さて、◆EDO/UWV/RY(以降氏の渾名である金融編「観柳」からカンリュウと表記させていただきます)
 と、◆100ZZ542nE(以降氏の渾名であるストライダーマグロからマグロと表記させていただきます)
 の命懸けの追いかけっこだが、逃げるカンリュウも追いかけるマグロも装備を捨てるなりすれば、もっと早く走れるはずである。
 しかし、彼らはそれをしようとはしなかった。それには列記とした理由があった。

 時は少しだけ遡る。



 まずはカンリュウ。
 スタート地点で彼がしたのは支給品の確認。
 デイバックを開き、中身を確認した、
 出てきたのはガトリングガン。ここまで知ってのとおりだろう。
 しかし、このガトリングガンは俺ODIO出典……つまり……












          rv,'''"~"~"'''ー-、
       _,.r'" / /,r'"/: ;:;:;:;:`ヽ、
      ,.f" i :;l '"/ '"/,,..ニ、:;;:;:;:;:;\
      f" ゞ ` |r"'''"~^" : : : `!;:;:;:;:;:;:;ヽ
      !;;r'''"~ /       : : : ::`ミ:;;:;:;:;:;i,
      ll| ,.-'"       _,,..-  : ::ヾ:;:;:;:;:;}
    ,!;|        ,,r:''"    : :`i;:;:;:;:_!     「俺はマシンガンの精だ」
    i;;| ''''''==、  :'" /fフ~フ" : : : :Y;/,.`!
     !l, ィTフ''; |   ` '''''"   : : ::;|! :i i!
     ', ー ''" ,!        . . : ::::l! ノ,!二ニー;
      :i    i `ニヽ    . . : : ::::| _,.ル=''" |
      :!    ゞ '~"      ,. -',".-''"  :  |
       ヽ   ,r==-、   ,ィ'r         |
        ヽ   ` '''' "   ,! ,'         |
     i、,,,ィ^ヽ       ,! ,'       ,. - ^)
       ,.ィノレ"|`:、    ,.-1 ,'       ,. '",.
         |  `ー-‐'" ,! ,'     ,. -' -'"

 この男が付いていた(桐山和雄のように見えますが、『マシンガンの精』です)

「俺は、どっちでもいいと思っていたんだ」

 マシンガンの精はカンリュウに語る。

「そこで俺はコインを投げたんだ。表が出たらマシンガンの精を辞めて、大人しく支給品として使われる。
 裏が出たら、マシンガンの精としてこのガトリングガンを呪いの支給品にすると――――」
「それで、コインは?」
「裏だった」

 でろでろでろでろ でっでっ♪

 \ガトリングガンは呪われている/

「ホーッホォー! 外せねぇなぁ!!」

 と、いう訳で外せなかった。
 だから、カンリュウはこうして抱えながら走っている。



 一方のマグロ。
 支給品などどうだってよかった。
 だって、彼のロワ。新安価ロワ。
 目立った支給品は核爆弾と彼が出した冷凍マグロくらい。
 それくらいしかなかったのだから、仕方がない。
 しかし、無いよりはあった方がいい。
 そして、出てきたのは――――――




      ,.f" i :;l '"/ '"/,,..ニ、:;;:;:;:;:;\
      f" ゞ ` |r"'''"~^" : : : `!;:;:;:;:;:;:;ヽ            __
      !;;r'''"~ /       : : : ::`ミ:;;:;:;:;:;i,       _,. ィニ二三二ニヽ
      ll| ,.-'"       _,,..-  : ::ヾ:;:;:;:;:;}....__,.ィニ´三二ニニ==-.∠> 、  ________
    ,!;|        ,,r:''"    : :`i;:;:;:;:_! :.::.::.::.:.:.:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:_::. -‐` ̄_ -─,. -‐ ´
    i;;| ''''''==、  :'" /fフ~フ" : : : :Y;/,.`!..゙丶、  ` ヽ   : .: ; ィ´_,. -‐_´_ -‐ /:丶.____
     !l, ィTフ''; |   ` '''''"   : : ::;|! :i i!....  ヽ   ヽ  ,∠. ィ´_ - ニ -‐ ´/.:..:..:.:.::.::`::.:.、 ̄二冖-,         !?
     ', ー ''" ,!        . . : ::::l! ノ,!二ニー;.     丶  ` ヾ<´.-‐ ´/   : : : .:..:..:.:.::.::`:丶 `二|
      :i    i `ニヽ    . . : : ::::| _,.ル=''" |  ヽ     \     }彡' ´        : .:..:.:.::.::.::`ヽL
      :!    ゞ '~"      ,. -',".-''"  :  |.    \    ヽ                : .:..:.:.::.::.::.:`:.、
       ヽ   ,r==-、   ,ィ'r         |.     }     i                     : .:.:.::.::.::`:.、
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                     ` ‐- ._       `` 丶                                   : .:.::.ヽ
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                                                                      / /ィ/
                                                                         {, イ /
                                                                        レ/
                                                                          j/

「俺はマグロの精だ」

 この謎の生命体が入っていた(桐ヤマグロ和雄のように見えますが、『マグロの精』です) 

「俺は、どっちでもいいと思っていたんだ」

 そして、マグロの精はマグロに語りかける。

「そこで俺はコインを投げたんだ。表が出たらマグロの精を辞めて、普通の冷凍マグロとして使われる。
 裏が出たら、マグロの精としてずっとこの状態でいて、お前に『マグロを手離すと死ぬ』という制限を――――」
「………支給品如きの戯言には興味がない」

 ただ一言だけ、そういい放つと……
 マグロはマグロの精をグーで一発殴るとマグロの顔は普通の冷凍マグロになった。
 どうやら、コインは表だったようだ。

「俺の専用装備だ……俺以外には扱えないだろう」

 ストライダーマグロ。
 冷凍マグロを武器として使わせたら右に出る者も前に出る者もいない。
 マグロこそが唯一と言っていい彼のアイデンティティーなのだから、外せば能力は落ちる。 
 そして、冷凍マグロも持ち、誰に言うでもなく呟く。

「……任務、了解。全参加者の殲滅を開始する……!」

 この姿を与えらたからにはマーダーをする。
 新安価ロワで数少ないマーダーの姿を与えらたからには……!
 全て参加者の命を刈り取る、ただそれだけであった。


 そして、数分後。



「助けてくれぇ! 変なのに追われてる!!」



 大声を上げて走るカンリュウがそこにはいた。

【一日目・深夜/G-1】

【金融編「観柳」(◆EDO/UWV/RY)@俺ODIOロワ】
【状態】健康
【外見】タケダ・カンリュウ(トレーダー)@メタルマックス2:リローデッド
【装備】ダース・シディアスのライトセーバー@川崎宗則ロワ、ディオのガトリング@俺ODIOロワ(呪われている)
【所持品】基本支給品、
【思考・行動】
基本:殺し合い? たまんねぇなぁ! 傍観だぁ!
1:助けてくれぇ!


【ストライダーマグロ(◆100ZZ542nE)@新安価ロワ】
【状態】健康
【外見】ストライダー飛竜@ナムカプ
【装備】冷凍マグロ@新安価ロワ
【所持品】基本支給品、不明支給品×0~1
【思考・行動】
基本:参加者の殲滅
1:目の前の男を殺す。
【備考】
※冷凍マグロを外すと能力が落ちるそうです、


051:Fate/Write Royal4 ◆時系列順に読む 053:バブルヘッドは弾けない
051:Fate/Write Royal4 ◆投下順に読む 053:バブルヘッドは弾けない
009:走ろう。命をかけて 金融編「観柳」 068:それでも、台車は走り続ける
009:走ろう。命をかけて ストライダーマグロ 068:それでも、台車は走り続ける

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最終更新:2013年05月03日 05:09