非エロ:提督×榛名1-871避

「提督、こちら、確認を願えますでしょうか?」
「やあ、すみませんね、榛名さん。何から何まですっかり、手伝わせてしまって」
「いいえ……提督、そんなこと。ただ、榛名が好きでやっているのですから」
「……ありがとう、嬉しく思います。さて……今日はもう、この辺りにしておきましょう」
「いいのでしょうか? まだ、幾分お仕事が残っているように見受けられますが」
「もう、こんな時間になってしまいました。これでもし、なにか間違いが起こったらいけませんからね」
「まあ! この鎮守府で提督、何か間違いが認められると、そう仰るのですか?」
「女性ばかり、というわけでしょうか」
「その通りです」
「部屋に戻るのが遅くなってしまえば、嫌な噂の一つでも聞こえてくるかもしれませんよ」
「榛名は、大丈夫ですよ?」
「榛名さんは真面目ですね。……アア、今度からは、代わりに秘書艦を務めてもらうのも良いかもしれません。金剛さんの代わりに」
「もう、提督ったら……怒られてしまいます。……でも、なれば秘書艦任務、全力で務めさせて頂きたく思います!」
「ふーむ? 別段、無理に、とは言わないのですが」
「榛名は、提督のお役に立てれば嬉しいです。無理にだなんて、とんでもないです……」
「そうですか? では、そのように。お言葉に、甘えさせてもらいましょう。金剛さんも、負担が減ったと喜んでくれるでしょうし。明日にでも、その旨、伝達致します。朝、金剛さんと一緒に、ここまで来て下さい。僕の方から言います」
「いえ。それより先に、榛名から多少でも話しておいた方が、何かと都合がよいかと思われます」
「すみません」
「多少……そう、多少……時間が遅くなるかもしれませんが……!?」

「きゃっ!」
「おや。蛾、か……窓は開けていたから、入ったのでしょうね。大丈夫ですか?」
「はい……申し訳ありません、提督」
「いいんです。虫には、同じ侵攻路を利用する知恵もありませんしね。虫は苦手ですか」
「榛名……情けないです……」
「そんな事ありませんよ。むしろ、普段凛々しくある榛名さんの、意外な一面といいますか」
「う、うう……」
「……おや。霧島、さん?」
「失礼します、指令――ん、どうしたんです? 榛名姉さま?」
「何でもないですよ。ただ、虫が入っただけです。霧島さんこそ、どうしてこんな時間に」
「上の姉さまが、榛名姉さまをお呼びですので。たぶん、提督のトコロが怪しいネー! ……だとか仰いまして。さすが姉さま、慧眼でした」
「ほら。榛名さん、やっぱり心配されていますよ。早く、部屋に戻りなさい」
「ところで……あのう、榛名姉さま? 姉さま、この前、部屋で虫を手づかみで外に放りなさって……」
「――ああ?」


(霧島は榛名を榛名姉と呼ばずにただ榛名と呼び捨てしてるけどこれは霧島の霧島っぽさ、貴重な霧島の妹っぽさを半減させる愚行だと思います霧島)



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最終更新:2015年03月31日 03:44