ジャイアントホールの中で
色違いの子タブンネを見つけた。
しかしその体は傷だらけでその幼い命は今にも絶えそうだった。
俺は近づいてその色違いの子タブンネにを抱える。
どうやらまだ息はあるようだ、俺はカバンからミックスオレを取り出し飲ませる。
すると体力を取り戻したようで、傷ついた色タブンネはすやすやと息を立てて眠り始めた。
それを見て安心したその時、草むらからガサゴソと数匹の子タブンネがでてきた。見たところ4匹くらいいるようだ
そして俺と色タブンネを確認すると、そのタブンネは色タブンネを催促してきた。
きっとこの色タブンネはタブンネ同士の集落でいじめにあっていたのだろう。
なおのことうるさく騒いで色タブンネを要求する。
少しこいつらに苛立ちを覚えた俺は子タブンネを抱えたままモンスターボールに手をかけ、ハッサムを出す
ハッサムに一匹だけ残して殺すように命令するとハッサムは剣の舞を始める。
それを見たタブンネ共は一斉に逃げ出す、ハッサムはそれを追いかけ、まず手始めに一匹のタブンネにバレットパンチをする。
手加減なしの一撃でタブンネは奇声をあげて吹っ飛ぶ。
もうあのタブンネは逃げる気力もないだろう、他のタブンネを殺すようにハッサムに命令する。
その間に俺はそのタブンネにげんきのかけらを使う。
タブンネは意識を取り戻しすぐさま逃げようとするがその前には残り二匹の二匹を惨殺し、もう残りの一匹を鋏で掴んでるハッサムが居た。
ハッサムはそのタブンネの前で掴んでるタブンネの頭をぎりぎりと締め上げる。
そして頭蓋骨の割れる音と共にハサミが閉じる、首だけ残ったタブンネは痙攣した後失禁して絶命した。
残ったタブンネは命乞いをしている、そこで俺はハッサムをボールに戻す。
そのタブンネは腰を抜かしながらも這うようにして逃げ始める、俺はそれを追いつかない程度の速さで追う。
あのタブンネは集落に戻るつもりだろう、その集落で狩りを行なうと良い経験値になりそうだ。
這って逃げていくタブンネを見ながらそう思った。
タブンネ達の集落についた、草や藁で造られた簡素な隠れ家にさっきの子タブンネは逃げ込もうとする。
しかしここまで来たらもう用がない、俺はその子タブンネの体を踏みつけ、体重をかけていく。
そして背骨の折れる音がしたあとタブンネが断末魔をあげて息絶える、うるさい。
その断末魔を聞きつけ集落から3匹のタブンネがでてくる、そしてそのタブンネは俺とその踏みつけた子タブンネを見比べると飛びかかってきた。
モンスターボールからボスゴドラを繰り出し応戦する、といっても力の差は歴然だが。
タブンネは無謀にもボスゴドラに捨て身タックルで応戦してくる。ボスゴドラは何とも言えない複雑そうな表情をしていた。
ボスゴドラはこっちを見てきた、きっと余りの弱さに反撃していいのかどうか迷っているのだろう、かわいいやつめ。
俺はゆっくり大きくうなずくと、ボスゴドラは一匹のタブンネにもろはのずつきをする。
ずつきを喰らったタブンネは内臓がミンチになるほどの衝撃をくらい、肢体がぐちゃぐちゃになる。
口から血ヘドを吐き出し、悲鳴にもならない悲鳴を上げる。
生命力の強いタブンネだ、これだけ強い衝撃を喰らってもあと数分は生きているだろう。
その様を見ていた他のタブンネは、集落に逃げ込む。
俺とボスゴドラはタブンネに集落におじゃまする、集落中のすべてのタブンネが俺と抱えている色タブンネを見つめる。
そして今度は数十匹のタブンネが応戦にでる、おそらくこの集落の雄をすべてかき集めたのだろう。
一方で雌と子供は逃げようとしている、逃がすのももったいないがこれだけのタブンネをすべて押さえておくのには無理がある。
俺はヒードランをだし、マグマストームをするように命令する。
するとその集落の周りがすべてマグマの渦に囲まれた、多少熱いがまぁそれは我慢しよう。
雄タブンネ共は一斉にボスゴドラめがけて捨て身タックルを仕掛けてきた、まぁ死ぬことはないから大丈夫だろう。
俺は手持ちのポケモンすべてを解放する。
ハッサム、ボスゴドラ、ヒードラン、アイアント、キリキザン、ナットレイ
みんなそれぞれ思い思いの方法で狩りを始めた。
まず一番最初に動いたのはアイアントだった。
アイアントは逃げ惑っているタブンネのうち一匹をつかみ、そして引きずる。
ある程度群れと距離をとるとタブンネを離す。
アイアントは興奮しているのだろう、口を左右にカシャカシャ鳴らしながらタブンネに近づく。
タブンネは逃げだすがマグマストームが遮っていて逃げられない。
マグマストームの前で立ち尽くすタブンネにアイアントはシザークロスをする。
「ミギャアアアアア」という鳴き声と共にタブンネの胴体から短い脚が両方とも離れた。
アイアントはそれを拾い、咀嚼しながらクチャクチャと食べる。
タブンネはその間にと思ったのか張って逃げ出す、しかし素早いアイアントに勝てるはずもなく、呆気なく追いつかれる。
上半身を起こし助けてくれと懇願するが、アイアントはそんな様子を興奮したように口を鳴らして見ている。
再びアイアントはシザークロスを行なう、やはり醜悪な叫び声をあげるタブンネ
しかし今回は右腕を完全に切り離さなかった。
アイアントは激痛で狂いそうになっているタブンネの切れかけた腕を口で挟んで、ちぎり取る。
ブチブチを筋肉や皮膚が切れる音と共に完全にタブンネの右腕が切り離された。
そして一通り腕を食べ終わった後タブンネは残った左腕をシザークロスで切り離す、タブンネダルマの完成だ
しかしタブンネは悲鳴をあげない、どうしたことかと思ったら痛みの余り気絶してしまったようだ。
これではつまらないと思ったのか、アイアントは気絶して倒れているタブンネの上に乗り、そしてタブンネの頭にアイアンヘッドをかます、もちろん軽く手を抜いてだ。
それを数回繰り返し、ようやくタブンネは目を覚ました、そしてその後激痛が襲ってきたのかタブンネは暴れ狂う。
さすがに乗っていられなかったのかアイアントは軽い身のこなしでタブンネの上から降りる。
「ミビャアアアアアアアアアアアア!!!」と叫び声をあげながら暴れるカタワタブンネはまるで芋虫のようだ。
アイアントは良いことを思いついた、というあくどい笑みを浮かべ、タブンネの腹を口ではさみ、持ち上げる。
暴れていると言っても所詮タブンネ、どれだけあがいてもアイアントの力とは比べ物にならない。
アイアントは持ち上げたタブンネをマグマストームの壁に押し当てる。
半ば正気を失ったように暴れていたタブンネだが、これと共にさらに暴れだす。
しかし無意味だ、どれだけ暴れてもじわじわと焼き尽くされていくタブンネ。
そうやって焼いていくと体力がなくなってきたのだろうか、悲鳴と抵抗が小さくなっていく。
息絶え絶えのタブンネに飽きたのか、アイアントはそのままタブンネを放してしまう。
その後アイアンヘッドでタブンネを押して、ダルマタブンネは完全にマグマストームの中に入り込んだ。
焼けていくタブンネは最後に一際良い鳴き声で断末魔をあげてくれた。そのことにアイアントも満足しているようだ。
さぁ次はどんな虐待があるのだろうか、楽しみで仕方がない。
次に動いたのがヒードランとナットレイだった。
タブンネの親子を壁際に追いつめる、母タブンネは4匹の子タブンネを後ろにやりヒードラン達の前に立つ。
ナットレイはそんな母親の上からツタを伸ばし、子タブンネの上に紫色の液体を振り掛ける、そうどくどくだ。
どくどくにかかったタブンネはその場に膝をつき、徐々に顔色が悪くなっている。
「ミィ‥‥ミィ‥‥」と弱々しい声で母を呼び、母タブンネはその声に応える。
そこでヒードランが母タブンネが隙だらけの間に一匹の子タブンネを奪い取る。
母タブンネはそれに気づくが後ろには毒にやられた子タブンネが苦しがっている。
どちらの対応をすればいいか迷っているうちにヒードランは紫色の火の粉を子タブンネに吹いた。
鬼火と呼ばれる炎タイプの技だ、その子タブンネは火傷を負い、苦しみ始めた。
毒を負った子タブンネと火傷を負った子タブンネの世話をする母タブンネ、それ以外のことはそっちのけだ。
無論それは残りの子タブンネも例外ではない、幸か不幸かまだ健康な子タブンネは二匹残っている。
ナットレイはなるべく傷つけないようにそっと一匹の子タブンネを持ち上げる、子タブンネは終始震えっぱなしだ。
ぶるぶると震えてる子タブンネを、触手でゆさゆさと赤ちゃんを抱く母親のように揺らす。
その動きに緊張が解けたのか、タブンネは「ミィミィ♪」と笑いだした。
そこでナットレイはそのタブンネを軽く上にほうり投げる。
そして渾身のパワーウィップをそのタブンネに当てる、タブンネはボスゴドラの方めがけて吹っ飛んで行った。
雄タブンネの相手をしているボスゴドラの方に子タブンネが飛んでいく。
その子タブンネをボスゴドラはスマブラのドンキ○コングもびっくりなほど見事なヘッドソバット(アイアンヘッド)で地面にたたきつけた。
「ミギッ」という短い悲鳴と共に文字通りぺしゃんこになる子タブンネ、母タブンネはまだそのことに気づいていない。
ナットレイは残りのもう一匹にも手をかける、もちろん逃げようとするがヒードランが居て逃げられない。
そしてナットレイは子タブンネをつかみ、もう一度パワーウィップでボスゴドラの方に弾き飛ばした。
今度はボスゴドラは軽いアイアンヘッドで別の方に飛ばす。
そしてその子タブンネが行き着いた先はヒードランだった。
ヒードランの体に子タブンネが激突する、ヒードランは微塵も痛みを感じていなかった。
それどころかヒードランにあたった子タブンネが溶かされていってる、溶岩に飲み込まれて子タブンネは悲鳴を上げる間もなくご臨終された。
一方ボスゴドラの足元で必死に捨て身タックルを続けているタブンネ達、効いてないことがわかってきたのか、別の標的に目標を定める。
そして目を付けた先はナットレイだった、タブンネ達はボスゴドラから離れナットレイに向かって捨て身タックルをしだす。
しかしタブンネ達が当たった途端逆にタブンネ達が悲鳴を上げ始めた。
鉄のとげ+ごつごつメットのナットレイに直接触れる攻撃をしたのだ、すでにばてかけていたタブンネ達のHPをごっそりと減らす。
その頃母タブンネは弱っていく子タブンネ二匹をいやしのはどうで治そうとしていた。
しかし毒タブンネを舐めている間に火傷タブンネをヒードランに奪われてしまった。
母タブンネは返してくれとせがむが、ヒードランにはなんの意味もない。
ヒードランは火傷タブンネに息を吹きかける、熱風とも呼び辛いものだが高温のヒードランの吐息は弱ったタブンネにはそれだけで効果的だった。
母タブンネは直接触れることが出来ず少し遠めに火傷タブンネにいやしのはどうをし続ける。
そして後で「カハッ」という弱々しい吐血と共に毒タブンネが息絶えた。
母タブンネのいやしのはどうが止まる、そして毒タブンネに近づき体を揺らす。
しかし毒タブンネは答えない、母タブンネのすすり泣く声が聞こえた。
一方でヒードランも息を吐きかけるのをやめる。
火傷タブンネはすでに疲弊していて、このままでももう長くないと判断したのだろう。
そんな火傷タブンネに母タブンネはいやしのはどうを再開した。
しかし体中が火傷で蝕まれて、疲労も限界で生きているのがやっとの子タブンネにいやしのはどうはただ長く苦痛を与えるだけのものでしかなかった。
ヒードランとナットレイ達が気ままに
タブンネ狩りをしていたころ、キリキザンは辺りを観察しはじめた。
そして一匹のタブンネに近づく、そのタブンネは二つも卵を抱えていて、たたでさえ鈍間なのに愚鈍さここに極まれりといったところだ。
キリキザンは足音を立てず近づき、そのタブンネを後ろから一突きした。
突然のことなので驚いた表情でタブンネはそのままその場に前のめりに倒れこむ。
キリキザンはそのタブンネに馬乗りになり、背中からグサグサと刺し始める。
刺されるたびに「ミギッ!ミギャッ!」と短い悲鳴を上げるタブンネ、しかしその攻撃でタブンネが死ぬことはない。
悪タイプ故か、ことキリキザンは相手をいたぶることに関しては秀でている。
生命維持に必要な臓器を傷つけず致命傷に至らなく尚且つ激痛がはしる場所を重点的に攻撃している。
そして一通り刺し終わった後キリキザンはタブンネの上から退き、卵をひとつ持ち上げる。
その時だった、マグマストームの渦がはれて、周りを遮るものがなくなってしまったのだ。
これを好機と悟ったのかタブンネ共が一斉に逃げ出す。
しかし、外に出ようとしたタブンネの一匹が「ミギャァァァァァァァァ!!」と叫び声を出して倒れる。
そのタブンネは目に見えない何かが刺さり、倒れたのだ。
実は俺はナットレイにステルスロックをするように命令していたのだ。
加えてそのステルスロックはマグマストームの熱で高温に熱されている状態だ、刺さればタダでは済まない。
次々とタブンネに襲いかかるステルスロック、中には這って逃げだそうとするタブンネもいたが、上からその間抜けな胴体にステルスロックが刺さるだけだった。
周りはタブンネの悲鳴で阿鼻叫喚だ、逃げ出そうとしたタブンネで無事な奴はもういないだろう。
ステルスロック自体にそこまで致死性はないので、高温のステルスロックとはいえ殺すまではいかない、だがそれがいい。
タブンネ達は地獄のような熱さと痛みにのたうち回っている、死ぬこともできず、解放されることもない。
キリキザンは辺りを見渡した後再び狩りに戻った、その前の親タブンネは再生力のおかげか体の傷がふさがり掛けていた。
そして立ち上がりキリキザンに捨て身タックルを行なう。
迫ってくるタブンネに卵を捨て、その手で一閃する。
タブンネは再び倒れる、しかしそれでもあきらめず卵の方に手を伸ばす。
その卵をキリキザンは拾い、そして殻を切り始めた。
殻の中から出てきたのは胎児のタブンネだった、少しグロテスクだ。
「ミァ‥‥‥ミァァァ‥‥‥」とタブンネ弱々しく鳴き、その胎児に手を伸ばす。
キリキザンはそのタブンネの手にそっと胎児を乗せた。
タブンネはその胎児を抱きかかえる。
しかしその胎児は息をしておらず、タブンネは「ミィィィィィィィィィィィ!!」と叫び声をあげて泣き始めた。
キリキザンはその様子を見てケタケタと笑いながらもうひとつの卵に手を伸ばした。
しかしそのタブンネが割って入り、卵を抱きかかえる。
キリキザンはその親タブンネの頭に深く手を突き刺した。
実は脳というのは神経を傷つけないと傷ついてもある程度生きることができる。
タブンネは脳が傷つき叫ぶことも体を動かすこともできず、その場に倒れる。
そしてキリキザンは先ほどのように殻を切り、中からタブンネを出した、今度はもうすぐ孵化するはずだったのかずいぶんとタブンネとしての形を保っている。
そして「ミィ‥‥」と静かに鳴きはじめたのだ、その様をみてタブンネは口をパクパクとさせ体をコイキングのようにピクピクと跳ねさせる。
キリキザンはそれを見て浅く弱く生まれたての子タブンネを傷つけ始めた。
生まれたてのタブンネは弱々しく鳴き声をあげた後、キリキザンに玩ばれて死亡した。
タブンネは何も言わない、言えないのだろうがその様をみて、体中の力が抜けたように項垂れたのだ。
キリキザンは胎児タブンネと子タブンネの死体を踏み潰し、その場を後にした。
あらかたのタブンネは片付いた。
残りはステルスロックで傷ついた生き残りや、死に至らずとも致命傷を受けて相手にされてないタブンネくらいだ。
ボスゴドラはずっと雄タブンネ達の相手をしていた、と言っても余りの数の多さに手が回らず凝った狩りができないでいた。
ボスゴドラは不満の色をあらわにする、一番の功労者ともいえるコイツをぞんざいに扱ったら罰があたるな。
そんなことを考えていると「ミィ‥‥ミィ‥‥」とか細い鳴き声が聞こえてきた。
どこから聞こえているか探していると、あるタブンネの死体から聞こえてくることがわかった。
俺はそのタブンネの死体をどける、するとその下には一匹の子タブンネがいた。
そしてこの親タブンネ、まだ息があるようだ、だが助からないことを判断してか死体のふりをして助かろうとしていたのだろう。
親タブンネは命乞いをする、幸いここからはボスゴドラから死角になっていて見えない。
俺はボスゴドラに「気の所為だった」と告げた。
その言葉を理解してかタブンネは安堵の表情に変わり、子タブンネをしっかりと抱きしめた。
そしてボスゴドラの方に戻ると俺はそっと口には出さずにあそこにタブンネ親子がいるとジェスチャーで伝える。
耳が良いタブンネに俺がボスゴドラに位置を教えたことを知らせたら逃げられてしまうかもしれないからな。
ボスゴドラは多少迂回しながらもわざと足音を立てるように歩きだした。
ドスン、ドスン、と重量感のある足音を立てながらゆっくりゆっくりとタブンネ親子に近づくボスゴドラ。
こちら側からは見えないが、きっと今頃見つからないように祈っているころだろう。
そしてついに、ボスゴドラがさも偶然を装ったようにタブンネ親子を見つける。
ボスゴドラはタブンネ親子を掴み、俺が見えるところまで持ってくる、気配りのできる良い子だ。
タブンネは仲間作りやいやしのはどうを使ってボスゴドラに命乞いをする。
ボスゴドラはその様をみてどうするか迷っている振りをする。
そしてにっこりとほほ笑み、優しくタブンネを持ち上げる。
気持ちが通じたと思ったのか、タブンネは涙を流し喜ぶ。
その瞬間、ボスゴドラのもろはのずつきが炸裂した。
急なことで理解が及ばないタブンネは「ミ゙!」という短い悲鳴をあげて数メートル先まで吹き飛んだ。
内臓が破裂したのか吐血したタブンネは、置いてきた子タブンネのところに這って向かう。
ずるずると、傷ついた体に鞭を打ちながら這っていくその姿はどこかナメクジを連想させた。
子タブンネを乱暴に掴み、その親タブンネのもとに行くボスゴドラ。
そしてその親タブンネの前に子タブンネを置いた。
子タブンネは急いで親タブンネにいやしのはどうをかけ、親タブンネは見る見るうちに回復していった。
するとその親タブンネをひょいと掴み、ボスゴドラは再びもろはのずつきを喰らわせた。
ボスゴドラはそれをずっと繰り返していた、殺しはせず死ぬほどの痛みを繰り返し与え続ける。
そしてそれを手伝っているのはほかでもない我が子なのだ。
子タブンネはそれに気付かない、傷ついては癒し、傷ついては癒し、それがどれだけ親タブンネにダメージを与えているか気づけないのだ。
そして親タブンネは理解しているのだ、我が子を自分で殺さない限り自分は助からないと。
親タブンネの悲痛な鳴き声が響いた。
タブンネたちの集落はものの数時間で焼け野原と化した。
生き残ったタブンネはほぼ0に近いだろう。
手持ちのポケモンたちはみんな俺のもとに戻ってくる。
みんなそれぞれ満足したようだ、実に充実した顔をしている。
俺はみんなをモンスターボールに入れたその時だった。
茂みから一回り小柄なタブンネがこちらにすてみタックルをしてきたのだ。
醜く贅肉を揺らすタブンネ、足は遅いが重量がある分人が喰らったら一大事だ。
だがなんてことはなく避ければいいだけで、俺は鈍足のタブンネの攻撃を避ける。
そのついでに足をかけて転ばせた、タブンネはこけて頭から滑って行く。
モンスターボールからハッサムを出しこちらも反撃開始だ。
タブンネはこちらが臨戦態勢に移ったのを見ると一目散に逃げ始めるが
ハッサムのバレットパンチをくらい「ミブゥ!」と豚のような鳴き声をしながら再び転んだ。
ハッサムは方耳を持ち上げてボディーブローをし始めた。
ゲホゲホとえずくタブンネにさらに力を込めて殴る。
そして我慢できなくなったのかタブンネは胃の中のものをぶちまけた。
ドロドロに溶かされた木の実の残骸らしきものがあふれ出てくる。
ハッサムは間一髪回避したが、それでも跳ねた汚物が足元に飛び散った、帰ったら風呂に入れてやろう。
ハッサムは耳を放す、タブンネは膝をつき苦しみ始めた。
しかしそれは許したわけではない、ハッサムから怒りの表情が伺える。
ハッサムはタブンネの頭をつかむと、背中にミシミシと拳を開いて突っ込み始めた。
数ミリずつハッサムの手がめり込んで行くたびに「ミガッ‥‥」と苦しそうな声を出すタブンネ。
そしてついにその肉を突き破りハッサムの手がタブンネの背中に入り込んだ。
タブンネは悲鳴にもならない悲鳴を上げる、しかしこれで終わることはなかった。
ハッサムは今度は渾身の力を入れてタブンネの背骨を折ろうとしているのだ。
ギチギチと背骨に力が入っていくたびに苦しんでいくタブンネ。
骨が折れるのにそう時間はかからなかった、バキッという音が鳴りタブンネの背骨は二つに分かれた。
タブンネは「ミガアアアァァァァァァァ!!!」というその容姿からは想像もできないほどの雄叫びをあげて、がっくりと項垂れた。
ハッサムはタブンネを汚物の上に投げ捨てる、本来なら何らかの抵抗を示すはずだが、下半身が動かなくなってはそれもできない。
ハッサムはタブンネにとどめを刺さず戻ってきた。
このタブンネに残された道は餓死か捕食されるかしかないが、こんな汚物まみれのやつを食う奴はいないだろう。
ハッサムをモンスターボールに戻す
色違いは高く売れる、今夜のこいつらのご褒美は何にしてやろうか、帰ったら他のポケモンたちにも何か分け前をやろう。
そんなことを考えながら俺は色タブンネと一緒にジャイアントホールを後にした。
最終更新:2014年06月22日 22:04