明かりのない駅の構内を、一人の少女が怯えた表情で歩いている。
なぜか男性用の学生服を着た彼女の名は、
杉田空気王。「書き手ロワ3本柱」の一人に数えられた書き手だ。
「どこへ行くの、そこの君」
ふいに背後から声をかけられ、反射的に空気王は振り向く。そこに立っていたのは、黒いバリアジャケットに身を包んだ高町なのはだった。
その女性の名は、悪魔のフラグ建築士。
kskロワにおいてなのはとキン肉マンのキャラを中心に執筆している書き手だ。
「あれ……。その顔、みゆきさんじゃない。ちょうどいいや。君にはさっさと退場してもらって、他の人の鬱フラグになってもらうよ。
君の知り合いが参加しているかどうかは知らないけど、惨殺死体にしてあげれば赤の他人でも鬱にできるからね」
恐ろしいことを口ずさみながら、建築士はアームドデバイス・ストラーダを手に空気王に歩み寄っていく。
空気王も戦闘は避けられないと判断したのか、顔中に汗をかきつつも建築士と対峙する。
「く、クレイジーダイヤモンドーっ!」
ゲーム開始直後に装備していたスタンドDISCの力を使い、空気王は山吹色の戦士・クレイジーダイヤモンドを呼び出す。
空気王の背後に出現したクレイジーダイヤモンドは、息つく間もなく建築士に突進して拳を振るう。
だが建築士は、その攻撃をいとも簡単に回避した。
「あはははははは!! そんな攻撃じゃ、ストラーダの機動性にはついていけないよ!」
瞬時に間合いをゼロにして、建築士は空気王にストラーダを振るう。
間一髪、クレイジーダイヤモンドを呼び戻してそれを防御する空気王。
だが勢いを受け止めきれず、彼女の体は吹き飛ばされてキオスクに飛び込んだ。
「そんな悪あがきしても無駄だよ!」
吹き飛ばされた空気王に向かい、一直線に突っ込む建築士。だがその前に、今一度クレイジーダイヤモンドが立ちふさがる。
(え? さっきとスピードが違う……!)
明らかに速くなったスタンドの動きに、建築士はとまどう。その隙を突いて、クレイジーダイヤモンドの拳が彼女のみぞおちに叩き込まれた。
「きゃあっ!」
悲鳴を上げ、建築士の体が宙を舞う。
「まったく、やってくれるじゃねえか……。やっぱりあっちじゃ厳しいみたいだな」
「え?」
建築士は、我が目を疑う。
空気王が飛び込んだはずのキオスクから出てきた人物。
それは藤色の髪につり目がちの目をした、柊かがみに似た顔つきの……「男」だった。
「どういうこと……?」
「さっきのみゆきさんっぽい姿は、俺の中の『対主催的思考』の化身さ。そしてこっちは、『マーダー的思考』の化身」
「つまり、二重人格?」
「まあ、そう考えてもらっていい。
鳥なし+実質上オリキャラを扱ってて書き手の個性を出しにくい書き手ロワ書き手だからこその荒業……って、そんなことはいいか。
とりあえず、変身したからって戦闘力が上がったわけじゃねえ。だが、こっちの俺は容赦ってものを知らねえからな。
そのぶん、あっちとは比べものにならないほどやっかいだと思うぜ?」
凶悪な笑みを浮かべながら、空気王はじりじりと建築士との距離を詰めていく。
「『対主催を立てる』『マーダーも立てる』両方やらなくちゃいけないのがトップ書き手(仮)の辛いところだな……。
覚悟はいいか? 俺はできてる」
「必然性の薄いパロディーは感心しないよ? それはさておき、さっさと片づけてあげる」
人気のない駅の構内。二人の書き手が、改めてぶつかり合う。
【一日目・深夜/宮城県・仙台駅構内】
【杉田空気王@書き手ロワ2nd】
【状態】ダメージ(小)
【装備】クレイジーダイヤモンドのDISC@書き手ロワ2nd
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】基本:皆殺し
1:悪魔のフラグ建築士を殺す
※女性の姿の時は対主催寄りの思考、男性の姿の時はマーダー寄りの思考になります。
切り替わる条件はぶっちゃけ適当です。
【
悪魔のフラグ建築士@kskロワ】
【状態】ダメージ(小)
【装備】ストラーダ@kskロワ
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】基本:鬱フラグを立てまくる
1:空気王を殺す
※外見はフェイトのバリアジャケットを着た高町なのはです
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最終更新:2009年03月26日 14:48