「それじゃ、何にする?」
再び、リンファが3人に問いかける。
彼女の考えた名前は反対したものの、
だからといって「これ」という名前は浮かばず。
両腕を組んだり、頭をひねりながら、
4人でしばし考える。
門の向こうには、国の象徴であるプロンテラ城が遠くに見える。
そよいでくる風は北の方、プロンテラの町から流れてくる。
人が集まり、冒険者が集まり、出会う場所に
吹いているそよ風。
初夏の柔らかな陽射しの中、
涼やかな風がマルーの髪を揺らした。
「『WindTales』っていうのはどうかな?」
マルーが最初に口を開いた。
「ほほう、意味は?」
「え? 意味? 訳すと『風のおとぎ話』かなぁ?」
『風』はマルーの好きな言葉で。
どこにでも吹く風のように、
皆で何処へでも冒険に行ってみたかったから。
『おとぎ話』のように、楽しく笑えるような、
仲間達と素敵な旅ができますように、と。
「いいんじゃない? なんかそれっぽくて」
「え、ほんとにこれでいいの?」
「それにしよう!」
他の3人からも反対がなく、パーティ名が決まった。
あっさりと決まってしまったことに、
「ほんとにこの名前でいいのかな?」
「これがいいよ!」
マルーが少しだけ困った顔で呟くと、
リンファが明るい笑顔で答えた。
最終更新:2010年03月16日 21:51