムスだ。
「書き手や力を得るためにも君達を食べねばならないんだ。せめて死体くらいは残っていてくれよ」
気絶したバックストリート・ボーイズ。
足を氷漬けにされたうえ、何度も殴られ息も絶え絶えの康一。
二人を仕留めるのにブラムスになるのはやりすぎとも取れるが、名無しさんはとどめの大事さをよく知っている。
反主催の集団をマーダー一人でフルボッコというのはAAAロワでよく見る光景なのだが、
同時に反主催チームが数名の命と引き換えにマーダーに大ダメージを与える光景もよく見たのだから。
それにミカエルなどは慢心故に獲物を7人も逃がしている。
最低でもとどめを刺す時だけは油断を完全に絶たねばならない。
「さらばだ――ブラッディカリスッ!!」
「くそおおおおッ。バックストリート・ボーイズさんを殺させるものかッ! エコオォォォォォォォォォォズ!!」


    ズ    ガ    ン


再び聞こえた不吉な擬音は、誰かの命が終わった音ではなかった。
康一が名無しさんの動きを止めた音でもなかった。
それは、突如として飛来した斧が名無しさんと康一達との間に突き刺さった音。
そう、それは乱入者を知らせる音。
「TENGA突く痴が呼ぶゴルバチョフ――」
現れたのは、一人の少女。
ハスキーな声で聞き齧りの口上を喋る、髪を横で結んだ黒髪の少女。
煙やアレと同じく高いと所が好きなのか、少女は木の上で両腕を組んで立っている。
これを投げたのが彼女だとすると、投げた後でわざわざポーズを取ったいうことになる。
つまり、唯一分かる情報は、彼女がAHOだということだ。
「ハグ押し倒せと私を呼ぶ!」
もはや支離滅裂な決め台詞(なのかすら疑わしいが)が終わり、少女は目を見開くと木の上から飛び降りる。
そしてクルクルと縦に回転し、そのまま普通に着地を決めた。
てっきりそのまま地面に激突して「ひぃ~~~っ、痛い、痛すぎるぅ~~~~」などと叫んで転げまわるかと思っていただけに、
康一はしっかりと着地をきめたその少女がネタキャラなのか中二病なのか判断しかねている。
「地獄に咲いた誇り高き一輪の百合華・作者6!」
康一だけでなく、名無しさんまでもが呆然としていた。
ヅラムスを目撃したシンの気持ちをこんな形で知る日が来ようとは。
「只今参上ッ!!」
名乗りはようやく終わったようだが、先にいた3人の時は動き出さない。
名無しさんも康一も何も口に出来ずにいた。悪い意味でインパクトが強すぎたのだ。
このダサすぎる口上は、どちらかというとヒーローのそれでなく赤絨毯に出るお笑い芸人のそれである。
「…………ん? なんだ、その黒髪の方は眠ってらっしゃるのですか」
チラリとバックストリート・ボーイズを見て、ようやくバックストリート・ボーイズが気絶していると理解したらしい。
目立ちたがり屋なのか、バックストリート・ボーイズが見ていなかったという事実に残念そうな表情を浮かべる。

そこでようやく康一は我に帰る事が出来た。そしてようやく口を動かす。
「あのぉ……申し訳ないんですけど、どちらさま……ですか?」
助けに来てくれた人(なのかは分からないが、少なくとも結果だけ見れば助けてもらったことになる)にこう言ってしまうのは失礼にあたる。
だがしかし、聞かぬわけにはいかないだろう。
その背格好に康一は見覚えがなかったし、何より康一は“安心”が欲しい。
『彼女が自分を助けてくれる』という安心が。
これがテイルズやらLSやら鬱に定評のあるロワの書き手さんだったら、申し訳ないが名無しさんを押し付けてバックストリート・ボーイズと共にトンズラした方が良さそうである。
足の氷を砕いて逃げきれるのかは分からないが、やるしかあるまい。
逆に漫画などの熱血で有名なロワの書き手なら、安心して組めるだろう。

「……知らない? 本当に知らないんですか?
 貴方達ジョジョを私達は知っていますし、出身ロワも原作もそれなりに有名ですので知っていると思ったのですが……」
しまった――少女の返事を聞いて康一が思ったのはそれだった。
この反応からすると、名無しさんが少女の名前を知っている場合向こうの味方になりかねない。
「それでは……貴方は私を知っていますか?」
「えっ?」
案の定、少女は名無しさんに話題を振る。
名無しさんの引き攣った表情を見る限り、どうやら名無しさんが少女のロワもしくは少女のモデルとなったキャラを知っていることはなさそうだ。
だがしかし、康一とは違い名無しさんにはヒントが与えられている。
少女は『有名なのは自分の書き手としての名前でなく出身ロワと原作』だと口にしたようなもの。
それはつまり、そのロワを代表するキャラであろう彼女の外見こそが答えに繋がるということだ。
女性キャラが看板のロワの中から自分が知っているモノを弾いていけば、候補は大分絞ることができる。

「あー、えっと……ギャルゲ……でしたっけ?」
当てずっぽうなのだろう。不安のなさが表情にありありと浮かんでいる。
そしてそんな発言が当然当たるはずもなく。
「……そうですか、知らないんですか」
拗ねた様に肩を落とす少女。
それを見て何か申し訳なく思ってしまう康一とは対照的に、名無しさんはその隙を突くことを考えた。
一瞬にして間合いに入り、その拳で少女の腹をぶち抜こうとする。

「なら、覚えておいて下さい。原作は色々と有名ですので」
かなりの速度で放たれた拳を軽やかに(そして不必要なほどアクロバティックに)避け、少女はそう言う。
その顔を、康一の方へと向けて。
「私は作者6――ネギまバトルロワイヤルの長編作者です」
余談だが、ネギまロワは>>1に倣い敢えて『ロワイ“ヤ”ル』としている。
故にこれは誤字でも何でもない。
「そこのミスター・ラストワンスタンディング。貴方を斬らせて頂きます」
ラストワンスタンディングというのは、頭頂部周辺が一本だけとなった凄惨なヘアスタイルの名無しさんを指しているのだろう。
地面から引っこ抜いた斧を名無しさんに向けているのだ、まず間違いあるまい。
「やれやれ、やはり貴様も反主催か。それもわざわざ介入してきただけあって己の腕には自信があると見える。
 ならば武器持ち相手に素手は不利……悪いが相手を変えさせてもらうぞ」
そう言って性懲りもなく姿を変える名無しさん。
しかし少女・作者6はそれを止めようともせずに、不思議そうに言葉を返すだけだった。
「いや、私は反主催などやらないが」との言葉を。

「ふっ……空気かつ最近の死者かつ惨殺されたということで避けていたが、武器が相手ならば支給品の斧を扱えるリドリーになるしかあるまい。
 まあ、腐ってもリドリーはエースマーダー。縁起が悪くとも負ける気など……って何イイイイイ!?」
金髪少女になり偉そうに勝利宣言をしていた名無しさんでさえも、間の抜けた絶叫を上げてしまう。
何せ、目の前の少女は“お人好し強反主催”で間違いないと思い込んでいたのだから。
「それまで大量脱出がデフォだったネギまロワの風潮は、私の書いた第6部が変えた様なものですから。
 あれから少数人数生還の風潮が生まれ、『分岐性を採用し優勝エンドの他にも脱出エンドを用意する』という習慣も消滅した……
 いわば私はネギまロワにおける反主催派一番の敵。そんな私が何故反主催を掲げるんですか?」

さあここで康一から読者のみんなに問題だ!
この氷漬けられた足でどうやってこの状況をやりすごすか。
3択――ひとつだけ選びなさい
答え①ハンサムの康一は突如状況改善のアイデアがひらめく
答え②バックストリート・ボーイズが起きて助けてくれる
答え③フルボッコ。作者6は非情である。

答えはCMのあと!

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広瀬康一 N.o.6を名に持つ書き手はチートなのか? ~ 名無しさんのパーフェクトお料理地獄(フルボッコにされるぞ的な意味で)
バックストリート・ボーイズ N.o.6を名に持つ書き手はチートなのか? ~ 名無しさんのパーフェクトお料理地獄(フルボッコにされるぞ的な意味で)
名無しさん N.o.6を名に持つ書き手はチートなのか? ~ 名無しさんのパーフェクトお料理地獄(フルボッコにされるぞ的な意味で)
作者6 N.o.6を名に持つ書き手はチートなのか? ~ 名無しさんのパーフェクトお料理地獄(フルボッコにされるぞ的な意味で)

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最終更新:2009年03月28日 00:15
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