誰もいなさそうな街中で、誰かが……いや、少女が一人歩いている。

「書き手ロワ……俺も参加するなんてな」

だが、口調は少女のそれではない。完全に男の物だ。
ポリポリと後頭部を掻きながら、不満そうに呟く。
一体、彼は誰なのか?

「どこなんだよ……ここは……」

そう、2ちゃんねる・バトルロワイアルを支える書き手、ネラー・ザ・ダークネス(◆i7XcZU0oTM)であった。
彼の今の姿は……身長は約160cm、灰と赤がモチーフの軍服を着た少女の姿である。本来の名前は加賀。
当然の事ながら、れっきとした2ちゃんねる・バトルロワイアルに関するキャラクターだ。

「しかも加賀になってるし……元の姿じゃないだけ、まだマシだが」

本来の姿は、立派な"母艦"(2ちゃんねる・バトルロワイアルには、参加者として母艦がいる)。
だが、紆余曲折あった後に、支給品の力で擬人化された姿が、軍服少女の姿である。
細い体にあどけない顔、女学生にしか見えない……作品中での表現を借りるならば、これだろう。

「……まあ姿はどうでもいい。とにかく続きを書かないと。書かなきゃダメだ」

1にも2にも、まず話の続きを書くこと。
それが、彼にとって何よりも重要な事だったのだ。
だが、話を書くのに必要な物は何なのか。
そこで、彼は考えた。

(書く為にはやっぱネタが要るよな。でも、ネタを考える余裕なんて……)

そうだ。
まかりなりにもここは殺し合いの場。落ちついてネタを考える余裕なんてない。
だが、書くためには、ネタが必要なのだ。

(ここは……書き手ロワ、の会場だ。ならば、色んなロワから色んな書き手が来ている筈)

カチャカチャと、彼の頭の中でパズルが組み立てられてゆく。

(なら……その人達を見て、触れて、戦えば、ネタが手に入る?)

最後のピースは、半ば強引に嵌められたようだ。
こうして、微妙にズレた答えが導き出される事となった。

(我ながらいい案じゃないか、これ……。そうだよ、書き手と触れあえば、自然とネタも浮かぶ筈だ!)

と、次の瞬間!
先程まで暗かったネラー・ザ・ダークネスの表情が、パッと明るくなったではないか。

「よし、そうと決まれば、行動開始!」

そう呟いて、彼はスタスタ歩き出した。


【1日目・深夜/E-3】
【ネラー・ザ・ダークネス(◆i7XcZU0oTM)@2ちゃんねる・バトルロワイアル】
【状態】健康
【外見】加賀(擬人化)@2ちゃんねる・バトルロワイアル
【装備】なし
【持物】基本支給品、不明支給品1~3
【思考】
基本:様々な書き手と触れあって、続きを書く為のネタを得る。
1:とにかく、人に会わないと話にならないな……。
2:そういえば、2chロワの他の書き手はどうなってんだろうか。

046:物語の終焉を紡ぐ者達 ◆時系列順に読む 048:戦う男の気骨とは!
046:物語の終焉を紡ぐ者達 ◆投下順に読む 048:戦う男の気骨とは!
ネラー・ザ・ダークネス 061:あの画像が今――――!

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最終更新:2013年04月26日 19:28