タブンネの町・怒り大爆発編

チャンスは突然訪れた。
町長が3日後に町で重大発表をすると言うのだ。その日は観光業を休みとし、テレビ局のカメラの前でそれを発表すると言う。既にテレビ局の手配も済んでいるそうだ。
相変わらずワンマンな町長な事だ。

町民たちは会合し、その日を全てのタブンネへの復讐を決行する日と決めた。
町民たちはその日に向けて、色んな準備を進めていった。

町長が3日後と宣言、町民達が会合をした次の日の夜、町長の家へと町民達は足を運んだ。
町民「町長、おはようございます。明日の件でお話があるのですが・・・」
町長「何だね?」
町民「扉を開けていただけますか?資料をお見せしたいのです。」
町長は扉を開く。開いたところで隠れていた町民たちは扉を大きく開き、中へと突入した。
町長「いきなりなnムグッ!!」
町民達は町長にキノガッサの胞子を被せ、町長を眠らせた。
そして町民たちは町長の家へと入った。玄関を潜ると普段見慣れたタブンネと違って、少し小柄で見た目がとても可愛らしいタブンネが4匹「ミィミィ♪」と甘えた声を出しながらやってきた。
しかしそのタブンネ達は、急に眠った町長を見ると、少し怖がってしまった。うるさくなりそうなので、町長と同じくキノガッサの胞子で眠らせた。
町長の家を皆で物色してみた。すると、タブンネの愛護団体からの表彰状がたくさん出てきた。その御礼を兼ねて~と書いてある紙を見つけた。
どうやら愛護団体からお金を沢山貰っていたようだ。つまり町長は、複数の愛護団体に所属していたらしい。
町民達は町長がお金をなによりも大切だと思っていたと勘違いしていたが、町長は熱心なタブンネ愛好家だと言う事を知った。Cのお爺さんの事業をやめさせた理由もタブンネを愛するが故だったのだろう。
お金のためだけならば、わざわざタブンネを家の中でも飼うわけがない、タブンネは文字通り腐るほど町中に湧いて出てくるのだ。
町長はボコボコにした後テレビ局のカメラの前で今までのことを全て話し、世界中に晒してやるつもりだったがそれよりも苦しめてやることが出来ると知り、町民たちはニヤりと笑った。
町民達は町長と、無駄に可愛いタブンネ4匹を担いで工場へと入っていった。

いつも暴行するのに使っていた部屋で町長を椅子にきつく縛る。4匹のタブンネ達は縛って転がしておいた。
その部屋の中には大勢の町民とポケモン達の他、特性が再生力の全身禿と、全身が痣と血にまみれのタブンネが居た。二匹とも倒れていた。
全身禿は今日もずっと暴行させられ続けていたのだろう。特性が再生力と言えど朝から晩まで町民とポケモン達に暴行され続けることを繰り返したタブンネの身体が治りきるはずもなく、傷だらけだった。
そして毎日死んだ自分の同族を食べさせられていたのだろう。栄養状態が一気に悪くなったためか、顔色は良くなかった。そして目には相変わらず光が宿っていなかった。

6匹のタブンネと町長に熱湯をかけ、目を覚まさせた。
「ミビャ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙」「あ゙づあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ」
タブンネと町長の叫び声が聞こえました。
町長の可愛がっていた4匹の鳴き声はとても可愛く、その叫び声は町民達をより一層喜ばせてくれた。
町長「何をするんだ!!町長である私に向かってきさまらぁぁぁぁ」
町民は町長の顔を力を込めて一発殴った。そしてブバッっという汚い声をと血飛沫を上げる町長に言い放った。
「町の平穏よりも、町民よりも、町に住んでいたポケモン達よりもタブンネと金を自分の思想で優先したお前はもう町長ではない。ここで地獄の苦しみを味合わせてやる」
そして元町長の口を縛りあげた。その光景をタブンネ達は震えながら見ている。暴行されていたタブンネは元より、無駄に可愛いタブンネ達はただ震えているだけだった。
4匹のタブンネ達はきっと町長だった人間にずっと可愛がってもらっていたんだろう。毛並みもそこら辺のとは比べ物にならないくらい綺麗だった。
町民達はタブンネ達に言い放った。「イスに縛られた人間を暴行しろ。そうしたらお前たちは助けてやる。」
全身禿は大きく頷いた。4匹のタブンネ達は首を横に振り、涙を流していた。しかし血と痣まみれのタブンネは全く動かなかった。
どうやらそのタブンネは四足を折られていたらしい。動けないタブンネに要はない。そう言って町民はそのタブンネを蹴飛ばすために近づいた。

しかしその歩みは農家の人に止められた。
農家の人「どうせならそいつからやらせようぜ。」町民達は頷いてタブンネ達に言い放った。
「先にその死に損ないを暴行しろ。そしてとどめをさせ。しなければお前らを苦しめて殺す。」
その言葉に4匹のタブンネ達は震える。しかし全身禿は「ミ゙ーーーーッ゙!」と叫びながら倒れている血だるまタブンネを思い切り蹴り飛ばした。
「ヒビ゙ャ゙ッ゙」短い叫び声をあげながら血だるまは壁に激突する。痛みと暴行された辛い記憶を思い出し、「ビィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙」と掠れた声で叫び続けた。
全身禿はレベルが高いわけではなかったが、今までの暴行をされ続ける地獄の日々から解放されるのなら・・という悲痛な願いから湧き出る力なのだろう。
血だるまは再生力の力が無いため、暴行の傷が癒えておらずダメージも大きいのだろう。
全身禿は血だるまを殴る蹴るの暴行をし始めた。血だるまのタブンネは掠れた声で叫び続ける。
4匹のタブンネ達と、元町長はその光景を涙と涎を流しながら見ているだけだった。
町民達は4匹のタブンネ達の縄を外し、「そんなに死にたいのか」と言い放ち、一匹の蹴り飛ばし、尻尾に手をかける。
タブンネは小さい足をばたつかせながら「ミィ・・・ミィ・・」と許しを乞う鳴き声をあげた。3匹のタブンネも同様の鳴き声を上げ、町民を見ている。
しかしその願いを一蹴するように笑い、タブンネの尻尾を引き抜いた。
「ミ゙ッ゙ギァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!」と甲高い叫び声と尻から血を流しながらタブンネはこちらを見ていた。
綺麗に手入れされて真っ白な尻尾があったところには、赤黒い骨だけが残っていた。
見栄えが悪いので、尻尾の骨を折りとってあげた。見栄えを良くされたタブンネは泣きながら「ミ゙ッ゙ギァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!」とまた叫んだ。
元町長はその光景を暴れながら「ンヌゥ~~~」と叫んでいた。
「やらないとどうなるかわかった?」そう問いかけると、4匹のタブンネは大きく頷き、全身禿と共に血だるまのタブンネを暴行し始めた。

集団でタブンネがタブンネを暴行するその光景は、元町長にとって地獄絵図でしかなかった。愛するタブンネが・・しかも自分が愛情を注ぎ育て続けたタブンネが必死の形相で違うタブンネを暴行しているのである。
元町長は口を縛られながら叫び続けていた。やがて、掠れた声の絶叫が止まった。町民たちが暴行をしていたタブンネ達の腹を蹴り飛ばし、血だるまを確認すると血だるまは死んでいた。その形相は、苦痛と絶望に満ちていた。
蹴り飛ばされたタブンネ達はお腹を抑え、嘔吐していた。全身禿は中途半端に消化された赤黒い肉を、他のタブンネ達は消化不良のオボンやモモンの実を吐き出していた。
それを手袋で掴み元町長の口へと運び、「喰えばタブンネ達を助けてあげる。」と言い、元町長の口縄を解いてやる。そして口に入れたが、町長も嘔吐した。
ちゃんとやれよ。と呟き、町民達は笑いながら尾がなくなったタブンネを集団で暴行し始めた。20分程暴行を繰り返し、一度解放した。
そのタブンネは全身が痣だらけになり、色違いのようになっていた。その光景を見せつけられていた元町長にもう一度問う。「喰え」と。元町長は泣きながら首を縦に何度も振った。
そして口にタブンネの嘔吐物と、血まみれの尻尾を口に何度も運んで食べさせた。元町長が必死の形相でタブンネ達の嘔吐物を食べるその様子は皆の笑いものになっていた。
タブンネ達は震えるばかりだった。唯一全身禿は、早く解放されたいらしく元町長を如何にも殺してやろうというような表情をして見つめていた。
元町長を苦しめたいので、全身禿には違う命令をした。尾無しのタブンネを縛られた人間の前で暴行して殺せと。
全身禿は頷き、必死な顔で尾無しを暴行し始めた。全身禿の狂気に満ちた声と、尾無しの辛そうな掠れた声が響く中、もうやめてくれと泣きながら叫ぶ元町長。その元町長に近づく3匹のタブンネ達・・・

元町長は3匹のタブンネを見て、少し和らいだ表情になった。だがそれは一瞬の事だった。3匹のタブンネは縛られた元町長を殴った。そしてイスは倒れ、元町長の顔を中心に暴行し始めた。
その時の元町長は死にそうな表情だった。
タブンネ達は町民たちに屈したのである。
元町長が全身痣だらけになり、歯が何本も折れている状態になったので、タブンネ達を殴って一旦止める。一件ひ弱そうなタブンネ達も必死になれば結構出来るようだ。
全身禿に暴行され続けていた尾無しのタブンネは既に絶望の表情のまま死んでいた。尾無しの死体を元町長の縄にくくりつる。そして全身禿を大人しくなるまで暴行し続ける。
大人しくなったら縛り上げた。他の3匹はよく出来たね。と褒めてあげてから腕だけを縛った。
町民達は満足し、自分たちの家に帰っていった。

次の日(復讐決行日の前日)
朝になったので今日非番の者達が町長だった人のもとへと行く。
3匹のタブンネは縛られた元町長にずっと寄り添って眠っていた。全身禿は壁際で寝ていた。
3匹のタブンネ達の前足の縄を解いでやった後、いつものように熱湯をかけて起こしてあげる。今日は元町長も熱湯をかけて起こしてやった。
「ミ゙ビャ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙」「ぐがぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」と絶叫しながら目を覚ました。
3匹のタブンネも元町長はやけに騒ぎ続けていた。そんな元町長を心配そうな顔で見つめながら元町長に寄り添う3匹のタブンネ。
タブンネ達が元町長に触れると元町長は更に大きな絶叫をした。

実は今日のはただの熱湯ではなく、塩分たっぷりの食塩水だったのだ。元町長はすごい絶叫をしてくれている。
全身禿のタブンネ以外は昨日と比べ皆回復していなかった。どうやら再生力ではないようだ。
町民「そんなに大好きな人をそんなに傷だらけにした酷いのは誰だろうなぁ~♪」と意地悪く言う。
また泣きそうなタブンネ達は元町長に更に強く寄り添った。しかし傷が塩水で染みる元町長にタブンネが強く触れると、元町長はとても苦しんだ。
その苦しみ様を見て泣き始め、3匹のタブンネ達は元町長に強く抱きついた。
元町長は苦痛の表情をしながら絶叫する。タブンネ達はそんな元町長を更に強く抱きしめる。
地獄の無限ループになっていた。町民達は大笑いしながら、その光景を見ていた。

1時間程その光景を見て飽きた町民達は3匹のタブンネを蹴り飛ばしてどかした。
そして元町長に「こいつらは自分の為にお前を傷つけた。所詮タブンネなんてそんなもんだよ。それでもお前はタブンネが好きかい?」
その問に元町長は「当たり前だ。この子達がそうしたのも全て貴様らのせいだ!」と叫んだ。
答えをきいた町民は笑いながら元町長に冷たく「この3匹のタブンネの内、一匹をお前の手でたっぷりいたぶってからから殺せ。ちゃんと出来たら残った2匹とお前は助けてやる。」と言い放った。
それを聞いて絶句し、顔が青ざめる元町長。
町民は畳み掛けるように「嫌ならいいよ。俺たちが3匹を一匹ずつお前の目の前でたっぷり可愛がってから殺してあげるから。その時はお前は解放せず、他のタブンネ達を沢山捕まえてきてお前の目の前で暴行し続けるだけだ」
この言葉を聴いた元町長は悔しそうに泣きながら、首をゆっくり縦に振った。それを確認した町民は「俺らがこうなったのも、タブンネを苦しめる事になったのも全部お前のせいだ。その恨みたっぷり仕返しさせてもらうよ。」
「まぁそれはいい。俺たちが満足するように苦しめる事が出来ずに殺してしまったら生きてるタブンネでやり直しな。しっかり苦しめろよ。」
それを聴き、元町長は声に言葉になっていない悲鳴を上げた。

少しでも長く元町長の愛しているタブンネと元町長を苦しませる為に、3匹のタブンネ達をすごいキズぐすりで回復してやった。
傷がふさがり、痛いのがどこかに飛んでいった3匹のタブンネ達は喜び、「ミィミィ♪」と無駄にかわいい声で鳴き、3匹で抱き合っていた。1匹の家族を失い、まだ解放されていないというのにのんきなもんだ。
可愛らしいタブンネ達を虚ろな目で見つめる元町長の縄を切った。縄を切られた元町長は尾無しのタブンネの死体と共に床に崩れた。
全身禿は震えながら倒れている。町民は尾無しの肉塊を全身禿の口元に持って行き、食べろと言った。
全身禿は逆らっても逆効果だということをわかっていた。全身禿は縄に縛られ倒れたまま尾無しタブンネの肉塊をなんとも言えない表情をしながら食べはじめた。

元町長が縄から解放された事に気づいた3匹のタブンネ達は、元町長の所へ嬉そうに走って行き、そのまま元町長を抱きしめた。元町長の顔が少し強張ったが、声をあげることはなかった。
元町長は啜り泣きをしながら自分を抱きしめる3匹のタブンネを見ている。町民達はそれをニヤニヤしながら見守った。きっとどのタブンネも元町長が出来る限りの愛情を注ぎ続けていたのだろう。
元町長は独り身だ。昔結婚していたらしいが、妻を病気で亡くしていたらしい。きっとタブンネ達を家族として、まるで自分の子供のように溺愛していたのだろう。
そんなタブンネ達の中から一匹を選んで沢山苦しめる暴行をした後その子を殺すのだ。元町長の心情を察した町民は居たが、同情をした人は居るわけがなかった。
一方その頃全身禿は元町長が愛情を沢山注いだタブンネだった肉塊を吐き出しそうになりながら少しずつ平らげていた。その光景を元町長は複雑そうな顔で何度もチラチラ見ていた。

元町長は、自分を抱きしめる3匹のタブンネを見続ける。30分程経っただろうか。元町長はタブンネ達に離れるように言う。
そして、一匹のタブンネの腹を蹴り上げた。「ミ゙ッ!」という声をあげながら吹っ飛ぶタブンネ。それを無事な2匹のタブンネは呆然として固まった。
蹴られたタブンネも「なんで?どうして?大好きな人にこんな事されたの?」というような顔をしながら元町長を見ている。元町長は泣きながらそのタブンネの顔を殴った。殴られたタブンネは元町長から逃げ、
「ミィミィ!」というような子どもが駄々をこねるような口調で元町長に何かを訴えた。
しかし元町長は「許してくれ・・」と言い、狙いを定めたタブンネを暴行し始める。「ミィ!ミミミミィ!!」といういつも殴られる時に出す絶叫とは全く別の鳴き声でタブンネは暴行され続けた。
タブンネの目には大粒の涙が沢山出ていた。
固まっていた2匹のタブンネが元町長の所へと走り出し、一匹は元町長の腕に泣きながらしがみつき、もう一匹は暴行されていたタブンネを庇うように抱きしめた。
そして2匹が「ミィ~ミィミミィ!!」と元町長に訴えかけ続ける。元町長は「すまん」と言い、二匹のタブンネ達を振り払う。そして再びタブンネを暴行し始めた。
しかし振り払われた2匹は諦めずに元町長を邪魔し、暴行されるタブンネを庇おうとする。それを延々と繰り返していった。
見事な種を越えた家族愛に町民達は驚く。しかしその家族愛は、タブンネ達と元町長を一層苦しめるだけだった。
邪魔される事に腹を立てたのか、元町長は邪魔をするタブンネ達の顔を殴り飛ばした。
その二匹は「ミ゙グッ」と小さい声をあげながら後ずさりし、怯える表情で元町長と暴行されていた家族を見る。そして元町長がまた暴行を始めると、「ミァァァァァァン」と2匹揃って泣き出しだ。
2匹は寄り添い、ギュっと抱き合いながら元町長の暴行を見届ける。全身が痣だらけになったタブンネは泣き疲れ「フィィ・・」と掠れた声でまだ元町長に何かを訴えていた。
町民達にはその意味はわからないが、泣いてる2匹と元町長にはきっとその意味がわかるのだろう。精神的に苦しめてくれていたようだ。

その声に腹をたてた町民が元町長に怒鳴った。「両耳をちぎってやれ!」と。
元町長は顔をしかめるがすぐに何かを決意した顔になり、暴行していたタブンネの耳を掴む。不安そうに見るタブンネ達。
次の瞬間耳を掴みながらタブンネを振り回した。あまりの痛みにとうとう何かを訴えるような声ではなくなり、「ミ゙イ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙」という声で叫ぶタブンネ。
耳はタブンネの長所であるらしい。長所ということは急所でもある。その耳をぐっと掴まれちぎるために振り回されているのだ。おそらく物凄く痛いのだろう。
その光景を、町民達は笑いながら見ていた。
振り回し続けられるタブンネの声が少しずつ激しくなっていく。
ブチッ!という音と1拍子遅れて「ビヴ゙という煩い叫び声が聞こえた。耳を掴まれていたタブンネは吹っ飛んだ。
吹っ飛んだタブンネを見ると、片耳がなく、赤い血がどくどくと噴き出すように流れている。その耳があった付け根の部分をものすごい表情をしながら抑えていた。
元町長は「すまん・・すまん・・!」とつぶやきながら、頭を抱えて座り込んでしまった。
町民は元町長に「もう片方残ってるぞ!」とまくし立てる。
元町長はタブンネに向かいながら「許してくれぇぇぇ」と言いながら近づいた。片耳は元町長を怖がり、走って逃げ出した。
傷だらけの元町長はあまり早く走れなく追いつけなかった。おそらく歳のせいもあるのだろうが。
どちらが鬼かわからない顔をしている追いかけっこは延々と続いた。元町長では片耳に追いつけないらしい。
イラついた町民は、寄り添って抱き合うタブンネに近づき、「あの片耳を捕まえろ。」とタブンネ達に言った。
タブンネ達はそれを聞いて「ミィ!ミィ!」と拒否する。しかし、「お前も死んだ家族のように惨めに死にたいか?」という一言でタブンネ達はおとなしくなった。
そして、逃げて壁際に居る片耳の所へ走る。片耳は二匹が助けてくれるのかと思ったのか、安堵の表情を見せ、二匹のもとへと駆け寄っていく。
しかし2匹のタブンネ達が片耳を抑えた。裏切られた片耳は「ビグィ゙ィ゙ィ゙!!」と叫び、首をキョロキョロさせて暴れた。

二匹の抑えられて動けない片耳に元町長はゆっくりと近づき、残った耳を掴んだ。タブンネは叫び始めたが、元町長はまたも何度も何度も振り回しはじめた。
片耳はまたも絶叫し続ける。そして10分程振り回されたとき「ミ゙ブィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙!」という声を上げ、吹っ飛んだ。タブンネの両耳がなくなった。
掠れた声で泣きながら、両耳があったところを抑えるタブンネに元町長は近づき、今度は尻尾を掴んだ。尻尾を掴み引っ張り始める元町長。
タブンネは手足をジタバタさせながら「ギャ゙ビィ゙ィ゙ィ゙~」と叫び続けた。そして断末魔のような声をあげる。
尻尾はタブンネの尻尾から完全に無くなった。元町長は火事場の馬鹿力のような力で掴んだのだろう。骨ごと引きぬかれていた。
尻尾を失ったタブンネは泡を吹き、気絶していた。

町民達は元町長に一旦やめるように指示をした。そして元町長に鋸を渡し、2匹のタブンネ達に、耳と尾無しをしっかり抑えるように指示をした。
元町長には何もいっていないが、すぐに理解しただろう。顔が青ざめ、少しの間固まった元町長だが、鋸を使い、耳と尾無しの右腕から挽きはじめた。
「グビャ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙」ともの凄い絶叫を上げ目をさました。
必死に暴れる耳と尾がないタブンネと、必死の形相でそのタブンネの腕を挽く元町長と、泣きながらタブンネを抑える2匹のタブンネ。
まさに地獄絵図であった。
耳と尾なしはなんとか抜け出した。しかし右腕は骨まで切られており、血がどくどくと流れていた。
そして元町長に殴りかかった。殺されるなら・・とでもいうのだろう。元町長はその攻撃を受けて倒れてしまった。耳と尾無しは元町長に追撃しようとしたが、元町長の足蹴りを喰らってうずくまってしまった。
元町長は怒鳴り声を上げながら耳と尾なしを容赦のない攻撃をしはじめた。
2匹のタブンネはそっぽを向き、震えて耳を抑えて丸まっていた。

「ミ゙ッ゙ヴャ゙ァ゙」耳と尾なしは耐えられずに倒れてしまう。元町長は足でタブンネの短い足を思い切り体重をかけて踏み潰し、鋸を挽いた。
耳と尾なしは暴れるが、本気の元町長には敵わず、叫びながら切り裂かれて言った。
そして骨をゴリゴリ削られ、右腕がポロリと落ちた。タブンネはまたも逃げ出そうとするが、元町長に足をかけられ倒れてしまった。
うつ伏せになりながら、左腕でもがきながら逃げようとするタブンネ。しかし元町長はそんなタブンネを踏み潰し、今度は右足を挽き始めた。「ブビィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙!」叫び続けるタブンネ。
そんな事を繰り返しながら四足は完全になくなり、タブンネはダルマになった。
タブンネは息も絶え絶えになりもう死にそうである。元町長は今度は腹を何度も踏み潰す。「ミ゙ギャ゙ッミ゙ギャ゙ッミ゙ギャ゙ッミ゙ギャ゙ッ」潰される旅に叫ぶタブンネ。
やがて元町長は首に鋸の刃を当てた。少しずつ鋸を挽く元町長。ダルマとなったタブンネは涙を流しながら元町長の顔をじいっと見た。見続けながら首を切られ、叫んだ。
骨まで達すとヒュ~ヒュ~という呼吸音と共に、「ミ゙ヴォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ッ!」という断末魔が発し、ダルマになったタブンネは元町長に憎しみのまなざしをしながら死んだ。
死んだ・・否、自分が殺したタブンネを見ながら元町長はすまん・・と何度も言いながら泣き崩れた。
町民達はそんな元町長に「お疲れ様~♪いい物見せてもらったよ♪」とご機嫌な様子で言った。
元町長はそんな町民達にものすごい表情で睨んだ。
その顔を見た町民達は、「随分と偉そうな態度だね。俺らやっぱ満足してないからもう一匹をさっきのより苦しめてから殺してくれよ。」と言った。
絶望した元町長と、2匹のタブンネ。元町長は鋸を掴んで、こちらに襲いかかってきた。

だが、疲れきった元町長では町民達の相手にすらならなかった。鋸による攻撃を避けられ、その腕を掴まれ、腹に見事な一撃を喰らう元町長。グボッという声を発しながら、うずくまった。
町民の一人が「まぁ町長だった人頑張ってくれたし元町長はやらなくてもいいか。あの二匹で戦って、生き残った方を助けてやらないか?」と言った。
町民達はそれに同意し、元町長を再び縛り上げた。
2匹のタブンネは、心配そうにこちらを見ていた。町民は二匹に「お前ら殺し合え。生き残った方と元町長を解放してあげるよ^^」と笑いながら言う。
二匹が絶句し、お互いの顔を見合わせた。町民は畳み掛けるように「じゃあ元町長さんとお前ら全員死んでもらおっか^^」と再び笑いながら言った。
その話をきき、ミィミィ・・と媚び始めるタブンネ達。町民達は元町長を思い切り蹴飛ばした。それを見て「ミィィィィィィィィ」と悲痛な叫び声をタブンネ達は上げた。
少し見合わせた後、小柄な方のタブンネがもう一匹の頬を殴った。
頬を殴られたタブンネは尻餅を着き、頬を抑えながら、目をまん丸にして、小柄な方を見ていた。ミィミィ!!と何かを訴えているが、小柄な方は追撃をする。
その光景を元町長は死んだ魚のような目をしてジーっと見ていた。
小柄なタブンネは必死の形相で「ミ゙ー!ミ゙ィィィィ!」と叫びながら殴り続ける。もう一匹も殴り返しはじめた。蹴り等も交えながら2匹の決闘は始まった。
あれ程可愛らしかったタブンネ達は今、その可愛らしさの欠片も見せず叫びあい攻撃しあう。レベルは低いが、それなりの見ごたえがあった。
奇声を両者は上げながら殴り合う。やがて一匹が倒れる。小柄な方が先制攻撃をしかけていたのが効いたのか、少し大きいほうが倒れた。
そこにマウントし、「ミ゙ー!」と叫びながら攻撃し続ける小柄なタブンネ。
倒れて攻撃された方はあざと血にまみれ、叫び続けるが、その叫び声が止まった。

タブンネ達に町民達が近づく。倒れているタブンネは息はしていなかった。死んでいた。
元町長はそれを虚ろな目で見続けていた。きっと見るに耐えられなかったのだろう。
いい表情だ。元町長の縄を解いてやったが、元町長はその場から崩れ去り、動かなかった。
町民達は生き残ったタブンネを笑顔で頭を撫でながら「これでおうちにかえれるね♪」と軽い声で言った。
小柄なタブンネは少しも嬉しそうではなかったが、溜息をつきながら元町長の所へとぼとぼと歩いていった。

生き残った小柄なタブンネは元町長の所へと辿りつき、「ミィ~・・」とか細い鳴き声を発した。
元町長が小柄なタブンネにゆっくりと手を伸ばす。そして撫でようとした瞬間小柄なタブンネは「ビギュッ゙」という声を上げ、吹き飛んだ。
吹き飛んだ傷だらけの小柄なタブンネに更に追撃しようとする者が居た。
それは全身禿だった。実は全身禿は、生き残った方のタブンネを殺せば解放してやると、町民に言われ、縄を解かれていたのだ。
「やっと・・やっと地獄から解放される。」そう思ってた小柄と元町長にとってそのふいうちは素晴らしいほど効いた。
小柄に全身禿はマウントし、何度も何度も殴りかかった。表記出来ないような奇声を出しながら暴行し続ける全身禿。それをニヤニヤしながら見続ける町民達。
元町長は全身禿を蹴り飛ばし、小柄の安否を確認する。小柄なタブンネは「フィィ・・」と弱々しい声を発しながら元町長を見る。絶望に満ちた良い表情だ。
そんな二人に全身禿は再び襲いかかる。蹴り飛ばされ、倒れる元町長。そして再び暴行される小柄。元町長は怒り、全身禿を攻撃しはじめた。

全身禿と元町長は奇声を発しながら攻撃しあう。実力伯仲で、なかなか勝負がつかない。意外な好勝負に町民達は沸いた。
しかし全身禿は今日は殴られていないのでかなり回復出来たようだ。一方元町長は、殴ったり、殴られたり、走ったりで体力を大きく消耗していた。
全身禿が優勢になり、元町長を何度も何度も殴り続けた。小柄なタブンネは「ミ゙ミ゙ミ゙ミ゙ミ゙ミ゙」と叫び、全身禿を攻撃し始めた。それを好機とし、元町長も全身禿を攻撃し始めた。
全身禿は抵抗したが、さすがに必死な1人と一匹の攻撃には耐えられず、されるがままになっていた。やがて全身禿の動きと叫びは止まるが、元町長と小柄なタブンネは暴行し続けていた。
小柄が息を切らし、倒れると、元町長は攻撃をやめ、小柄に詰め寄った。元町長は小柄に謝りながらその体をゆすっていた。
全身禿はゆっくりと動き出した、まだ死んで居なかったのだ。全身禿はビギャァァァアと絶叫しながら元町長をどついて、小柄を暴行した。
狂気の表情で攻撃をし続ける全身禿を、元町長は殴り飛ばした。お互い体力は限界らしい。全身禿は倒れる。
倒れた全身禿を元町長は殺気の篭った拳をぶつけ続けた。そして、全身禿の首を掴み、長い間しめつづけ、殺した。
戦いに勝った元町長は小柄の元へと這いずりながら行く。たどり着いた時に、元町長は絶叫を上げた。小柄は体力の限界の後に暴行され、事切れてしまった。
元町長は小柄を泣き叫びながら抱きしめた。
町民達はその光景を見て満足し、元町長を地下室に入れ、監禁した。

この光景はしっかりビデオカメラに収めている。
今日来れなかった元町長に恨みを持つ人は仕事が終了後に見て、皆満足した。

明日はタブンネ達に復讐する日だ。ポケモン達を含む町民達にとってずっと待ち望んでいた日がもうすぐ来る。
最終更新:2014年06月24日 20:24