光だ。真っ赤な、まっすぐな光の束が、洞窟を横切り、そしてその光が空中の一点に据えら れ――〝何か〟を貫く。 光を浴びた〝何か〟は真っ赤になって一瞬姿を現す。ガラスのナイフだ。形を保てた時間 は短く、火の粉を散らしながら液化して地面に降りそそぐ。
弾幕を張ってダーキッシュ・スコーピオンが撤退を開始した。わたしの銃口から漏れる光 は薄らぎ、効果が切れる。《光芒》は強力だが、持続時間が短いのが欠点だ。しかもオロ ゴ消費も激しい。大きなチャームはもう使えないな。
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