「・・・・・・・・・・・スラさん?」
「うわぁ~綺麗なバラだね」
「どう見ても普通の花じゃないですよねぇ」
「いやいやいや、見た目にだまされちゃダメですよ」
「ほう?」
ジーベルの、半眼で据わった視線を逸らしつつ、
花の説明をはじめる。
「これはね、しおれないバラって言ってね…」
「知ってますよ」
「あれ、そうなの?」
説明を途中で遮って、ジーベルが静かにそっと箱を閉めた。
「これって、あれですよね。あれ」
「うん、あれだね」
「永遠の愛を誓うってやつですよね?」
「永遠の愛」の部分で3人の視線が強まったが、
「やだなー、違いますよ?」
笑いながら軽く流した。
「違くないでしょーがっ」
すぐさまジーベルのツッコミが入る。
やはり、と言うか。
勘違いしているジーベルに更に説明しようとすると、
「スラさん、結局からかってるんでしょ?」
怒ってきく耳をもたなくなってしまった。
「あー、それってからかってるように見えるかも」
「スラ師匠、そんなのあげたらリンさんが勘違いしますよ」
他の2人からも批難を受けて、しぶしぶ箱を返してもらう。
「そんな小道具を使わなくても仲直りぐらい簡単ですよ」
「そう? じゃあジルくん頑張ってね」
まぁ、ジーベルが帰る気になったのならいいか。
少し残念に思いながら、マルーが花好きなことを思い出し、
「まるっち、この花いる?」
「え、もらっていいの?」
「どうぞー」
箱に入れたまま手渡した。
「じゃあ、皆が集まる部屋にでも飾っておくね」
嬉しそうに受け取って、礼を言った。
最終更新:2010年06月11日 16:42