最果てにて輝ける槍

ロンゴミニアド
作品名:Fateシリーズ、ロードエルメロイシリーズ
使用者:アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)、獅子王(= 女神ロンゴミニアド)、グレイ、
    骸王(= ロゴスリアクト)、
    自立観測型存在証明システム・ムネーモシュネー(フェイク・ロンゴミニアド)
別呼称:霊脈閉塞型兵装

奈須きのこ作品Fateシリーズに登場する武器。
宝具の一つ。形状は槍もしくは塔もしくは魔術。
物理法則を惑星に固定させるために存在する塔
宝具としてのものはその塔の影




武器についての詳細

来歴

  • 世界の果てにあるという『最果ての塔』の影
    • 使用者たちが使う武器は聖槍だが個人兵装用に小型化した塔の影にすぎないもの。
      • 影であるため兵装の方は何本あっても不思議ではない。
その惑星において覇権を握った知的生命体の認識……
あえて言うなら物理法則か。
この物理法則によって成り立つ敷物が我々の世界だ。
これが剥がれないように惑星に縫い付けているもの。
それが『最果ての塔』と呼ばれる現象らしい。
この『塔』は何もブリテンに限った話ではない。
世界に点在し、何本もあるものだ。
そのうち一本が獅子王の持つ聖槍なのだろうね。

+ 最果ての塔について
  • 世界の果てに存在する塔
    • 人類が永遠に到達できない場所にあり、人界を見守っているとされている。
一つはこの世界を貫いている巨大な塔。
これは聖槍の在り方がカタチになったもの。
「聖槍は健在なり」と我々に示したものです。
実際に塔としてあるようですが、人間には辿り着けない。
なにしろ『世界の果て』にあるものだ。
果てには永遠に辿り着けない。
塔は世界の果てにそびえながら、
人界のすべてを見通し、守っている。

基本性能

宝具のランク A++(→EX)
種別 対城宝具
レンジ 1~99
最大捕捉 1000人
宝具による効果 破壊光

+ アルトリア・ペンドラゴン[ランサー]
宝具のランク A++
種別 対城宝具
レンジ 1~99
最大捕捉 900人
宝具による効果 破壊光

+ グレイ
宝具のランク A+
種別 対城宝具
レンジ 1~99
最大捕捉 100人
宝具による効果 破壊光

物理法則改変

  • 世界に張られた物理法則のテクスチャを縫い止める
    • 本来の形は槍ではなく塔や柱、錨である。
    • 現在のテクスチャの下には過去に存在した幻想法則が存在する。
      • 聖槍が抜かれた時、幻想法則が現出してしまう。
その真実の姿は、世界の表裏を繋ぎ止めるモノであるという。
聖槍は本来、世界の表層を縫い止める「光の柱」ないし「塔」であり、万一これが解かれれば現在の物理法則によって成
り立つ世界は剥がれ堕ち、過去のものとなった多くの幻想法則が現れるという。

次元断層

  • 次元断層の壁を作り出し外部の侵入・干渉・観測を防ぐ
    • 塔がある場所=『世界の果て』であるため聖槍の立つ場所には辿り着けない。
      • この事実を利用したもの。
目視できる『光の壁』は次元断層である。
これは第六特異点において記録された、
『世界の果て』と同類のものである。

軍勢展開

  • 魔力で軍勢規模の粛正騎士兵団を生み出す
    • 反応は人間だがほぼ英霊のような騎士。
    • 人間との意思疎通が可能で連携が取れる。
今までは兵士と粛正騎士の混成部隊だったが、
これはもう完全に人間じゃない───
聖槍の魔力で造られた神造兵団だ!
これまでとはレベルが違うぞ!

破壊光

  • 粛清の破壊光を発射する
    • 防ぐには粛清防御かそれに匹敵する威力の宝具が必要。
    • 「世界を救う星の聖剣」と同様に十三拘束が課せられている。
      • 真名解放を行うためには半数までを解除する必要がある。
真名解放によって聖槍は最果てにて輝く光の力の一端を放つことになる。
真名解放を行うためには合計十三の拘束のうち半数までを解除する必要がある。この性質は「世界を救う星の聖剣」と同
等のモノとされる。

+ 最果ての加護
  • ロンゴミニアドの所有者に与える世界の果てからの加護
    • 戦闘時においてのみ、魔力と幸運のパラメーターを一時的にランクアップさせる。
      • このスキルは聖槍というより世界の果てに関わりのある人物に付与されるスキル。
聖槍の所持者へと自動的に付与されるスキル。


ネガ・ロンゴミニアド

反転した聖槍

  • 繋ぎ止める性質が反転してテクスチャを敷くものになった聖槍
    • 網と表現される。
    • 作中では特異点でムネーモシュネーが再現した聖槍が変異し制御不可能となったものが登場する。
あの聖槍はテクスチャを繋ぎ止める錨でございます。
ですが、反転すれば
テクスチャを改竄する網ともなり得てしまうでしょう。


使用者の関連性

アルトリア・ペンドラゴンの場合

  • 神代と幻想の最後に立った「王」
    • 物理法則のテクスチャを剥がす権利として聖槍を所有する。
神代と幻想の最後に立った「王」であるが故、彼女はこの絶大な力を秘めた聖槍を所有する。
  • 十年ほどロンゴミニアドを使用したアルトリア
    • 使用期間が短い女神ロンゴミニアドと違い精神構造・霊子構造はそこまで大きく変化していない}
この彼女はカムランの丘にて自ら聖槍を返還し、大地に還った天の英霊である。
しかし彼女と同じ姿をしたサーヴァント「獅子王」は、死する運命の時に死ぬ事ができず、結果、聖槍を持ったまま彷徨
う亡霊となってしまった。

アルトリア・ペンドラゴン[オルタ]の場合

  • 聖杯の呪いを利用した“嵐の王”への変質
    • 聖槍の女神になることを拒み、自らを黒き暴虐へと定義した。
      • 聖槍は本人にとって「呪い」であると認識している。
ありとあらゆる手段を以て彼女は自らを強く定義した。
何処かで縁を得たと思しき聖杯の呪いさえも利用したためか、聖剣の騎士王としての自身からはかけ離れ、荒ぶる性質
を有する存在となった成ったが───
それでも、ヒトとして彼女は在り続ける。

女神ロンゴミニアドの場合

  • 聖槍を持ち続けたことで精神構造・霊子構造が神霊となったアーサー王
    • 人の理性を持たず、神の視点を持つ。
      • 人理焼却の際は人の幸福や世界の救済よりも人間の価値の保存を優先した。
彼女は本気でこう考えている。
『人間は価値あるものだ。
 だが人命に価値はない』と。
その結果が聖都キャメロット。まさに神の視点だ。
理性がない、とはそういう事さ。
  • ロンゴミニアド自身として使いこなす
    • 『最果ての塔』の権能をそのまま使いこなす。
      • 攻撃に転じれば粛清攻撃を最高級の宝具火力の1000~3000倍以上の火力で撃ち出せる。
直上、魔力観測値3000000オーバー!
えーと、最高級の宝具火力が1000から3000だから───
  • 塔自体を聖都キャメロットとして出現させられる
    • 選ばれし人間500人を収納し保護することができる。
      • キャメロットが出現した時点で一帯は『世界の果て』と化して消滅する。
ヘルメスの計算によると、
聖槍には五百人の魂が収納できるらしい。
あの聖都は聖地の上に一夜にして築かれた。
不可能な出来事のように思えたが、何のことはない。
あの都市は「聖槍」そのもの。聖都に選ばれた人間は、
みな聖槍の中に仕舞われたようなもの。

グレイの場合

  • 肉体的にアーサー王を再現しようとした家系
    • グレイは最高傑作であり、顔をはじめとしてアーサー王を再現している。
 かつての持ち主とそっくりの──顔だけではなく、四肢や筋肉のつくり、果ては内臓や
血管までも模倣しきった人間をつくりだせれば、匣に秘された宝具を使うことができるよ
うになると、自分の家系は信じていたのだ。無論、かの英雄は現代では失われた多くの神
秘的因子を持っていたというのだから、完全な模倣などかなうはずもない。だがヒトの部
分だけでも模倣しきれれば、何らかの光明があるはずだと、自分の先祖は信じたのだ。
  • 聖槍をもて余しているため封印礼装をかけランクを下げている
    • 宝具のランクはA+に、最果ての加護はランクBに低下している。
真実の姿は、世界の表裏を繋ぎ止める錨であり、彼女が扱う槍はその錨の影である。
しかし、影でさえ本来人間であるグレイの手には余るため、普段は封印礼装であるアッドの内側に封じており、必要に
応じて解放される。アッドが幾多の武器に変わるのも、この聖槍から溢れる力を利用したもの。

骸王の場合

  • アーサー王の精神を再現したもの
    • 展開される軍勢は粛正騎士ではなく骨兵。(自己判断可能)
      • 意思疎通は骸王とのみ可能で骨を鳴らして会話する。
      • 破壊されても膨大な魔力で修復される。
 さきほどイルミアの砕いた部位を一瞬で再生させて、立ち上がった骨兵たちが背後から
再び切りかかってきたのである。ばかりか、たった今裏拳で破壊した部位さえも、見る間
に修復していく。まるでフィルムの逆回しでも鑑賞している気分だった。
*1

モルガンの場合

  • 『星の内海で編まれた魔術』としてロンゴミニアドを修め、兵装として使う
    • 全部で十二門の砲として用意し、ブリテン中の妖精から魔力を徴収・来る厄災に備えた。
そう。遠く離れたオリュンポスにまで届いた、
神罰の如き大魔術。
キリシュタリアの理想魔術を上回る神秘。
アレは確かにロンゴミニアドだった。
人の手によるものではなく、この星……
『星の内海で編まれた魔術』。
*2

ムネーモシュネーの場合

  • 聖槍の記憶から再現・融合しロンゴミニアドそのものとなる
    • 他のロンゴミニアドにも干渉できる。
当然でしょう? あなた方はロンゴミニアドの
類感魔術でこの槍へとやってきたのですから。
あなたがこの槍に干渉できるのと同様、
私もあなたの聖槍に干渉できる。
いま、この場では聖槍は起動しません。
あなた方の切り札は、切る前に潰された。


元ネタ

ロンゴミニアド(Rhongomyniad
ロンゴミアント(Rhongomiant
アーサー王伝説に登場する槍。
名前は「槍」を意味するロン(rhon)と「なぎ倒す」を意味するゴミニアド(gomyniad)の複合語とされる。
これといって強さが発揮された逸話はないが『キルッフとオルウェン』でアーサー王が「望みの物を与えよう」と告げた場面で、
例外的に与えることができないものの一つとしてロンゴミニアドの名を挙げている。
一説によるとアーサー王の父、ウーサー・ペンドラゴンの持ち物であったとされる。


関連項目

最果てにて輝ける槍の武器分類。

関連タグ


リンク

最終更新:2024年10月09日 23:04

*1 エルメロイの事件簿7 P94

*2 Fate/Grand Order 妖精円卓領域 プロローグ