「それじゃ、早速パーティ名を登録しようかね」
パーティのリーダーであるリンファが、
鼻歌を歌いながらご機嫌で作業を始める。
それを待つ間、座りながら手持ちぶさたに、
マルーは生えている草をブチブチ抜いていた。
近くでポリンがぽよぽよとはねている。
それを師匠が捕まえてつついている。
ジーベルは一人、落ち着いていて
作業が終わるのを静かに待っていた。
「できた!」
リンファの声に、3人が一斉に
リンファの手にあるプレートを覗き込む。
『-*-WindTalez-*-』
リンファの手には、パーティ名の彫られた
プレートが9枚あった。
「どれどれ?」
「名前が彫られてるね」
「あれ、最後はzにしたんだ」
「別にいいんじゃない?」
「これで同じパーティだって証明するんだ?」
「なんかいいな~」
ひとしきり、それぞれが感想をのべた後に。
「ハイ」とリンファが一人ずつ手渡す。
軽いけれど、確かな重みに
仲間になったことを実感する。
「うわ~、なんか可愛いなぁ」
マルーがしげしげとプレートを見つめる。
名前には、文字の前後に装飾が施されてあった。
渡されたプレートを、胸元につけてみる。
木陰に零れ落ちる陽射しに、時折反射して輝く。
各々、好きな箇所にプレートをとめているが
一目で揃いの物だとすぐにわかる。
同じパーティの一員だ、って。
「えへっ、可愛いでしょ♪」
「まぁ、いいんじゃね?」
「ふふ~♪」
プロレス好きだったり、可愛いものが好きだったり。
リーダーは面白い女性らしい。
ともあれ、これで無事にパーティが結成された。
「さてさて」
おそろいのプレートをつけた仲間達を眺め。
ここから始まる、新しいパーティの旅立ちに。
「これからよろしくね!」
満面の笑みで、リンファが手を差し出す。
他の3人も手を差し出した。
リンファにつられてか、微笑みながら。
「こちらこそ、よろしく」
これから先、ともに歩いてゆく仲間達に。
どうか、楽しい旅路になりますように。
最終更新:2010年03月17日 19:12