如月の行事その2 7-283

571 :如月の行事 その2:2014/02/15(土) 22:03:12.96 ID:fmFMwGdc
如月の月の14の日。恵まれている人も、そうじゃない人も、みんなが何かしらは特別な感情を抱いたりする日である。

「見て見てぇ、この黒く輝く体…」

如月の名を冠する少女が誘うような言い方で言う。
黒く輝く体、とは言うものの全身がそうなっているわけではなく、乳首や乳輪の部分がそうなっているだけである。
黒輝りするものの正体はカカオ純度の高そうなチョコレートであろう、多分。

「ほら、味わってみて」
「ああ」

その言葉を待ってましたと言わんばかりに即効で乳首に吸い付いた。

「やあん……意外…と……甘え……んんっ!……」

如月は吸われる度に感じているらしい。ちなみに乳首にはやっぱりビターなチョコが塗られていた。
おそらく俺の健康を気遣ってくれたのだろう。だからこそ俺は如月の乳首を強く吸う。

「もう……お乳な…ん…て……出るわけ…ない………ってば……」

俺が舐めるだけでなく強く吸ってるのは、如月が甘い母乳を出してビターチョコの苦味を相殺させてみようと思ったからだ。
しかし吸っても吸っても一向に出ない。片方の乳首からチョコを完全に嘗め取り、もう片方の乳首を吸っても出ない。
まあ出たら出たでそれはそれで恐ろしい。
如月は出産経験なんてないだろうし、ましてや男性経験も多分ない。あったらへこみます。
そんなことを考えている内にチョコは全て嘗め取られていた。如月はほんの少しだけ不満気ながらも、股を開いた。

「ほらほら、早く来て……せっかちな司令官の為にもう準備は万全よ……これ、私の大切なものだから……」

如月が己の一番大切な部分に小指をスムーズに出し入れしながら言う。
俺も如月の膣内にいきり立ったモノを挿入れたい。しかし……

「待ってくれ」
「な・あ・に……」

当然してくれるだろうと思っていたのだろう。止められて如月が少し不安そうな顔をしている……

「こんなこと言うのはアレだってわかっているけど言わせてくれ。
 もし今お前としてしまったら、ホワイトデーにあげるものがなくなってしまう。
 少なくとも俺にはお前からそれを貰った以上のものに何をあげればいいのか思い浮かばない。情けない話だ……
 だから…あと一月だけ待ってくれ」
「私の大切なもの……とても重すぎるの……?」
「そんなわけはない。でも、ホワイトデーに俺の大事なものを送り返したいって思い…つーかわがままが強くてな…」
「…………わかりました……あと一ヶ月、待っています……」

如月の悲しそうな顔が、俺には辛い。

「本当にすまない……一月後には俺が大切にしていたものと共に、最高のお返しをするから……必ず…………」

如月はきっと内心では勇気を出した自分を否定されたかもしれないと悲しんでいるだろう。
それでも俺の身勝手なロマンに付き合ってくれるのだ。
これは本当に彼女の気持ちに応えてあげなければならないだろう。
もとより応える覚悟なんてできていたが、これで俺が彼女をソデにしてしまえばもはや男として認められないだろう。
俺は重ね重ね如月に謝り続けながら、決意を更に固めた。


+ 後書き
572 :7-283:2014/02/15(土) 22:08:01.23 ID:fmFMwGdc
本当はバレンタインデーに投稿したかった『如月の行事シリーズ』です
携帯からじゃ画像認証すらできない悲しさ。なんでこんな不便なシステムが……

前に完結編的なこと言いましたがすいません、ホワイトデーのことを完全に忘れきっていました
如月の月にやる行事ではないとは言え、如月の月の行事に連なることを忘れるなんて…
だから完結予定はこの次です
お目汚しすいませんでした。では
最終更新:2014年03月15日 16:07