顕象段位 | 詳細 |
序段 | 最初に夢界に入った者の段位。夢を一つのみ使える。 |
詠段 | 二つの夢を同時に重ねることが可能。組み合わせが上手ければ相乗効果により威力は倍増する。 |
破段 | 二つの夢を組み合わせて、神霊たちが持つ固有能力の1つを創造する。 |
急段 | 三つの夢を同時に重ねる事が可能。破段で得た固有能力を 協力強制でさらに強化する。 |
終段 | 桁違いに高めた第六法と盧生の阿頼耶識接続より神話的存在を呼び出す。 |
特定の手順を踏むことにより、他者に協力を強制すること。
その手順とは、無論のこと自由勝手にいくらでも決められるというものでは
なく、せいぜい一人に一つか二つ。しかも術者の人生を象徴するような、強い
拘りや哲学を体現したものでなくてはならない。
「俺とお前、彼我の間に特定の手順を踏ませることで協力強制を起こすのだよ。相
手の敷く法へ乗った場合、それは合意と見なされる。何も珍しいことではない」
「侍の鞘当てというように、古今東西を見渡せばそういう枠組みは幾らでも目につく
だろう。相手と自分で、共に一つのルールを遵守するのだ。ゆえに必殺、発動すれ
ば逃れられん」
「なんせ相手の合意も乗っているのだからな」
同時に俺の背後から、アラヤを通して八つの宝玉が顕れる。光輝きながら光速の旋
回を始めるそれから感じる霊力、意志力、そして神気の密度と強さは文字通り桁が
違った。
「君も体感している通り、神格を喚ぶのはそれだけで凄まじい精神力を毟り取られ
る。並の人間なら小妖一つに振れただけでも脳が沸騰してしまうだろう。(以下略)」