原始電池

作品名:ロード・エルメロイの事件簿
使用者:アトラム・ガリアスタとその一味、カウレス・フォルヴェッジ

奈須きのこ作品に登場する術技あるいはその魔術礼装。
魔術の一つ。
手のひらサイズの小さな壺のような物体から電力を生成する




術技についての詳細

来歴

  • 世界最古の電池から発生した魔術
    • 科学とは異なる手段で洗練されたもののその魔術師一族は没落した。
      • ガリアスタ一味が一族ごと買い取り実用化した。
 世界最古の電池は、中東の郊外──ホイヤットラプヤ遺跡で発見された。
 おそらく電池の仕組みを知ってのことではなく、金メッキをするための器具として、い
くつかの偶然から開発されたものだろうと目されている。しかし、同じ仕組みは魔術の手
でも連綿と伝わっており、科学とはまったく別の道のりを経て発展していたのである。
 そうした一族のひとつが没落する際、ガリアスタが金で歴史ごと買い上げたのだ。

避雷針

  • 電流を制御する術式の応用で避雷針を創造する
    • 神秘の電撃であれば相応に術式の強化が必要。
原始電池用の魔術を増幅させ、避雷針のように威力を逃がしたのだ。

治療

  • 生体電流を操作し、肉体の治癒能力を高める
    • 植物性の霊薬などの薬効を変えてしまう恐れがある。
「生体電流を調整して、先生自身の治癒能力を高め、可能なかぎり精気も賦活しています。
でも、これだけじゃどれだけ足しになるか。強大な魔術刻印でもあれば全然話が違うんで
すけど」


使用者との関連性

アトラム・ガリアスタの場合

  • 鉱石や代償の魔術を応用して実用化した
    • 雷を操り、天候すらも操作する魔術使いの武装集団として成り上がった。
 もともと鉱石や代償の魔術を研鑽していたことも、原始電池という形式に都合が良かっ
たのだろう。はたして、彼らは電力へ自らの魔力を乗せることに成功した。古代より多く
の地域で神威とも神鳴とも崇められてきた『力』を制御することで、ガリアスタの一族は
繁栄を享受してきたのである。もちろん、天候に働きかけた術式もこうした技術を応用し
たものだ。

カウレス・フォルヴェッジ

  • たった数週間で電気魔術を覚えるほどの適性
「霊薬ぐらいじゃどうにもならないだろうし、ここじゃ施しようがないと思ってたんだけ
ど、案外いい腕してたのねあなた。何、治療魔術は得意分野だったの?」
「得意ってわけじゃないです。電気魔術は先生に数週間前教わったばかりですし」

+ 絞首刑の雷(クラフテッド・ツリー)
  • 電流でできた網
    • 英霊や物体を絡め取れる。
    • 人体の魔力と、原始電池による電力を融合させガルバニズムの術理で強化した電流網。
「人体の魔力と、原始電池による電力を融合して、ガルバニズムの術理によって強化して
るんだ。前から先生と練習してたやつだよ」


元ネタ

バグダッド電池
バクダットのホイヤットランプファの民家遺構で発見された紀元前の電池。土器の壺。
電池を目的にしたものではなく金鍍金をつけるためのものだったとされる。
別の説では呪文が書かれた3つの鉢と共に置かれていたことから感電による宗教体験を演出する装置とされる。


関連項目

原始電池の術技分類。

遠い世界でカレウスの電気属性に影響を及ぼしたもの。

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最終更新:2024年02月13日 01:55