非エロ:赤城・加賀 18-136

136 :名無しの紳士提督:2015/11/01(日) 22:38:08 ID:BNaYHfw.

なぜ深海棲艦が秋刀魚持ってたのかを考えていた時の駄文投下します。
真面目な考察とは程遠いですがかと言ってそれほどエロくも(ry



赤城「これが秋刀魚ですか?本当に?」
加賀「はい。今朝間宮で仕入れたばかりです」
赤城「間宮?それはいけない。秋刀魚はアルフォンシーノに限る」ドヤッ
提督「落ちてないからな一航戦共」

秋刀魚を探して海をゆく艦隊。
発端は数日前、上層部から通達された謎の指令にあった。

要約するとこうだ。
「(何故か)深海棲艦が持っている(らしい)秋刀魚を(どうしてか分からないが)集めてこい」

(なんだこれ……)
今までも菱餅等集めたことはあったがついに本格的に漁業になってきた。
「敵艦隊と交戦しつつ、目標漁獲高を目指してください」
いつも通り冷静に伝える大淀。
「『鋼○の咆哮』のおまけミッションみたいなこと言いだしたな」

さて、この謎めいた指令が届いたその日のうちに参加志願者が提督のもとに押し掛けた。

「提督!ごは……秋刀魚漁はまだでしょうか!?」
「脂ののった秋刀魚、流石に気分が高揚します」
「秋刀魚をあてに一杯……ヒャッハー!たまんねえなぁ!」
「秋刀魚にゃ、美味しい秋刀魚の季節だにゃ!」
「握り飯と沢庵に秋刀魚がつけられるんですね!なんて素晴らしい!これで照月にもお腹いっぱい食べさせてあげられるんですね!」
「たまには戦闘配食以外の物も……、時雨の差し入れにお礼と、天城と葛城にも食べさせてあげられるぐらい」

「お、おう……」

ちなみに指令は当時まだ艦娘には公布されていない筈なのだが……。
かくして漁船団もとい艦隊が秋刀魚の漁場と化したアルフォンシーノへ向かった。


戦闘開始と同時に雲霞のごとく航空機の大群が飛び立ち、後はそれを見てるだけ。
時々飛んでくる敵機を追い払うと、帰ってきた航空機を収容するだけ。
これで終わらせるか、生き残った場合は反撃をあしらって離脱して次に行くか。食料を奪いながら襲撃を繰り返す姿はほとんど海賊である。

「やりました」
「上々ね」
そんなこんなを繰り返し、ようやく全員に行き渡るぐらいの秋刀魚を釣り上げた(訳:深海棲艦から奪った)のだが、
提督の頭にある疑問が浮かぶ。

(深海棲艦はなんで秋刀魚なんか持ってるんだ?)
戦闘糧食に腐りやすい生魚を持ち歩くとは考えにくい。となれば何か意図がある筈だ。

「音探に感ありだにゃ!数は1、12時方向急速浮上!」
多摩の声に全員が集中する。
「海の中からこんにちはー!ゴーヤだよ!」
海面を割って現れた伊58にこれまた全員がほっと一息。

「てーとく、この近くに深海棲艦が秋刀魚を定期的に運び込んでいるのを目撃したでち」
「何だと?」
伊58の話によれば、付近の深海棲艦達が海沿いにひっそり佇む施設へ秋刀魚の搬入を行っているという。
「警備もほとんど見当たらないでちよ」

「やりましょう提督!」
「鎧袖一触よ、心配はいらないわ。……じゅる」
やたら士気の高い赤と青に引きずられるように指定された場所へと向かう提督。

「「「「「「秋刀魚!秋刀魚!秋刀魚!秋刀魚!」」」」」」
(この秋刀魚ジャンキー共め……)

到着と同時に爆撃を受け、煙を噴き上げる件の施設。
手薄な警備を宣言通り鎧袖一触に蹴散らすと、施設内へ略奪もとい調査に突入する。

(何かの工場か?)
様々な機械やベルトコンベアーが並んだ施設の中は攻撃によってかなり荒れ果てていたが、設備が大きく損壊した様子はなく、人影は一切ない。
今提督は隼鷹と事務室と思われる部屋を漁っているものの、機密書類の類は存在せず、かと言って始末された形跡もない。
機密保持のための破壊が間に合わなかったのか或いは――
(まさか嵌められたか……?)

提督の脳裏に嫌な想像が広がっていく。
無人の施設を意味ありげに見せて敵を誘い出す。誘いに乗ったら一網打尽。

「隼鷹、上空待機中の偵察機は?」
「いや、何とも」
「潜水艦もか?」
「それもないみてえだよ」
嫌な想像は更に精度が上がっていく。
仮に直接攻撃に出なくとも、施設ごと爆破するという手もある。

≪全員聞け。ここには何もない、撤収する≫
無線で他の部屋を捜索中の艦娘達に伝える。返答は3つ。
反応のない二人に再度呼びかける。確か先程秋刀魚を大量にため込んだ生け簀を発見したと報告してきた。

≪……赤城、加賀、復唱しろ≫
≪こち……きゃあああああああああっ!≫
全員の耳に赤城の悲鳴が響き渡った。

≪赤城!?おいどうした!応答しろ!≫
≪……嫌っ!……めて……≫
≪赤……、落ち……≫
電波状況が悪いのか、ノイズ交じりに赤城の悲鳴と狼狽えた加賀の声が聞こえてくる。
提督は走り出していた。二人のいる場所は分かっているし、施設内の見取り図も入手している。
ドアを蹴り破り、階段を駆け下りて二人のもとに駆けつける。
到着した他の3人と提督が見たものは

「ひゃひ!ひゃめ……っ!ひゃめへ!ひゃめぇ!」
「赤城さん落ち着ひゃあああっ!?」
大量の秋刀魚と戯れる一航戦の姿。

「……何だこれ?」
「提督!?見なひひぇ……、見にゃひへくふぁああ!!」
「や、やめ……、入ってこなひゃああっ!はひって、ほなひへぇ……」

二人の服や胸当ての下で何かが蠢いている。
それに操られるように悲鳴とも嬌声とも取れる声を上げながら胸をはだけさせ、下着も露に床をのたうっていた。
通信が途絶えてから今までこの状態だったのか、急激に体力を消耗してぐったりとしてはいるものの、
蠢くそれによって無理矢理嬌声を上げさせられ、ビクビクと痙攣したように動く。


顛末はこうだ。
倉庫を発見した二人は中に侵入し、そこで深海棲艦が獲ってきた秋刀魚の内まだ生きているものを入れてあった生け簀を発見。
活きのいい秋刀魚に喜んだ二人は何とか持って帰る方法を考え捕獲を試みたところ、自分たちの空爆で壊れていた生け簀が倒壊。
流れ出た秋刀魚のうち一部がどうやったのか二人の胸元や下着の中にまで落ちた。

無論、秋刀魚としても予想外のこの展開にパニックとなり暴れ回る。

「ふあっ!ふひゃ……も、もう……やめて……ひぃん!」
「らめ……、ひゃめなさ……ひうっ!」

やっとの思いで全ての秋刀魚を取り出した時、そこには二匹の雌が転がっていた。
水で張り付いた髪の毛、上気した肌、そして周囲の水たまりが放つ海産物の臭いに交じった雌の香り。

「はぁ……はぁ……、て、提督……。見ないで、下さい……」

結局、押収した書類によってこの施設は深海棲艦の秘密缶詰工場と判明した。
この辺りで秋刀魚が獲れることを知った深海棲艦はこの秋刀魚を缶詰にして一儲けしようと画策。
千葉県名物(でも県民でも食べたことない人もいるのは内緒)鯖カレーをヒントに秋刀魚カレーを売り出し、その収益を戦力増強に充てるつもりだったようだ。
何とも遠回りな気もするが、書類には「日本人ハ秋刀魚モカレーモ好キ。大ヒット間違イナシ!!」とテンション高めな走り書きまでされている。

ついでに発見した書類によれば、別に秘密の施設でもなんでもなかったようだ。
でなければこんな書類―バイト募集のチラシなど刷ってはいないだろう。
とりあえず提督は意図せずして敵の戦力増強を未然に防いだという事になった。

その夜のこと、結局秋刀魚は明石の施設によって缶詰に加工され、余った分は艦娘達に振る舞われた――のだが。
「瑞鶴、加賀さんから秋刀魚頂いたわ」
「えっ、翔鶴姉も?私は赤城さんから。珍しい事もあるもんね」
何故か恥ずかしそうに一尾丸々譲った空母が二人ほどいた。

(ちゃんと洗いましたから大丈夫でしょう)
(大丈夫、見られてはいないわ)





+ 後書き
140 :名無しの紳士提督:2015/11/01(日) 22:55:15 ID:BNaYHfw.
以上スレ汚し失礼しました。
秋刀魚って水槽にぶつかって死ぬことが多いらしいですが生け簀に入れていいのかは不明。ご都合主義万歳


これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2019年08月22日 00:00