作品名:Fateシリーズ、ロード・エルメロイの事件簿など
用語分類:種族分類
詳細
来歴
本来、妖精は自然と共にあるものだ。
群を作るにしたって、それは『大母』の下、
『森の仔』や『石の仔』が集まる程度のものだった。
どこまでいっても妖精は“自分たちの文明”を
持たない、惑星の分霊だったんだよ。
- 惑星の分霊以外からも様々なものから妖精は生まれた
- 神からの転落や怨念・想念が形を得たもの純正ではないが妖精としてカウントされる。
汎人類史において、
妖精には様々な種類がある。
神の格から落ちたもの。
人間や動物の怨念、魂の削り滓が集まったもの。
行き場のない想念が
人間の噂話をカラにして新生したもの。
これらは人間社会があるからこそ
発生した妖精で、厳密にいうと純正じゃない。
- 西暦以降は姿を消した
- 神秘が薄れると共に姿を消した。
- 絶滅したわけではなく時おり神隠しやチェンジリングが起きている。
西暦に変わって神秘は薄れていったものの、
妖精は残っている。
数は少なく、めったに人前には出てこないけどね。
生態
- 多種多様な生態
- 妖精としての特性ごとに生態が違う生き物。
- 見た目は勿論、個体によっては七人で一人だったりする。
妖精は『その特性』ごとに違う生き物なので、
細かく分けると何千もの説明が必要となります。
- 純粋かつ方向性が決まっている
- 人生でやりたいことが決まっている。
- 純粋であるため目的のためなら簡単に悪にも善にもなる(というよりその区切りがない)。
人間はいろんな感情がその都度で変わるけど、
妖精は“望みの指向性”が決まってるんだ。
ボガードは暴力衝動を理性で
抑えつけているヤツだから、
誰かを憎みたいし、誰かに憎まれないと
本領を発揮できない。
妖精の遺体は、言ってしまえば星の素材だ。
倒木は土になり、岩になり、自分たちの罪を
隠すように、急速に海を埋め立てていった。
取り替え
漂流物ってヤツだよ。
品物だったり、人間だったり、妖精だったり……
たまにあるのさ。
そういう取り替えが。
妖精眼
- 事の真偽を見抜く妖精の眼
- 魔眼のように任意ではなく常時発動するため、人間の建前や嘘を見抜いてしまう。
私たちは嘘だと分かっていても騙されたい時がある。
“それで話が円滑に進むのなら”と目をつむれる。
でも妖精眼を持つ者はそれができない。
目をつむれない。その嘘と、本音と向き合うしかない。
戦闘能力
概要
超常の神秘
- どんな妖精も神秘を宿している
- 神秘の行使に魔術基盤や術式、礼装を必要としない。
- 魔術という学問がなく、魔術を使うのは変わり者とされる。
我々を広場に案内した妖精の少女ですら、
何らかの神秘を有している……。
彼らは無害のようですが、
その力は人間を遥かに凌駕しているのです。
- 発現する神秘に方向性がある
- 人間的な知性があるため『入った者を惑わす』『入った者の記憶を奪う』『入った者のカタチを変える』というカタチで現れる。
ああ。妖精と精霊は同じようで違うものだ。
良くも悪くも妖精には人間的な知性があるため、
魔力の残り香には一定の指向性がある。
空想具現化
- 魔力で物体を出力する
- 妖精國ではこの力と人間の想像力が合わさり文明を創造した。
パンらしきものを食べたくなったら、
妖精たちは魔力でポン☆ と生み出してしまう。
でも、それは“彼らが味わったパン”の模倣で
しかない。3Dプリンターだね。
妖精領域
- 自らのルールで世界を作り替える大神秘
- 固有結界のようなものだが世界を入れ替える類のものではない。
『亜鈴』は『大母』クラスの妖精が
“自分の意思”を持ってしまったもので、
自らの真理……その妖精の本質で、
世界を作り替えてしまう特性がある。
これが妖精領域。
力ある妖精たちの持つ大神秘だ。
妖精國の妖精
生態
- 姿が固定されているか、段階ごとに変化するかの二種類
妖精國の妖精には2種類あって、
『生まれた時から姿が変わらないもの』と、
『段階ごとに姿が変わるもの』
があるとは聞いている。
キミは後者だとは思うけど……
それでも、能力値が大きく成長する、という
妖精はあまり例がない。
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名前 |
- “自分が夢中になれるもの”を名前に持つ
- 名前は生きる目的であり妖精としての役割を表す。
- 目的を失った妖精は名無しとなり、衰弱して息絶える。
- 名無しの妖精は無価値な存在として貶められ嫌われる。
わたしたちは『名なしの森』で記憶を失いましたが、
妖精は自分で名前を失うことがあります。
妖精は基本的に不老です。
人間や動物のような寿命はありません。
ですが、生まれた時に抱いた目的───
“自分が夢中になれるもの”……
それを失った妖精は名前を失い、
次第に衰弱していき、息絶えます。
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人間との関係 |
- 情緒を持つ人間がそばにいると精神的な充足感を得る
- 人間を保有することが上級妖精のステータスとなっている。
そばに人間がいるだけで妖精の幸福度はあがります。
精神的充足、と言いますか
このブリテンの妖精は人間を飼育し、
その創造力を娯楽にして繁栄した。
妖精は長寿であり、生命力が強く、
ただそこにいるだけで生きていける。
万能だから『工夫』も『成長』もしない。
反面、人間は弱点だらけだ。
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高い感受性 |
- 感化されやすい
- 文明を作る面白さや人間の想像力を真似したがる。
- 純粋無垢に善悪を入れ替える。
平和の土台を自分は気に食わないからという思い付きでひっくり返す
彼らは純粋無垢だった。
純粋に善を楽しみ、無垢に悪を楽しむ生き物だった。
- 簡単に残酷に落ちる
- 暴力的な雰囲気に感化されると凶暴化し、殺戮を好む悪性妖精と化す。
- 他の妖精を道具として扱うとその妖精を道具としか見なさなくなる。
それもあるけど、妖精への戒めだよ。
馬車が当たり前になると妖精馬が生まれなくなる。
ボクたち妖精は無邪気で残酷だからね。
一度"そういうもの"として流行りだすと、
それ以外のものは求めなくなる。
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妖精眼の喪失 |
ああ、そこは大丈夫。
妖精國の妖精たちに妖精眼はないんだ。
長い繫栄の中で失われたか、
あるいは繁栄の為に捨ててしまったのか。
どうあれ“本心を見られる”事はない。
相手が善か悪かは、結果が出た時しか分からない。
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死骸 |
- とある呪いで死ぬようになっている
- 死骸は腐敗や損壊せず、倒木となって大地に積まれる。
- 妖精の体は“星の素材”であるため積まれることでブリテンの大地となった。
だが、妖精たちの生活は100年目で
うまくいかなくなった。
『仔』たちが死んでいく。
死んだ後は倒木になり、海に漂っていく。
"次代"が生まれるので妖精たちの数は減らない。
巫女の細胞で作った人間がいるので、
少しずつ文明は出来ていく。
文明が出来れば役割も増え、妖精たちは
種類を増やしていき、森は繁栄する。
しかし、死んでいく。何の理由もなく。
それがケルヌンノスの怒りである事を、
『ろくにん』はようやく気づいた。
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令呪 |
- 生まれた妖精たちは令呪を刻まれている
- 年に一度、令呪を通じて『存在税』として生命力=魔力を吸い上げられる。
都市部に生きる妖精たちは、
責務としてモルガンの呪い───令呪が刻まれる。
この令呪を刻まれた妖精は、
年に一度、強制的に生命力を“献上”させられる。
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真実 |
- 妖精暦の『大厄災』で滅んだ妖精は女王暦にモルガンによって復活した
- サーヴァント召喚と同じ要領でブリテン中の妖精を復活させた。
- 女王暦以降で死んだ妖精は再召喚という形で復活する。
モルガンの玉座は妖精國の要、
妖精たちのサイクルを維持するもの。
妖精暦の終わりで命を失った妖精たち、
すべての命を回す歯車。
『巡礼の旅』を終えたトネリコが、
その『使命』に逆らって作った偽の円卓。
───召喚者の玉座。
あの玉座と結びついた者は、
『ブリテンの妖精』のマスターとなる。
- サーヴァントと似通った性質を持つ
- 前の召喚の記憶を引きずることがある。
- 今代が生きているのに同じ妖精が生まれてくる場合がある。
- これを娘・息子としても扱うが基本的には再召喚された自分が実の『娘』『息子』という認識。
妖精にとって実の『娘』『息子』と言えるのは、
自分が死んだ後に生まれる『次の代』の自分だ。
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氏族
氏族 |
概要 |
風の氏族 |
最初の六人の一つ。ヒト型で長い耳に虫の羽を持つ。 理性的で、平和的。優れた妖精紋様を持っている。 『風の報せ』という特殊能力を持つ。 |
土の氏族 |
最初の六人の一つ。肉体が締まった頑強なヒト型、ドワーフ。 一番の働きもので建物や道を作る |
牙の氏族 |
最初の六人の一つ。獣人。好戦的で強力。モースと戦える。 人数を数えるときの単位は「爪」 |
翅の氏族 |
最初の六人の一つ。ムリアン以外は消滅。 |
鏡の氏族 |
最初の六人の一つ。予知能力を持ち、予言を下す。妖精國の中でもっとも人気があった |
雨の氏族 |
最初の六人の一つ。詳細不明。 |
王の氏族 |
北の妖精。マヴを発祥とする種族。現女王ノクナレアの妖精領域で別の氏族も王の氏族になれる。 |
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風の報せ |
- 風の氏族が使う声を乗せて伝達する術
- 機密性が薄く、誰にでも聞けてしまう。
- 個人宛の風の報せは高位の風の氏族じゃないと使えない。
『風の報せ』。風の氏族の得意技ですよ。
風に乗せて声を運ぶんです。
ただ、連絡手段としては機密性が薄くて。
他の妖精にも聞けちゃうから。
個人宛の『風の報せ』は、よほど力のある
風の氏族の妖精しか使えないと思います。
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巡礼の鐘 |
- 命を終えた氏族長の遺体が変化した鐘
- 鳴らすことでその氏族は『楽園の妖精』へ従順を誓い、『ブリテンを解放する』という使命への同意を意味する。
- 全て鳴り終わった時、『6の氏族』は亜鈴の仔でなく大地の妖精になる。
- 最初は始祖である亜鈴が鐘となったが『厄災』で破壊されるなどして氏族長が鐘になることになった。
- 鐘が破壊された上で氏族が全滅した場合、最後の一人が鐘になる。
巡礼の鐘は『命を終えた氏族の長』の遺体が
変化したものです。
『楽園の妖精』への従順と、
『ブリテンを解放する』という使命への同意……
その時代における『6の氏族』は
亜鈴の仔である事を放棄し、大地の妖精になる……
そういう取り決めを示す、
謝罪の音だと聞きましたが……
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その他の妖精
地球上で発生した妖精であれば、
カタチや経緯は違っても“存在した”事になる。
この妖精國には、欧州の妖精伝承に見られる
妖精たちがカタチを変えて発生している。
生態系の類似性とでも言えばいいのかな。
地球という環境であれば発生する生命、文明、イベントが似通うこともあるさ。
- 妖精領域が使える亜鈴も氏族の輪から外れる
- 亜鈴(大父、大母)は真祖、精霊に近いため。
- たいていは妖精領域で自滅して妖精亡主になるとされる。
いえ。そういった力を持つ妖精は、
氏族の輪から外れてしまうんです。
同じ氏族の妖精たちに追われたり、
自分のルールを扱えずに自滅したり……
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異界常識(アストラリティ) |
それは、モースが出ると
放棄せざるを得なかったからです。
北部ではモースはあまり出ないらしく、
畑を自由に作れるそうですが、
南部は頻繫にモースが出るので、
街の外に出られるのは力のある妖精だけ。
牙の氏族は“戦に死はつきものだ!”と
やせ我慢で少しだけ耐えられるそうですが、
私のように“異界常識”を持たない下級妖精は、
モースに触る事さえできないので……
それに、畑を作ったところで百年ごとに
作りなおしになりますから……
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鉄について |
- 加工した鉄の武器は妖精にとって毒になる
- かぶれ毒となり、鉄の武器による魔力砲なども魔力に毒性が宿る。
- 妖精たちは鉄の武器を嫌うが日用品や建物には大して忌避されない。
- これを利用してモースや妖精の侵攻を凌ぐ金庫城が作られた。
風の氏族は嫌いますね。
土の氏族は貴重品として扱います。
妖精たちが嫌うのは“鉄で作った武器”ですので、
日用品や建物に使う分には、
そこまで忌避されてはいないんです。
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楽園の妖精
生態
- 楽園から『選定の祭具』と共に送られた星の種が地上で芽吹いて楽園の妖精となる
- 成人体になるまで人間のように成長する。
- 『成長する妖精』で、他の妖精から嫌われたり、愛されたりする。
『楽園の妖精』は、
楽園から地上に流れた『星の種』だそうで。
地上で運良く芽吹くコトができれば
幼体として発生します。
- 巡礼の鐘を鳴らすことで本来の力を取り戻していく
- 楽園の妖精は使命や記憶、宿命も思い出す。
- 鐘を鳴らすまで魔力量が他の妖精に比べて少なく、戦うには魔術などの工夫が必要。
『成長』じゃなくて『解除』されているんだ。
『楽園の妖精』は、たぶん性能を制御されて
生まれてくるのだと、僕は思う。
『巡礼の鐘』はその制御を
解除していくものなんだろう。
それは同時に、本来持ち得ていた知識……
記憶や宿命を呼び起こすんじゃないかな。
アヴァロンから派遣された妖精
- 楽園から『使命を守れ』という声を届けるために派遣される妖精
- ブリテン異聞帯の妖精たちに嫌われる。
- ブリテン異聞帯の妖精たちは都合よく『厄災』を解決させて排除しようとしてくる。
このブリテンに生まれてから、もう3000年以上。
私は今まで、どんな『厄災』にも勝ってきた。
けれどその後、
いつも厄介者として排除された。
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使命 |
- 6の氏族に過去の過ちを認めさせ、聖剣作成の神秘を継承すること
- 各氏族の『巡礼の鐘』を鳴らすことはその氏族の長が罪を認める事を示す。
- 鳴らし終わった楽園の妖精は楽園に戻って聖剣になる。
すべての始まりは『聖剣が造られなかった事』。
この間違いを正すために、『星の内海』から
選ばれた妖精が地上に送られた。
ひとりめはヴィヴィアン。
そしてふたりめはキミだ、キャスター。
キミたちの『使命』は6の氏族に
過ちを認めさせ、聖剣作成の神秘を継承すること。
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聖剣化
- 使命完了後に楽園へ戻り“その時代の人類”に与えられる聖剣になる
- 楽園の妖精はより毅く、より善い聖剣を象るために経験、記憶を集積する器。
聖剣の概念、その確立と引き換えに、彼女は消える。
それが『楽園の妖精』の使命であり、機能なんだ。
聖剣を造る、といっても簡単じゃない。
彼女が獲得した経験、記憶、霊基、運命。
その全てを『材料』にして聖剣は造られる。
これは犠牲じゃない。あくまで等価交換だ。
妖精亡主
強力な妖精の亡霊
うん。6つの氏族長の中で、妖精領域を他人に
強制できるのはムリアンとノクナレアのふたりだけ。
それ以外の“領域持ち”はたいていが自滅して、
亡霊となってこのブリテンを彷徨っている。
こっちは妖精亡主と呼ばれていてね。
考えようによっては妖精騎士より恐ろしい。
うん。私、未練や恨みはなくて、
たんに存在濃度が濃すぎて消えられないだけなのです。
自分でもちょっと困ってるというか。
何年たっても消えられなくてー。
関連項目
妖精たちの親。真祖。
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最終更新:2024年03月27日 23:01