存在についての詳細
形容
ぽっかりと空いた眼窩は以前のものと同じ。
クセルクセスの名を有していた頃と、同じ。
体躯は一回り巨大だった。
闇色であるのは確かだった。
けれど、今は、顔だけでない部分が白色。
《安らかなる死の吐息》
- 空間に亀裂を入れ、生物に死をもたらす咆哮
- 射程は半径数百フィート
- 《奇械》クセルクセス時は大鎌だったが、《奇械》トートになった後は言葉になっている。
──咆哮が、空間に亀裂を走らせる。
男の叫びに《奇械》が応じる。
闇色巨人の口のない顔から放たれる言葉が
安らかなる死をもたらすのが確かに視える。
それは命を破壊して、それはすべてを奪う。
それは人間の“現在”を完全に否定する。
痕跡の一切を残さない。
ただの死をもたらすのではない。
それは“存在の完全な否定”を与えるのだ。
それは人間の存在したすべての痕跡を消す。
それは決して苦しみを与えず、命だけ奪う。
誰も、この吐息からは逃れられない。
しかしただの声だ。
死の吐息は再装填に時間を要するらしい。
欠点
- 初期型《奇械》同様に“緒”の切断が弱点
- 同じ終期型の《奇械》ポルシオンが“緒”の切断と全箇所同時圧壊が弱点だったので《奇械》トートも同様と考えられる。
──すべての《奇械》は不滅──
──物理破壊は不可能──
──トートの場合──
──破壊方法は──
──宿主との“緒”を切断──
使用者との関連性
終期型《奇械》
- 《奇械》クセルクセスの終期型
- 登場人物の一人である老師イルから知識等を奪ったことによる終期型へと至った。
元ネタ
トート(ギリシャ語:Θωθ)、ジェフティ(ḏḥwty)
エジプト神話に登場する神性。知恵、魔術、書記、時間を司り、楽器を創造するなど幅広い範囲で信仰を得ている。妻に妹のセシャトあるいはマアトを持つ。
トートは神々の書記でもあったためヒエログリフを開発したのも彼とされている。ラーを補佐することから「ラーの心臓」とも呼ばれる。
ヘルモポリスを中心に信仰された。聖獣はトキとヒヒであり、トートの顔もトキあるいはヒヒで描かれる。
関連項目
《奇械》トートの種族分類
《奇械》トートの初期型
関連タグ
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最終更新:2021年12月28日 03:30